『バケモノの子』は第一級エンターテイメント!!! | 【映画とアイドル】

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細田守監督の作品は、TVで観た『時をかける少女』が素晴らしかったので、

その次回作やった『サマー・ウォーズ』は映画館で観ましたが、個人的にはもひとつノれなかった。

 

続いて家族で観た『おおかみこどもの雨と雪』は素晴らしくて、

 

ウチのチビたちもハマって、ビデオで何回も観てました^^

 

 

 


 

 

 

 

 

 

今回の『バケモノの子』は ビジュアルイメージと大まかな設定には

 

 

 

さほど惹きつけられていなかったんですが、

実際に本編を観ると、ストーリー・ビジュアルともに素晴らしくて、

細田監督の最高傑作やとボクは思います!!

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ネタバレ含みます】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 


 

 

 

 

人間の少年とバケモノが師弟関係になる、という大まかな設定だけしか知らなかったので、

 

 

 

 

 

 

 

中盤以降の予想以上に‘動く’物語の展開に引き込まれましたね!

 

てっきり、子供時代の話で終わるのかと思ってたら、

 


九太が一気に!? 17歳になるので、

バケモノに育てられた人間としての悩みや、思春期ならではの葛藤がストーリーに加味されるのが見どころ。

人間のヒロイン楓を登場させることで、青春ラブストーリー的な味がプラスされるのも個人的にツボ。

 




楓ちゃん ショートで可愛いんです。いいコやし。 ちょっと イイ子過ぎるけどね^^

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

九太の子供時代を演じる宮崎あおいちゃんは流石の上手さでしたが、

 


 

熊徹を役所広司さんがやってたなんて知らなかった!

プロの声優さんみたいな素晴らしさです!!

 

この熊徹のキャラが良くてね~!!^^

 

なんだか不器用なんやけど真っすぐ!!

“生きてる”感が溢れている熊徹は、冴えない生活をしてても輝いて見えた。

 

一人で気楽に生活してた熊徹が人間の弟子をとったことによって

 

人に対する愛情や責任感が出てくるところがホントにいい。

 

‘人間とバケモノ’というとんでもない組み合わせやからこそ、

 

人と人とのつながりの大切さがハッキリ見えてくるのが素晴らしい。

そこにはもう ‘人間’と‘バケモノ’の境なんて無くなるんです。


 






熊徹の友人の百秋坊と多々良のキャラも味わいがありましたね!!




 

 

 




 

 

 

 

人間の弱さと心の闇を描いてるのもよかった。

 

 

 

 

 

 

 

「人間は弱いから闇を抱える」というセリフは深い。

 

「力は弱い者のために使う」というバケモノの考え方の方が

 

人間より優れているところに、ボクらは気づくべきでしょう。

 

子供も楽しめるアニメ映画でありながら、そういう社会的なメッセージ性まで帯びているところにも

 

グッと心が引き寄せられました。

 

 

二組の親子を描くことによって、親子の関係性について考えさせられるのもいい。

 

 

 

子供のためを思った嘘としても、嘘をつき続けることは出来ないし、

 

それが子供にとってはよくないこともよく分かる。

 

 

 

 

 




シンプルに心と心がぶつかりあう 熊徹と九太の親子関係のなんと眩しいことか。

 

 

 

 

 

実際に近くで見てたら うるさくてウザイやろうけどね(笑)

 

熊徹と九太が師弟をこえて、親子のような関係になることによって

 

お互いが高められていく展開が本当に良かった!!

親は子供を育てるだけじゃなくて、子供に育てられるというのは本当。

それが本作ではストレートに伝わってくる。

 

本作はこのように “人と人のつながりの大切”さを見事に描いていますが、

 

そういうストーリー的な素晴らしさだけじゃなく、

映像的なスペクタクル描写もあって、

笑いあり涙ありアクションありの、まさに王道のエンターテイメントになっているところが最高です!!!

 

 

 




 

 

 

 

 

クライマックスなんか いい意味でハリウッド的な見せ場やと思いました。

 

ハリウッドが実写でリメイクしたがるかも?!^^

 

 

 

 




緻密な背景描写も見どころ!!

 

 

 

 

 

お金かかってますよ!本作は^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラストに一郎彦のシーンをもっと加えてほしかったけど、

ラストシーンは文句なし!!

 

『おおかみこども~』もそうやったけど、

 

本作も その後の物語の続きが気になりました。

 

しかし、本作の愛すべきキャラクターたちの未来はきっと明るいはず。


 

 

 

それは、登場人物みんなが“心のつながり”の大切さを知っているからです。

 

 

 

 

 

 




 

 

 

 




刀の刃を鞘に収めたまま戦うバケモノたちを人間は見習う必要があるでしょう。