2018/1/24(水)
2018年1月23日午前10時頃、群馬県の草津白根山の本白根山が水蒸気噴火しました。
専門家の方々も全く予測できなかったとの事ですが、4年前の御嶽山の噴火も記憶にあり、地球のエネルギーの大きさは、未だ人類が図り知ることができない領域であると思います。
 
今回はジオパークを取り上げます。
ジオパークとは、ジオ+パーク(geo:大地+park:公園)の意で、地球・大地を公園のように楽しむ場所であると私は理解しています。その特徴的な場所をジオサイトと称し、クローズアップしている所が多いようです。
国内の各地域が日本ジオパークネットワークに加盟・認定されると日本ジオパークとなり、さらに推薦・申請し認定されると世界ジオパークに加盟・認定されますが、審査が厳しく、保全・教育・ツーリズムを推進し地域経済の活性化まで継続的にできなければならないようです。
相当地域全体での組織化と取り組みと努力が必要になるようですね。
 
日本全国にある特徴的な奇岩や地形を昭和的なお土産物屋が取り囲んで観光地にするのとは違った、学術的な要素と楽しめる要素をミックスできなければならないなんて、とても大変なことなんですが、NHKのブラタモリで海・山・川の地形などの成り立ちや、その地と係る人の歴史的な変遷を面白く解説していますが、さすがはタモリさん、まるで一人ジオパーク?を実践していますよね~。私の解釈、少しズレているかもしれませんが・・・。
 
2017年9月現在、全国には日本ジオパークが43か所、そのうち世界ジオパーク加盟が8か所あります。
世界ジオパーク
 洞爺湖有珠山、糸魚川、島原半島、アポイ岳、山陰海岸、室戸、隠岐、阿蘇
日本ジオパーク
 白滝、三笠、とかち鹿追、下北、八峰白神、男鹿半島・大潟、三陸、鳥海山・飛島、ゆざわ、栗駒山麓、佐渡、磐梯山、苗場山麓、立山黒部、浅間山北嶺、白山手取川、下仁田、恐竜渓谷ふくい勝山、筑波山地域、秩父、南アルプス、銚子、箱根、伊豆大島、伊豆半島、Mine秋吉台、おおいた姫島、南紀熊野、四国西予、おおいた豊後大野、天草、霧島、桜島・錦江湾、三島村・鬼界カルデラ(茨城県北は2017年12月認定取り消し)
 
それぞれのジオパークに特徴的なロゴマークがあり、その中で調べたところ写真のピンバッジがありました。
東日本地域は、三笠、白山、伊豆大島、箱根、佐渡、男鹿半島・大潟、磐梯山、苗場山麓の8か所でした。
 
西日本地域は、島原半島、おおいた豊後大野(2種類)、恐竜渓谷ふくい勝山、桜島・錦江湾、阿蘇、山陰海岸、(土佐清水:ジオパーク構想)、室戸、おおいた姫島、霧島と申請中の土佐清水を入れて10か所でした。
 
そうそう、一番肝心なところを忘れていました。世界のジオパークの先駆けと言って良いところがありました!糸魚川ジオパークです。
中学生くらいの地理の勉強で必ず習う、糸魚川静岡構造線とフォッサマグナという地質構造をもつ糸魚川市では、国際的なジオパーク活動とは別に1991年にはすでに地元博物館員が「ジオパーク」という言葉を造語し、独自で活動していました。まさにジオパークの言葉の発祥の地でありパイオニアです。糸魚川、すごいですね!
 
多くの火山や地質的な特徴を持つ日本のジオパーク、多くの方に知ってもらいたいですね。
そして、火山や地震大国である日本の大地、そこに住む人々、歴史、生活、経済などを学ぶことで未来を考えましょう。そこには必ず現在の様々な問題、政治・エネルギー・安全・生活・防衛に至るまでの回答の指針が見えてくるのではと、このピンバッジを見ながら、ふと感じる次第です。
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