【ネタばれ含みます】
予告を観た時は《痛快!必殺仕事人!!》みたいな感じがしてww^^
そのテの‘悪者をこらしめる’映画が好きなボクとしてはワクワクしたんですが、
実際に観ると、意外に静かというか、
特に序盤は静かな滑り出しを見せます。
しかし、それが退屈というワケではなく、アントワーン・フークア監督がじっくり描く
主人公であるロバート(デンゼル・ワシントン)の孤独な日常生活に不思議と見入ってしまいます。
そんな地味な描写でも観客の気持ちを惹きつけるデンゼル・ワシントンの存在感はさすがです。
じっくり描いてるとは言っても、このロバートのバックボーンはボカされたままなので、
観客は(こいつは一体何者なんだ?)と、常に気にしながら、
すなわち、終始主人公に対する好奇心を持って観ることができる展開になっています。
このテのアクション映画にしてはやや長いと思っていた2時間12分、
緊張の糸が緩むことはありませんでした。
若い娼婦がきっかけで、修羅場になだれ込んでいく展開はどうしたって『タクシー・ドライバー』を彷彿とさせますが、
本作のロバートにはトラビスにあったような狂気じみたところが全くないのが、逆に
なんともいえないオーラを発しているのがミソ。
このテの‘仕置き人’を主人公にした映画はこれまでにもいくつもありましたが、
ボクが観てきた中では、本作のロバートは間違いなく最強やと思います!!!
敵の大きな組織から狙われ、普通なら一人で追い詰められるハズなのに、
このロバートには追い詰められた感が全くないどころか、
自ら悪玉が差し向けた刺客に堂々と対面しに行くという余裕っぷり!!
その刺客を演じるマートン・ソーカスの悪役としての存在感も抜群やから、
主人公VS悪党の構図が最高にハマってる、理想的なアクション映画になっています。
ソーカスは『トリプルX』や『ボーン・スプレマシー』の悪役もよかったから、
今回の悪役も板についたもの!!
彼のこれまでの悪役キャラの中でも最高のカリスマ性を発揮させています!
それだけに、クライマックスで普通の悪党がやりそうな姑息なテを使ったのにはややガッカリしましたが、
要は、そうせざるを得ないほど ロバートが強過ぎたということです;^^
そう考えると、勝ちにいくためにはまっとうな手段だったとも言えるなw
娼婦のテリー役のクロエ・グレース・モレッツちゃんの出番は少ないけど、
強い印象を残してくれるのはさすがです!
本作の撮影をしてた頃は16歳やったと思いますが、
とてもそうは見えないほどセクシーです(*^.^*)
でも、ビッ〇な見た目でも、ティーンエージャーらしい純粋さを感じさせてくれるところがイイ。
だからこそ、ロバートも(守りたい)と思ったワケやし、
このテリーと最初から知り合いだったという設定もよかったです。
娼婦はやってても、本当はいい子だと知っていたから、
ロバートが彼女を救おうと行動する展開に説得力が出ました。
女の子が行動のきっかけになるのは^^ 男としては極めて自然でもありますw
クロエちゃんは子役の頃から見てるから、一作ごとに確実に成長している姿を微笑ましく思います^^
3年も経てばボンドガールもできそうな逸材やと思いますね!!
出番は少なくても、彼女のファンなら本作のクロエちゃんをスクリーンで観ておく価値はありますよ!!(^_-)
あと キャストでいうと、
ビル・プルマンを久しぶりに見れたのが嬉しかったです!
もう 彼の存在を忘れかけていましたが(^^ゞ
プルマンといえば、この季節には必ず思い出す『あなたが寝てる間に…』や
『めぐり逢えたら』のイイ人役が^^印象的。
『インデペンデンス・デイ』の大統領役も印象深いですね!
すっかり おジイちゃんになってましたが(^^ゞ さすがにイイ味を出してくれてました!
脇役がいいと作品が締まります!!
派手なアクションはほとんどないですが、
クライマックスのロバートらしい戦いぶりはなかなか見応えがあります。
このテのアクションとしては珍しい?!音楽の使い方も効果的♪
普段の生活ではすこぶるイイ人だった彼の人徳が活きる展開もいい!(^_-)
結局 彼がどういう人物なのかは詳しくは触れられないまま終わりますが、
シリーズ化を視野に入れているみたいなので、それは次回作以降のお楽しみにしておきます('-^*)/
「雨を祈ったら
ぬかるみも覚悟しろ!!」