まだまだ私の体内時計はトゥルーズの現地時間が残っていたので、今回も、苦も無くテレビ放映の深夜3時には起き、キックオフの4時を待っていました。

 

 結果は、日本はが28対22でサモアに勝ちました。

 日本は、チリ戦、イングランド戦に続き、スクラムは安定するもラインアウトにまだ不安があり、攻撃チャンスが充分に生かされていないようでした。

 ハーフが流から斉藤に代わり、ベテランの臨機応変の対応から、固くまじめなハーフになった感じで、充分にスカウティングされるとその動きが読まれるのではと少し心配になりました。

 しかし、FBレメキの強気の仕掛けで何度かトライチャンスを作り出し、SO松田のキックの安定性で勝利をもぎ取りました。

 

 今大会は、イエローカードとそれに続くバンカーシステムが戦況に大きく影響するので本当にタックルが重要になりました。しかしながら、あまりに下へタックルをすると、タックラーの背中越しのパスが通り、簡単にゲインを切られるシーンも何度か見られ、タックル技術の重要性を感じています。

 日本は堀江のイエローカードと、サモアのWTBベン・ラムのイエローカード更には、バンカーシステムにより、レッドカードと判断され、サモアは後半のほとんどを14人での戦いを強いられました。

 

 肉弾戦で正面からぶつかってくるサモアFWに、前半は善戦していた日本FWでしたが、後半に入ると、開始早々1人退場となったサモアに対し、モールで押し込んでトライを決めます。しかし、日本はこのあとさすがに疲れが見え始め、力負けの感じでモールで2つのトライを奪われます。詰め寄られた日本は、松田選手が2つのペナルティーゴールを決め逆転は許さず、28対22で逃げきって勝利しました。

 

 日本を研究する相手チームは、エリアの取り合いには空中戦を挑み、最後はモールが効果的だとこれまでの3戦で確認できたと思います。

 逆に、日本は空中戦の安定した選手を配置し、自陣ゴール間際の戦いに持ち込まない、さらにはディフェンスでのペナルティを極力少なくすることが必要です。

 さらに言うと、攻撃での決定力が前回に比べ格段と落ちている気がします。

 

 間違いなくアルゼンチンは空中戦を挑んでくると思います。今日発表された先発メンバーでは、177cmのナイカブラから187cmのフィフィタにウィングを入れ替えていますが、ワールドカップでアルゼンチン戦の大一番であることを考えると、高さと経験とを考え、どうしてFBを188cmの山中にし、両ウィングを松島、レメキで固めた布陣で戦うことを検討しなかったのか、リザーブで山中が入っていることにジェイミーの迷いを感じたのは私だけでしょうか・・・。

 

最後にサモア戦後の稲垣選手のコメントを

「今日は、スクラム重視で戦い、相手にプレッシャーをかけることができた。逆に、日本がプレッシャーを受け反則を取られた場面もあり、サモアFW強かった。最後に勝敗を分けたのは、いかにミスや反則をしないかだったと思う。そういった意味で、最後のディフェンスで反則をせずに勝てたのは良かった。」