今回のピンバッジは、昨年11月26日に「大阪酒万博」で山野社長と初めてお会いし、私のつけている日本酒ピンバッジに興味を持たれたので、プレゼン資料をお送りしたのが始まりでした。

 

 畿内のうち摂津国・河内国・和泉国は「摂河泉(せっかせん)」と呼ばれ、江戸時代には、大坂の三州に広がる風土を活かした多くの酒蔵がありました。「天下の台所」大坂の酒は灘五郷の酒とともに江戸へ大量に運ばれ、「下り酒」 として親しまれてきました。

 しかしながら現在、大阪の地酒は伏見・灘・伊丹に比べ認知度は高いとは言えません。実際のところ、昭和30年頃には60軒以上あった大阪の酒蔵ですが、大阪酒造組合のHPでは、大阪府の蔵元一覧には16社しか紹介されていません。

 

 私が旅先の酒場で出会った方々に、大阪の地酒や酒蔵の事をお話ししても、「大阪にも地酒があるの!」と驚かれ、ほとんど蔵やお酒の銘柄が出てこないのは寂しいかぎりです。そんな忸怩たる思いで、大阪のお酒を応援したい思っていたところ、私と出会った山野久幸社長とのコラボ作品である3種類のピンバッジを紹介します。

 

一つ目のピンバッジデザインは、山野酒造さんのロゴマークです。

 

白地に金色の桜の花びらが輝いています。

かたの桜の文字が柔らかく、印象的ですが落ち着いた雰囲気のピンバッジになりました。

 

 二つ目は、五百万石を使用した平均精米歩合53%の純米吟醸酒「純米吟醸 かたの桜 」のラベルをピンバッジにしました。

お酒は、やや辛口で程よい酸味となめらかな味わい、優雅な吟醸香、その全てがバランスよく調和しています。

春の川面に浮かぶ花筏を思わせる、白とピンクと水色が調和のとれた美しいラベルをピンバッジにしました。すりガラス調の半透明のボトルは、ひときわ優雅さを表しています。

 

 三つめは、原料米は兵庫県産山田錦、精米歩合38%で長期低温熟成で育てた「大吟醸 玄櫻 片野桜」です。ピンバッジはそのラベルを表現しています。黒地の背景に川面に流れる桜花弁、蒔絵で表現したような背景に銀色に輝く片野桜の文字がとてもシックでなのですが華やかでもあります。

 お酒は、果実のような馥郁さ、ほとばしる芳香、酌めど尽きない豊かな味わい。厳寒の頃、低温でじっくり時間をかけて醸される、南部南部杜氏 浅沼政司の技が冴え渡る自信作です。

 

 山野酒造さんは、大阪・京都・奈良の境に位置する交野の郷で、江戸時代末期より代々受け継いできた年間製造が約500石という小規模で、全製造数量の約8割が特定名称酒、その内の4割を「原酒」で蔵出しするほど「原酒」にこだわりをもって酒作りに励んでいおられる酒蔵さんです。

 

 山野酒造さんの三種類のピンバッジも美しく素敵です。

 

 なんだか大阪の地酒を呑んでみたくなりませんか。

 実は大阪酒販青年会が、大阪の酒を復権させるため、また消費者の方々に大阪の街の酒屋をアピールするため、大阪府酒造組合と協力し、大阪府小売酒販組合連合会、大阪北小売酒販組合が後援、OAP(大阪アメニティパーク)の協力のもと、「大阪地酒天満大酒会」というイベントを毎年開催しています。

 今年で9回目になり、大阪の蔵元12社の参加予定です。

 2023年5月28日(日)11:00~16:00 雨天決行

 大阪市北区天満橋1-8-30 OAP

 (大阪アメニティパーク)特設会場

 

???大阪の地酒・・・?

この記事を見て、飲んだことないけれど面白そうだなと思われた方、ぜひ当日は会場でお会いしましょう!

たくさん日本酒ピンバッジを身につけた、髭のメガネ親父が私です。

 

出典、参考文献・HP

山野酒造HP

大阪酒造組合HP

大阪府中小企業団体中央会HP

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