ジャックラッセルお国事情 その2。
さてさて、続きです。
日本にオーストラリア産ジャックラッセルテリアが
入って来たのはかれこれ14、5年ほど前からです。
小型犬ブームも相まって、あっという間に
年間登録数20位以内に入るほどの人気犬種となっています。
日本ではJKCで血統管理されており、
JKCは国際畜犬連盟FCIと相互関係にあり、
FCIはオーストラリアのANKCとも相互関係にあり…
ということでここでは英国KCは全く関係ありません。
以前、ひとりでフラッと、オーストラリアを旅行したのですが
途中で参加したツアーのガイドさんの言葉で
「この国はまだ若い国」という言葉がありました。

そう、イギリスから白人が入植してきて200年程度しか経ってません。
もともとの住民であるアボリジニたちを迫害し、
資源獲得とイギリス国内に溢れていた囚人対策に、新天地にやってきました。
その後、二度の世界大戦があり、1980年代までは白豪主義(白人優位政策)、
そして時代がかわり『移民大国』へと変貌していきます。
最近は中華系とインド系の移民が増加しているようですが、
初期は政策も相まってイギリスやヨーロッパ白人の移民者が多く、
彼らはペットとして犬や猫を連れて行きます。
そして中には「それを売って生計を立てる」人々も混ざっていたはずです。
そんな彼らはいくつかの新しい犬種を作り出します。
オーストラリアン・テリア、
オーストラリアン・シープドッグ
オーストラリアン・キャトルドッグetc...
そしてオーストラリアン・ジャックラッセルテリア。
その多くが英国産の犬種たちを掛け合わして作り出した犬種たちです。
移民達は新天地の土地、気候に向いた犬種を作り出す事と、
連れてきた純血犬たちの頭数が少なく、
いずれ血が詰まる可能性を見越したのか新しく犬を作り出す事を行いました。
しかし、近代化とともにオーストラリアでの
小型ワーキングテリアの仕事は減って行き、
小型テリア種は家庭での愛玩犬として改良されていきます。
そして同時に、血が近くなりすぎないよう血統の管理も行いました。
これがオーストラリアでジャックラッセルテリアが公認犬種になった理由です。

オーストラリアで『改良』されたジャックラッセルテリアの中には
極端に足の短い犬もいて、一説にはコーギーを混ぜたと言われています。
(なのでヘルニアが増えているかも?)
これはちょっと余談ですが、
もともとの基礎となる犬が形の定まった純血種ではなく、
ジャックのような実用本位の犬であれば
「それに似た犬」をどんどん掛け合わせ「固定化」する必要があります。
その過程はいまの血統書からでも遡れば見て取れます。
ある年代では「同一の♂♀を多用している」していること。
目指す犬種『らしい』犬が出たときにそれを固定化するために
同じ組み合わせや近親交配で増やすということは、
固定化に必要なことかもしれませんが、ある意味で諸刃の剣。
その犬になんらかの遺伝性疾患が合った場合など、
それが「強化」されてしまうことも意味しています。
そして血統管理されているということは、
もう他の犬種を混ぜてはいけないということを意味します。
いまの国内ジャックの病気が多いのはこのあたりが絡んでいると思います。
さて、他の新開発の犬達が別な名前を貰ったのに対して、
ジャックラッセルテリアはそのまま、
ジャックラッセルテリアと呼ばれています。
それは、「ジャックラッセルテリア」という名が
英国でもポピュラーで知名度の高かったため、と推定しています。
かつてイギリスでラッセル牧師の死後、犬を管理していたという
女性もその名前が「売れる名前」ということを認識していたようですが、
オーストラリアのジャックは本来であれば
『別な名前』で認定されるべきだったんじゃ、と個人的には思います。
ちなみにアメリカにも二つのジャックラッセルテリアがおり、
片方はイギリスのジャックたち、実用重視系統
Jack Russell Terrier Club of America
そしてもう一つはオーストラリア産愛玩犬系統のジャックたち。
こちらはAKCの準公認犬種となっています。(つまり外見重視)
The American Russell Terrier Club
前者はもちろん、そのままジャックラッセルテリアを名乗り、
後者は「ラッセルテリア」というやや無理矢理な名前で呼ばれています。
というところで、お国事情おしまい。

