♪小首を曲げるピーコック

 おしゃべりしているミソサザイ

 千福一杯いかがです

 オームにカナリヤ九官鳥

 誰かを呼んでる山鳩さん

 みなさんほんとに

 千福一杯いかがです♪

 

サトウハチロー作詞・いずみたく作曲

ダークダックス歌

 子供の頃に聞いていて、今も耳に残るCMソンングの一つです。曲名は、『三宅本店(千福)グラスをのぞくフラミンゴ』私がよく聞いていた上記の歌詞は二番で、曲名は一番の歌詞の冒頭の♪グラスをのぞくフラミンゴ~、からなのですね。

少し哀愁を感じる曲にダークダックスの静かな歌声が印象的でした。

 

 話は数年前にさかのぼります。

 大阪のあるお店で奈良の酒蔵のイベントが開催された時の事です。カウンターに座った私の右側の青年が、私にその酒蔵のピンバッジを見せてくれて、「このピンバッジ、酒蔵の社長さんからもらったんです良いでしょう♪」と自慢気に語りかけてきました。見るとそれは、私がプロデユースしたものでした。素知らぬ顔で「いいですねぇ。」と返事すると嬉しそうな青年の顔、私もなんだか嬉しい気分に。

 すると、左側に座っていた親父さんが「俺も日本酒のピンバッジ、もってるでぇ。」と声をかけてきました。二人で「えぇっ。」と返事し、その親父さんがかざしたスマホの画面を見ると、そこには海外のウィスキーやビールのピンバッジがたくさん!この親父さん、相当の酒飲みと思いつつよく見ると、その中に日本酒のピンバッジ画像が・・・!。しかも、私が見たこともない黄桜と千福のピンバッジ!!

「昔のモンやけどな、俺のタカラモンや。」と語る親父さん。

 話を伺うと、若いころから洋酒やビールを飲むうちに酒場や酒屋、酒造さんと親しくなり、自然にノベルティとして作られたピンバッジが手元に集まったとの事でした。

 

 私も始めてみる物で、大いに興味がわきました。

 もちろんお分けいただけるはずもなく、スマホの画像を撮らせていただき、以来、その二つのピンバッジを探す旅が始まったのでした。

 

 最初は、黄桜さんと千福さんの蔵へお問合せさせていただきましたが、十数年前に販売したもので、いまでは在庫もないとのお返事をいただきました。

 「無い」となると欲しくなるのがコレクターですよね(笑)

 それ以降は、日本全国飲み歩く中で知り合った呑兵衛のオヤジさんたちに聞き歩く日々が続いたのです。

 

 やがて、黄桜ピンバッジの方は、日本酒ピンバッジ仲間の大先輩、Oさんからお譲り頂くことができました。

 燈台元暗し、O先輩、有難うございました。

 黄桜㈱の直営店、京都伏見の黄桜カッパカントリーで販売されていたピンバッジ、「黄桜」といえば「かっぱ」というほど、そのイメージが定着していますが、長崎出身の漫画家の清水崑さんのカッパの絵です。

 

『かっぱの唄<黄桜>』

♪かっぱっぱ ルンパッパ

 かっぱ黄桜 かっぱっぱ

 ボンピリピン のんじゃった

 ちょっと いい気持ち

 飲める 飲める 飲める 飲める

 いける ける ける ケロップ

 黄桜 黄桜 ソフトなお酒

 古いのれんの モダンなあじ

 かっぱっぱ ルンパッパ 黄桜~♪

 

田中正史 作詞・作曲 楠トシエ 歌

 

 ご存知の方も多いと思いますが、コミカルでリズミカルな曲とどこか艶っぽいカッパの絵、昭和ならではの楽しいCMでした(笑)。

 

 その後は、もう一つの千福のピンバッジを探し求めて、数年が経過し、今年の3月、広島で燗酒のフェステバルが開催されるので参加予定を立てました。そこで、広島まで行くのならとふと思い立ち、三宅本店さんを訪ねてみようと前日に呉市に入ったのでした。

 

 

 アポイントも取らずに突然門をたたいたのですが、営業らしき方が出てこられ、ピンバッジを探している旨お伝えしたところ、上司の方が出てこられ、過去に併設のSHOPで販売していが、今は在庫もないと教えていただいたのですが、とても残念そうな私の顔を見て、倉庫に一つだけサンプルがある事を思い出され、写真を撮るだけならOKということで倉庫で探す間待たせていただきました。

 

 

 打合せ室のようなところで待っていると、突然、「別室に移動してください。」と応接室に案内されました。

 

 実は、広島に来るので、燗酒のイベントで出会った方々に千福のピンバッジをお持ちの方がいないかと探すために、ピンバッジの画像入りの名刺を何枚か用意してきており、それを三宅本店さんへもお出ししたのです。その名刺を社長さんがご覧になり、会ってみようと思ってくださったようです。

 

 

 ご挨拶させていただいた三宅清嗣社長さんは、とても穏やかな紳士で、海外出張の折に海外のお酒のブルワリーがノベルティとしてピンバッジを作っている事、イベントの時にはそのピンバッジが配られたり、交換しているところを見ていて、自社のピンバッジを作ろうと考えたことなどをお話しくださいました。

 

 

 私のお渡しした名刺を見て、ここまでして千福のピンバッジを探してくれたことに感心してくださり、社長のお持ちのピンバッジを一つお分けいただいたのでした。

 

 もちろん、ピンバッジは交換する文化なので、僭越ですが、私がプロデュースした沖縄の日本遺産ピンバッジをお渡しして。交換とさせていただきました。

 

 

「念ずれば通ず」と言いますが、ようやく探していたピンバッジが私の手元に来てくれたことに、大喜びの一日でした。

 

出典、参考文献・HP

ユーチューブ『かっぱの唄<黄桜>』

黄桜株式会社HP

ユーチューブ

『三宅本店(千福)グラスをのぞくフラミンゴ』

株式会社三宅本店HP

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』