BABY DRIVER 公開中
もう 冒頭のカーチェイスの数分だけで
(ココだけでも金払った価値ある!!!)ってMAX興奮しました!!!!
【ネタバレ注意】
いわゆる‘逃がし屋’を主人公にしているということで、スグに
ウォルター・ヒル監督の名作『ザ・ドライバー』を連想しましたが、
作品のカラーは全く別。
エドガー・ライト監督らしく、ゴキゲンな音楽がガンガン流れるノリノリのカー・アクションになってます!
しかも、ドライバーであるベイビーがiPadで実際に音楽を聴きながらドライブするので
音楽とアクションのシンクロ率は100%!!!
子供のころに会った事故によって‘音楽を聴かないと耳鳴りが止まない’という設定で、
それがちゃんとドラマ部分にもつながっているのが上手いところ。
アクション&音楽のノリで楽しめるだけじゃなくて、ベイビーが自身が置かれた不遇な境遇から脱却できるか?を軸にして展開するストーリーが見もの。
そこにラブストーリーが上手く絡んで、アクション映画というより、そっちのラブストーリーの要素が中心になるのが意外でしたが、そこが逆に良かった♡
ヒロインのデボラを演じるリリー・ジェームズは ぶっちゃけ好みのタイプじゃなくて;^^ だから彼女の『シンデレラ』も観てないんですが、本作の雰囲気にリリーが合ってるので、本来ならヒロインが好みじゃなかったらノレないボクでもw楽しめました♬
そしてもちろん一番肝心なのはベイビーを演じるアンセル・エルゴートですが、これが素晴らしい!
そんなにイケメンってワケでもないと思うんですが、身のこなしが軽やかで♫ その全身からにじみ出る雰囲気がカッコイイのは、ボクが一番好きな俳優マイケル・J・フォックスを彷彿とさせました。
裏組織のボスを演じるケヴィン・スペイシーはやや貫禄がつきすぎた感はありましたがw
悪役でありながらどこか憎めないキャラになってるのがさすが!
彼が演じる007の悪役を見てみたい(!)とあらためて思いました。 ブロフェルド演ってほしい!
ジェイミー・フォックスもワルでありながらどこか愛嬌のあるキャラを好演。
ジョン・ハムとエイザ・ゴンザレスのイカれたw夫婦も面白くて、悪役が全て魅力的やから盛り上がる!
特にジョンは意外に活躍! なかなかのイケメンなので、これから注目度が増すと思います。
ベイビーの里親を演じたC・J・ジョーンズがすごくイイ味を出してて、二人のやりとりにホッコリできるのがいいです^^
この里親も耳が不自由な設定(実際のジョーンズも手話で会話しています)で、たとえ聴覚に障害があっても コミュニケーションは充分とれるということを描写していたのも印象的でした。
むしろ 他の感覚が研ぎ澄まされることによって、ベイビーが天才的なドライバーになったことに自然に納得できるし、とにかくこの設定が色んな意味でストーリー展開に活きてくるのが上手い。
ベイビーとデボラが追い詰められることによって、
終盤はボニーとクライドの『俺たちに明日はない』を彷彿とさせる雰囲気まで醸し出すところが
オッサンの映画ファンとしてはw嬉しいところ^^
しかも それがラストの演出に見事に結び付く仕掛け。
『スコット・ピルグリム』とかで エドガー・ライト監督はいい意味でボンクラなイメージがあったけど(笑)
本作で彼のイメージはガラリと変わりました。
本作の主人公の成長がライト監督の進化とも重なって見えました。
‘大人になった’ライト監督が近々ハリウッドでまた凄い作品を撮ることは間違いないでしょう!
カー・アクションに音楽にラブ・ストーリー(!!!)
そのどれもが最高にイカしてるんやから面白くないワケがない!!!
『ラ・ラ・ランド』も好きですが、ボクはこっちが好き!
っつーか、ク〇カッコイイ映画とw比べてんじゃねーよ(笑)