これまで、旅とはすなわち放浪であった。明確なテーマなくバックパックを担いで国を出て、信用できる人も場所もない空間で、その場で目指すものを決めてそこを目指す。そういう時間が好きだった。

本心を言うと今でもそれは好きなのだが、放浪以外の旅で得られるものはきっと違うということにも3年あまりの社会人生活で気がついた。そしてそれが今の自分を余りあるほどに満たす気がした。夏季休暇が例年より短かったこともあり、現地予算をこれまでの数倍に引き上げて香港に向かった。

香港は思い出の地である。大学4年の秋、先の見えぬ将来に悶とする中、勢いで旅に出た先が中国でありその経由地が香港だった。その活気ある下町と美麗な夜景は自分の小ささを思わせるに十分であり、不思議と駆られるような気分にさせた。成長を誓った街に対して誇れるほどの成長したかどうかはわからぬが、そろそろいいかなという思いはあった。

これまでとあまりに趣のことなる記憶や写真に改めて驚かされるが、徐々に整理していきたい。
遅めの夏季休暇で香港に行ってきました。非常に美味でした。

今朝は普段より早く出社すると、電車に学生が目立った。混雑で新聞も広げられずにいると、「あー、悔い改めよ系ね」。朗らかな女子学生の声。何事か?理解に苦しむ。「あのルカ1(読み:ルカイチ)のさー、・・・」。やはり朗らかな声。なるほど聖書の試験勉強かと理解する。

聖書にそんな系統や略称があるとは知らなかった。僕もそうやって理解すればよかった。
百人町屋台村
http://r.gnavi.co.jp/g748100/

2001年。9.11の同時多発テロに関するレポートを作成するというテーマがゼミで課され、パキスタン人という格好の取材相手がそこにいることを知ったために駆けつけたのがこの店を知るきっかけだった。余談だが、そのときパキスタン人はこういった。「象は蟻を踏み潰せない、という諺がパキスタンにはあるんだ」。米国という巨象の今を見、その諺の含蓄に今更ながら驚く。

さて、本題。世界各国の料理を出す「屋台」が客席の周囲に陣取り、客はそれぞれの国から1品ずつでも注文できる仕組みになっている。中華料理一辺倒という食卓もよし、生春巻にインドカレーで〆にトムヤムクンなどというオーダーも可能だ。

アジアの雑踏を感じさせる活気ある店内が、旅に出たような気分にさせてくれる。周囲への気兼ねなくワイワイと大声で話しながら食べてこそアジア料理であり、勢いよく美味を頬ばることができる。各国のビールを揃えているのも嬉しい。

新宿から5分でいける、アジアのど真ん中。ちなみに非アジアからはメキシコ料理も参戦している。