君との出会いの場は、大学入学の直前の、クラス親睦を目的とした小旅行(通称:オリ合宿)だったね。半年余りの目標を達成し有頂天だった僕に対し、地元の大学を1年で辞めて上京してきたそこでの君はあまりにも大人びていたよ。たった1年の経験の差がここまで物をいうものかと、未熟な自分を恥じたことを記憶しているんだ。
クラスで初めて組織立って活動した新入生フェスティバルでの模擬店。驚くほど客から不評だった「オムそば」を作りながら、大ハシャギしていた姿はきっと一生忘れないね。終わった後に撮った集合写真を憶えている?連帯感を高めるためにみんなで身につけた赤いバンダナを頑なに纏い続けたのは君と俺だけだったことをよく憶えている。改めて写真を手にとったけど、皆若いね。
そしてやはり君との思い出といえば、劇。徹夜で脚本を書いたあの時間は大切な思い出だよ。酒を飲んだり、ファミレスで腹を埋めたりしながら、急ピッチで書いていったよね。練習を重ねる中で、役者たちがどんどん改善案を出してくれたから結果的にはそれなりに洗練された脚本ができたけど、あの頃は我ながら荒削りな文章を書いていたなと思う。「最終版」を3度更新して、最後に「以降改訂一切なし」と走り書きしたのが懐かしいよ。
俺は役者でなかったから当日の劇はハラハラと見つめるだけだったけど、役者たちの能力を身にしみて感じた2日間だった。一ミュージシャンの一生を、ライヴシーンも取り入れて劇をするという試みは当たりだったね。考えてみれば、主人公の親友としてギタリストを演じたあの頃の姿は、今の君の萌芽だったかもしれないと思うんだ。
そんな君が、ミュージシャンとしてメジャーデビューするという話を聞いたときの衝撃と喜びは忘れがたいよ。君のことだから、きっとメジャーデビューをゴールとは思っていないだろうし、持ち前の一本気な心は今も持ち続けているのだろうね。だから心配はしていない。成功を心から祈るよ。あの劇の時の観客は 100人いたかどうかだと思うけど、1万人くらいの観客を熱狂させる君を、俺は夢見ているんだ。
そんな彼の正体はこちら。
http://hullabaloos.jp/
視聴は下記で。
http://columbia.jp/artist-info/hullabaloos/disc.html