きっかけは、2023年5月に開催された秋田県横手市の酒造さんの蔵開きでした。そこは駅から遠く、蔵元が手配してくだっさったジャンボタクシーに乗り合わせたメンバーに秋田市のラベルデザイン・WEBサイト制作会社の方がいて、ご夫婦で参加されていました。

 当日訪れた酒造会社さんもそうでしたが、秋田県でも日本酒蔵の経営が厳しく、地方の酒蔵の灯を消してはならいという想いを持ち、他業種からの経営に参入されるケースが見られます。その方の長年お世話になっているクライアントが、秋田県鹿角市の酒蔵さんの新オーナーとなり、その方も、新オーナーの想いに賛同し、これまで半分趣味で培ってきた日本酒の知識を活せればと色々とお手伝いをさせて頂いるとの事で、私たちの日本酒ピンバッジ倶楽部の活動を面白がってくださり、ご提案いただきました。

 

 そうして、出来上がったのがこのピンバッジ「チトセザカリ純米吟醸:絹色」ボトルタイプです。

 2020 Sake-China吟醸/純米吟醸部門金賞

 2021 Kura Master純米酒部門金賞

 2022 ワイングラスでおいしい日本酒アワード 最高金賞

など、数々の賞を頂いている評判のいいお酒です。

 ピンバッジのこだわりは、文字部分を白ではなく、シャンパンゴールド系の色にした事でした。

 チトセザカリ純米吟醸: 絹色

 フレッシュでフルーティな香りが長持ちするAKITA雪国酵母と秋田酒こまちを組み合わせ、中空糸膜濾過したうえで1回火入れで壜詰めしております。リンゴやメロンの様な吟醸香、柔らかでまろやかな味わいの日本酒です。

 千歳盛の所在する秋田県鹿角市は青森県・岩手県・秋田県三県の県境に位置し、古墳が多く遺され、大湯環状列石は全国でも著名な縄文遺跡の1つです。北部には十和田湖、南部は八幡平や焼山がある山岳地帯となっていて、秋田県内でも蔵元がある土地では一番寒い場所なのです。

 

 千歳盛酒造は1872年(明治5年)に創業しました。

 元々は地元で飲まれる濁酒などを造っておりましたが技術を磨き、昭和初期には上質な清酒を造りだす酒蔵へと至り全国清酒品評会で数多く入賞し、1938年(昭和13年)にはその栄誉を称え名誉賞を拝領しています。酒銘は創業者の初代田村茂助により、不老長寿の願いを込めて「千歳」と命名され、その後、1922年(大正11年)に世の繁栄と人々の更なる長寿を願い、「千歳盛」となりました。合名会社田村酒造店は戦時下の企業統合、戦後の混乱期を経てかづの銘酒株式会社と改名され、2019年に千歳盛酒造株式会社へと改名され現在に至っています。

 

出典、参考文献・HP

Vat株式会社HP

鹿角市役所HP

美酒王国秋田/秋田県酒造協同組合HP

千歳盛酒造HP

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