DEEP BLUE SEA (1999)
ボクが映画好きになったきっかけが『ジョーズ』なので、サメ映画は大好きですが、
数多くある怪しげなモノは(笑)観てません。
今年の夏に劇場で観た『ロスト・バケーション』は久々によくできたサメ映画でしたが、
この『ディープ・ブルー』以来、17年振りの面白いサメ映画やったと言えます。
『ロスト~』の方が『ディープ~』より高い評価を得ていたような感じでしたが、
ボクはこの『ディープ・ブルー』が大好きで、公開当時は映画館で3回観ましたね!!!
【サメ映画】として安定のオープニングを見せた後に、
高層ビルの屋上に向かうヘリコプターという、サメ映画らしからぬシーンにパッと切り替わるから
その導入部分ですでに作品に引き込まれました!
サメの脳細胞からアルツハイマー病の治療薬を作る研究をしている
太平洋上の施設が舞台というのが面白くて、
研究中の事故と激しい嵐によって その施設が制御不能になってしまうところがポイント。
海中の施設に閉じ込められた主人公たちが
海上に出るために様々なピンチを切り抜けることになりますが、
もちろん最大のピンチはサメの襲撃!
しかも、研究のためにDNA操作によって生まれたサメは知能が高く体も大きいからなお怖い💦
海中施設の構造を考えながら、上へと進んで行く過程は
まるでゲームのような感覚もあるのが面白いところ。
そして、最大の脅威となるサメが3体もいるのが本作のキモ!!!
その分、サメをいかにして倒すかという見せ場が3回楽しめるので3度おいしいですwww^^
今観ると、CGのサメはちゃちく見えるところもありますが、
アニマトロニクスのサメの出来が非常にいいから迫力あります!!
リモコンでエラもアゴも尾ビレも動かせる優れモノ!!
どうりで本物に見えるようなシーンがあるワケです(^^ゞ
動きが素早いシーンはCGを使うことによって、サメのアクションにスピード感を出してるのも見もの!
まさにサメ映画好きにはたまらないシーンの連続です!!!
ハラハラするからこそフッと出ちゃうw笑いの演出も上手くて、
笑わせるつもりのないようなシーンでも、ハラハラしてるからこそ笑っちゃうシーンがありますww
『ダイ・ハード2』『クリフハンガー』で一時一世を風靡したレニー・ハーリン監督の、
個人的には最高傑作やと思いますね!
批評家からは叩かれることも多いですが、ハーリンの押せ押せ(!!)の演出がボクは大好きです👍
華やかさはないもののキャスティングもマル。
いかにもタフガイが似合うトーマス・ジェーンがいいし、
愛嬌のあるLL・クール・Jrもイイ感じ。
アメリカ映画によく出てくる、信心深いキャラクターっていうところもいいです。
人間追い詰められたら神頼みもしたくなりますからね;^^
危機的状況になるほど美しくなってくるサフロン・バロウズもいい。
『ドラゴン・タトゥーの女』の怪演が印象的なステラン・スカルスガルドが脇役なのが今観ると豪華^^
そして忘れちゃいけないのがサミュエル・L・ジャクソン。
様々な映画で説教をたれてきた!?サミュエル節は本作でも全開!!
しかも説教たれてる途中にガブッといかれるから💦
もう、爆笑するしかないっwww
しっかし、一番のビッグネームが中盤くらいでアッサリご退場とはねぇ~…(笑)
90年代以降、こういう掟破りの作品が増えましたが、その分、
‘誰が死ぬかわからない’というサスペンス度が増すようになりましたね。
本作はそういう点でもクライマックスまで目が話せません👀!!
海上で決着をつけるクライマックスの見せ場も最高に盛り上がって
【サメ映画】として文句のつけようがない出来栄え!!!
CGザメだけでは絶対に味わえない恐怖を是非!!!