WAR OF THE WORLD (2005)
本作は11年前に日米同時公開されたから、期待パンパンでw初日に観に行った記憶がありますが、
最後のオチにガッカリしました。
ボクはH・G・ウェルズの原作を読んだ記憶がありますが、そのまんまやったんちゃうかな?(^^ゞ
1世紀以上昔に書かれたような原作のオチをそのまま使うなんて芸が無さすぎるというか、
それを現代でやってしまうことで、リアリティーが失われてしまったように思いました。
しかし、それを分かった上でDVDで再見すると、
設定やオチのツッコみどころは変わらずとも、
(流石!スピルバーグ!!)とも言うべきスペクタクル描写の迫力はやはり天下一品!!
スピルバーグらしからぬ?リアルな肌触りのある映像で、
あり得ないような話でありながらもすこぶる怖い。
災害やテロが日常茶飯事になってしまったかのような現代の世界。
スピルバーグは2001年に起こってしまった同時多発テロを意識して本作を撮ったそうで、
たしかに そう思えるようなシーンが随所にあります。
恐ろしいことがあると、子供でも瞬時にテロを連想してしまうシーンで
既に現代社会の病を描いているともいえるでしょう。
宇宙人(ロボット兵器=トライポッド)の襲撃でありながら、
災害にも見えるような描き方をしているから、本当に怖いです。
こういうシーンをCGだけで誤魔化さないのもさすがです。
墜落するシーンは見せずに、まるで トライポッドの襲撃のように描いて
サスペンスを盛り上げたところもスピルバーグらしい上手さ!
『JAWSジョーズ』の頃から‘見えない恐怖’を描くのはお手のものですね!
ダコタ・ファニングちゃんみたいな女の子に、
大量の死体を見せてしまう悪趣味なw演出も実はスピルバーグらしいところ(^^ゞ
車をみんなで奪い合うという、人間としてあさましいシーンがあるのもリアルでいい。
もとはと言えば、トム・クルーズも車かっぱらってたからね(笑)
家族を救うためには瞬時の判断が必要なのです!!w
尋ね人の張り紙のシーンもリアルです。
大量のエキストラを使ってるから迫力満点!!!
こういう、遠目に見えるシーンが怖いんよな~!!
ダコタちゃんのお兄ちゃんを演じたジャスティン・チャットウィンはいい若手やと思ったけど、
やたら好戦的なキャラクターがwしっくりこなかった(^^ゞ
ダコタちゃんはギャーギャーうるさいしww(苦笑)
ダメ親父の設定やけどw トムは カッコイイから、いつものヒーロー的なキャラに見える^^
演技派の大御所、ティム・ロビンスをキャスティングしてるワリにはそのキャラが不明瞭やったりw
スピルバーグにしては 人物描写に残念感が漂うのは珍しいところ(^^ゞ
本作は超大作としては製作期間が異例の短さだったそうなので、
物語をじっくり練り込むまでの時間がなかったのかも。
むしろ、短期間でこれだけの大作を撮ってしまう スピルバーグの仕事人ぶりを称賛するべきかな^^
人間を捕えて、不気味な液体を撒き散らすグロい描写も;^^ スピルバーグらしいですね。
スピルバーグって広く愛される映画作家でありながら、
実は結構エグいシーンも撮ったりするところが好きです。だから作品の迫力が増す。
トライポッドに文字みたいなのが書かれているのに初めて気づいた⤴
現代社会に根付くテロや災害の恐怖と照らし合わせたようなスペクタクル描写を見せつつ、
実は 本作はスピルバーグの《怪獣映画》としても楽しめると思います♪
だから?! 終盤はすっかり忘れ去られていた(笑)息子クンと
あっさり再会を果たすラストも素直に受け入れましょう^^
ダメ親父以上に、宇宙人がダメダメなところも…www(爆)