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日本にオーストラリア産ジャックラッセルテリアが
入って来たのはかれこれ14、5年ほど前からです。
小型犬ブームも相まって、あっという間に
年間登録数20位以内に入るほどの人気犬種となっています。
日本ではJKCで血統管理されており、
JKCは国際畜犬連盟FCIと相互関係にあり、
FCIはオーストラリアのANKCとも相互関係にあり…
ということでここでは英国KCは全く関係ありません。
以前、ひとりでフラッと、オーストラリアを旅行したのですが
途中で参加したツアーのガイドさんの言葉で
「この国はまだ若い国」という言葉がありました。

そう、イギリスから白人が入植してきて200年程度しか経ってません。
もともとの住民であるアボリジニたちを迫害し、
資源獲得とイギリス国内に溢れていた囚人対策に、新天地にやってきました。
その後、二度の世界大戦があり、1980年代までは白豪主義(白人優位政策)、
そして時代がかわり『移民大国』へと変貌していきます。
最近は中華系とインド系の移民が増加しているようですが、
初期は政策も相まってイギリスやヨーロッパ白人の移民者が多く、
彼らはペットとして犬や猫を連れて行きます。
そして中には「それを売って生計を立てる」人々も混ざっていたはずです。
そんな彼らはいくつかの新しい犬種を作り出します。
オーストラリアン・テリア、
オーストラリアン・シープドッグ
オーストラリアン・キャトルドッグetc...
そしてオーストラリアン・ジャックラッセルテリア。
その多くが英国産の犬種たちを掛け合わして作り出した犬種たちです。
移民達は新天地の土地、気候に向いた犬種を作り出す事と、
連れてきた純血犬たちの頭数が少なく、
いずれ血が詰まる可能性を見越したのか新しく犬を作り出す事を行いました。
しかし、近代化とともにオーストラリアでの
小型ワーキングテリアの仕事は減って行き、
小型テリア種は家庭での愛玩犬として改良されていきます。
そして同時に、血が近くなりすぎないよう血統の管理も行いました。
これがオーストラリアでジャックラッセルテリアが公認犬種になった理由です。

オーストラリアで『改良』されたジャックラッセルテリアの中には
極端に足の短い犬もいて、一説にはコーギーを混ぜたと言われています。
(なのでヘルニアが増えているかも?)
これはちょっと余談ですが、
もともとの基礎となる犬が形の定まった純血種ではなく、
ジャックのような実用本位の犬であれば
「それに似た犬」をどんどん掛け合わせ「固定化」する必要があります。
その過程はいまの血統書からでも遡れば見て取れます。
ある年代では「同一の♂♀を多用している」していること。
目指す犬種『らしい』犬が出たときにそれを固定化するために
同じ組み合わせや近親交配で増やすということは、
固定化に必要なことかもしれませんが、ある意味で諸刃の剣。
その犬になんらかの遺伝性疾患が合った場合など、
それが「強化」されてしまうことも意味しています。
そして血統管理されているということは、
もう他の犬種を混ぜてはいけないということを意味します。
いまの国内ジャックの病気が多いのはこのあたりが絡んでいると思います。
さて、他の新開発の犬達が別な名前を貰ったのに対して、
ジャックラッセルテリアはそのまま、
ジャックラッセルテリアと呼ばれています。
それは、「ジャックラッセルテリア」という名が
英国でもポピュラーで知名度の高かったため、と推定しています。
かつてイギリスでラッセル牧師の死後、犬を管理していたという
女性もその名前が「売れる名前」ということを認識していたようですが、
オーストラリアのジャックは本来であれば
『別な名前』で認定されるべきだったんじゃ、と個人的には思います。
ちなみにアメリカにも二つのジャックラッセルテリアがおり、
片方はイギリスのジャックたち、実用重視系統
Jack Russell Terrier Club of America
そしてもう一つはオーストラリア産愛玩犬系統のジャックたち。
こちらはAKCの準公認犬種となっています。(つまり外見重視)
The American Russell Terrier Club
前者はもちろん、そのままジャックラッセルテリアを名乗り、
後者は「ラッセルテリア」というやや無理矢理な名前で呼ばれています。
というところで、お国事情おしまい。
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