フィンチャーの『ドラゴン・タトゥーの女』は現代映画の最高峰!!! | 【映画とアイドル】

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The Girl with the Dragon Tattoo (2011)

 

 

 

 

 

 

 

この作品には心酔して劇場で四回も観たんですが、

映画館で観て 思い入れの強い作品ほど、気楽に家で観る気にはなれないもので、

数年前から所有していたDVDをやっと観ました。

 

 

 

やっと観ようと思ったのは、小説の続きを読みたくなったからで、

本作の原作である『ミレニアム』は公開当時に読んで、原作も凄く面白かったから続編の『2』の上巻もすぐ読んで、下巻も読んでたんですが、そのタイミングで『2』が映画化される可能性があることを知って、下巻の真ん中あたりで読むのを止めていたんです。

その後、映画化の話は進みませんでしたが、(もしかしたら‥)と思うと最後までは読めず

長い時間が経っていました。

 

 

 

 

そして、最近になって、原作の『4』を映画化するという情報を見て、今回は本当に実現しそうなので、

それなら『2』と『3』はもう読んでもいい、いや、むしろ(読まなければ!)と思ったんです。

 

残念ながら新作ではキャストは変わりますが、五年も経ってるし 監督も変わるから仕方ないでしょう。

でも『死霊のはらわた』を見事にリメイクした監督やから期待は持てます。

完成したら観に行ってみたいので、それまでには『2』『3』を読みたい。

それで 復習の意味も兼ねて DVDの封印を解きました^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最高にクールなオープニングタイトルからフィンチャー監督の卓越したセンスが爆発!!!

こんなオープニング映像見せられたら、同じくオープニングタイトルには凝りまくる007を撮ってほしいと思ってしまいます。ダニエル・クレイグも出てるしね^^

 

 

 

 

本作のクレイグはミカエルという記者の役ですが、スクープに失敗して窮地に立たされている設定。

だからボンドとは真逆に近いキャラクターといってもいいですが、追い詰められていることで少し疲れたように見え、時にはオッサンみたいな仕草も見せるミカエルが逆に非常にカッコイイ!

ある程度人生のワビサビを知った上で醸し出される男の色気とでも言うんでしょうか、

本作のクレイグはボンドを演じている時よりカッコイイと思うほどです。

 

 

 

 

そのミカエルが大金持ちの実業家から、四十年前の少女の失踪にまつわる事件の調査を依頼されるところから謎解きの面白さが出てくるんですが、

リスベットという 異様にも見える天才的なハッカーが物語に平行して絡んでくるから、全く目を離せない展開になります。

 

 

 

 

 

 

 

ミカエルとリスベットのシーンを交互に織り交ぜた編集が見事で、

アカデミー賞の編集賞をとったのも納得!

 

 

 

 

リスベットがバイクを飛ばすシーンがとにかくカッコよくて、

そのシーンが作品にリズムを与えているのも上手い演出。

電車と並走するシーンなんか、かなりこだわってるのが分かる!

 

 

 

 

 

 

フィンチャー監督の映像って、どこか寒々としていても必ず美しいのが素晴らしい。

 

 

 

 

 

調査が進むにつれて だんだん猟奇殺人的な匂いがしてくる展開もフィンチャー監督らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

『ソーシャル・ネットワーク』と、主演した『エルム街の悪夢』のリメイクを映画館で観たにもかかわらず全く印象に残っていなかったルーニー・マーラが、リスベットという特異なキャラクターを演じ切っていて衝撃的ですらありました。

女優生命を賭けるくらいの気持ちがないとできないような役です。それくらいヤバイ。

 

 

 

 

 

リスベットがこの事件に強い興味を持つ理由もポイント。

もともと調査能力に長けたリスベットがミカエルのパートナーになり、

本気で事件にのめり込んでいく様にこっちも見入ってしまいます。

 

 

 

 

 

リスベットは精神を病んでいるようでありながら、その行動力でストーリーを一気に動かし、

過激極まりない人間なようで、意外に女としての顔も見せることによって、

ミカエルとの関係性も面白くなってくる。もちろん安直なラブストーリーにはなりませんが、

事件を追うためのパートナー以上の関係になったことで、サスペンスミステリーだけではないドラマまで生まれたのはたしか。

ラストシーンの意外とも言える余韻は五年経っても全く消えてはいませんでした。

 

 

 

最初はただの危ない女にしか見えなかったリスベットの、人としての感情がだんだん見えてくる終盤は

ミステリーを超えた面白さになっていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トレント・レズナーとアッティカス・ロスによる まるで効果音のような音楽にも引き込まれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フィンチャー監督の作品にはいずれも隙がなく、それぞれのスタッフが最高のプロの仕事をしているのが画面の隅々から伝わってきます。

傑作の多いフィンチャー監督作の中でも最高傑作のひとつと言えるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは原作の続きを読みたいです📖

 

 

 

 

(コピーではなく、こういうデザインです^^)

 

 

 

 

 

 

本作はとにかく大好きな映画なので、いずれは もっと細かく振り返ってみたいですね。