今年の5月、日本酒キャピタルの田中文悟さんからメールをいただきました。氏は、元アサヒビールの営業職であり、アメリカンフットボールの社会人強豪チームであるアサヒビールシルバースターの一員として日本一にもなっています。その頃に、多くの蔵元と出会い、厳しい日本酒蔵の現状を耳にし、胸を痛めていました。やがて事業再生会社の一員として活動を始め、15年で12の酒蔵の再生をします。その後、「街から酒蔵の灯を消さない。酒造りは街造りである」という信念の下、2021年9月に酒蔵の事業再生のため日本酒キャピタルを創業したそうです。

 

 そんな田中文悟さんが、2018年の秋田県横手市の大納川酒造につづき、2022年に本江酒造株式会社(富山県魚津市)を事業承継して代表取締役就任し、同社が株式会社魚津酒造へと生まれ変わりました。

 

 1925年創業の本江酒造は富山県魚津市にあり、地元魚津港が鮭鱒船団で賑わう北洋漁業の船団基地であったため、「北洋」と命名されたお酒が主銘柄でした。立山山麓水系の豊富な伏流水、富山県初の自主開発酒米雄山錦をはじめとした酒造好適米をもとに、海の幸に合う酒を造り続けています。

 2022年冬には新たなブランド「帆波」を立ち上げ、今回はそのボトルタイプのピンバッジが、日本酒ピンバッジ倶楽部の応援で、できあがりました。

 「帆波」(ほなみ)は、荒波に帆を立て果敢に挑戦する今後の基幹ブランドとなるお酒です。同社が今まで取組んでこなかった無濾過生原酒で、甘口ながら、しっかりとした切れ味が特徴のお酒に仕上げており、火入商品も全量瓶火入、10㎏単位の洗米、上層後すぐに瓶詰、0度の冷蔵庫で保管しています。

 

出典、参考文献・HP

日本酒キャピタルHP

魚津酒造HP

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