実践するエコロジー。河野ぶどう園(大事なお話) | 河野ぶどう園・さちこの部屋

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執筆息子。美味しい葡萄と農園のはなし。

牡蠣小屋を熊本ではじめて今年で3シーズン目になります。



ぶどう園のオフシーズンを利用して楽しく、のんびりと、かき販売をはじめました。



大好きな生かきを食べられて しかもいろいろなお客様と仲間になれて本当に良かったと思います。





そしてもう一つ良いことがあります。




それは




『とてもエコロジーなサイクル』を持っている。ということです。


簡単に言うと


→牡蠣→→殻→作物】です。





①九十九島の中で養殖される牡蠣は小粒です。先日、漁師のお父さんに「どうしてここの牡蠣は小粒なのですか?えさは何ですか?」とお聞きしたところ、「エサなんかやっとらんよ!」とあきれ顔。そうです、美しい島の山から・海からくるちょっとした養分だけで育つのです。

 九十九島の海はとても塩分が強く、雑菌などが入らないとのこと。それで

 塩味が強く、臭みもまったく無く、小粒ながら健康的な牡蠣が育つのです。


 他の養殖場では大きくする為にいろんなモノを与えていると聞いていただけに少し驚きました。



②水揚げした新鮮な牡蠣を かき小屋で食べます。牡蠣以外は何にもないので、トッピングや飲み物など

  持ち込んでもらいます。そしてゴミや持ち込んだものはすべてお持ち帰り。食べ終わった牡蠣殻だけが

  残ります。かき小屋自体からゴミを出さないことも重要です。



③ここで焼いて食べる時に何を使うかと言いますと菊陽・原水地区に原生する【竹】です!

  竹は間伐してある枯れ木を2・3日ほど日光で照射して使用します。竹は煙も少なく、燃焼効率も

  非常に良いんです。この強い炎で牡蠣を焼くと水分の蒸発を抑え、短時間でぷりっとした

  焼き牡蠣が出来上がります。

  竹林では朽木を取り除くことにより強い竹が健康に育ちます。  





④食べ終わった牡蠣殻は農産物の肥料(天然のカルシウム)として中身以上に脚光?を浴びます!(笑)

  近年の肥料高の中、天然ものとして非常に貴重です。今年は東海大学の農学部の学生さんの栽培用と

  障害者施設の養鶏飼料として寄付しております。





農家としてできること・・・それは(日本の自給率をあげることも大事ですが)質素な生活サイクル・消費サイクルで

最大の自然の恩恵を受け、幸せに暮らせる・・・ということをアピールしていくことが重要だと思います。

アピールの順でいくと  幸せ>稔り>質素 といったとこでしょうか(笑)






今後も熊本県の松橋町・菊陽町で牡蠣小屋を行い、牡蠣販売を続けていきたいと考えています。





ぶどう園で 


かき食べる→漁師さん喜び、

食べた人→健康の喜び、

百姓→収穫の喜び


これってエコのサイクルというより幸せのサイクルですかね~☆ニコニコ




※写真は本日収穫した枯れ竹。よく燃えます。



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