今年は7月に休暇、ではなく研修の旅に行ったこともあり、今夏は長期の休みを取得することは難しい状況であった。そこで、かねてから興味のあった東北に足を運んだ。空路を除けば、仙台を越えるのは高校の修学旅行以来のことだ。

まずは白神山地を訪ねた。アクセスは控えめに言っても最悪だが、「世界遺産」などと銘打たれてしまっては吸い寄せられてしまう。自然遺産はここを含め日本に3つしかないというのも憎い(あと2つは屋久島と知床)。加えて、ふと腹を見れば山道でも散策せねば、という気になる。

まず山地の入口で四方を緑に塞がれたとき、なぜかやけに心が躍った。

Pinrin World Blog-白神

白神山地を象徴する樹木はブナだそうだ。どれがブナかなど、都会でハイテクに囲まれて生きている僕に分かるわけがないと思ったが、そんな僕にも世界遺産は優しい。

Pinrin World Blog-これがブナ

ところが、推定樹齢400年というブナは幹の肌も一味違う。殆ど崇拝の対象という趣だ。

Pinrin World Blog-400年

ブナは椎茸の栽培以外には大して役に立たない樹木で、それゆえに伐採されず結果的に白神の天然林が守られた、という見解があるという。尤も、ここに来てそんな冷めた物言いをする者がいるとは思えないが。

紅葉も新緑もぜひのんびりと眺めてみたい。

蛇足だが、樹木の写真は不慣れで、どうも思い描く写真が撮れない。写真の世界は奥が深いものだ。たかだか200年の歴史しか持たぬ写真に覚える喜びと苦悩は、もはや筆舌に尽くしがたい。
このブログで写真を大きく表示できる方法を掴んだ。せっかく掴んだので、またもや写真を載せることにした。大きな写真であれば、題材は大きなものがよかろうか。

Pinrin World Blog-生クリーム盛り合わせ

食後にチーズケーキを頼んだはずなのに、生クリームの盛り合わせが出てきてしまった。


Pinrin World Blog-湖と書いて海と読む

湖なのに、確かな波がある。どこまで湖面が広いんだ。


Pinrin World Blog-高級車風

研修所からの迎えがこの車と知ったとき、僕はこの会社に入ってよかったとしみじみ感謝した。ところがこの国では、こんなアホな車も日本のタクシーより安い程度の料金らしい。1時間半ほど移動して10,000円弱。感謝の心は脆くも霧消した。
田舎の親族に僕の仕事の説明をすると、未だにハゲタカと勘違いされる。だが現実の僕は、この手の知識が悲しいほど欠落しているので、まず勉強になったと認めざるを得ない。

加えてエンターテインメントとしての秀逸性と、鮮やかな人物描写に夢中になり、続編も合わせた計4冊はあっという間に過ぎ去った。

「大切なのは真実ではなく、最初に伝えられる事実だから」
「金には色も国も、そして民族もない。ただの金だ。それをどう使うかは、使う人間が決める」
「たった一つの命だ。俺の好きに使わせてもらうさ」
「アメリカのように会社は株主のものと言っていいのか。それも違う。本来会社は、関係するステークホルダーすべてのものなんです」

あくまで小説の世界の話、と冷めてみる。だがそれでも、素敵すぎる。

ハゲタカ(上) (講談社文庫)/真山 仁


ハゲタカ2(上) (講談社文庫)/真山 仁