土曜日の名駅倫理法人会の会長交代式の余興でする隠し芸の練習を夜な夜なしています。


(隠し芸のネタバレ厳禁❌練習に付き合わされた方は日曜日まで、絶対に話さないでください🙏)


ドアをコツコツとノックする音…

1週間前は、タンザニアの青年でしたが、


(深夜に不意打ちで、常にそれやられると怖いんですけど😰)


ドアは開けないぞ〜と思っていたけど、

お爺さん口パクパクしてるから、耳を傾けたら


「助けて〜」


助けてって、こんな夜中にモーレツ青白い顔してマジで言ってんの〜⁉️


ガラスに手を当ててゾンビかよっ‼️


て思ったけど、ホンマに助けて欲しそうだったので、こないだ殺陣の授業で電気走る様な痛さの合気道の技も習ったし、相手も小柄のお爺さんだし大丈夫か、と思って


お金が欲しいのか、何が欲しいのかわからないから「何を助けて欲しいんですか?」と尋ねたら、

めちゃくちゃガタガタ震えてるし、

ちょっと何なのー⁈かなりヤバイんじゃない⁈


まずとにかくその場に座って頂き、

水を持って来て、飲んでいただき、救急車を呼んだ。


脳梗塞とかだとまずい。


救急車が来る前に意識が遠のかない様に

名前と年齢血液型など聞いて…と紙に書いていたら、遠い所からバスに乗ってきたという。

普段は施設にいて、糖尿病も患ってると言い、腕に埋め込まれてる装置にピコっと当てる機械をウエストポーチから出してと言う。


状況も重いが、内容が重い。


何かもう、子泣き爺をおんぶしてしまった感じ。


ヘビー😣


かなり息が荒いし苦しそうなので、身体をさすりながら腕を触るとめちゃくちゃ冷たい。


「頑張ってよく私を見つけてくれましたね!」

「もう大丈夫、すぐ救急車来てくれますからね」

「もう話さなくていいよ、しんどかったですね。ここまで来て本当に偉かったよ!」


もう、褒めるしかなかった。


「迷惑かけて、ごめんね」

「全く迷惑じゃないですよ、こんな真っ暗な道歩いて訪ねて来てくれて起きてて良かったと思ってます!」


結果として、救急車に乗せてもらえたお爺さん

救急隊員さん曰く

低血糖とアル中の気があり、施設から逃げてきたのも分かった。追い出されたとも言っていて、そういう人は通常の治療を拒否しているので、受け入れは難しいらしい。


1時間あまりウチの店前に救急車動かないまま居て、

そして、施設に戻りたくない様なので、

低血糖を戻すコーラを買って

救急車の中で飲ませてもらい、

具合良くなって公園に消えて行ったらしい。


遠く千葉の館山の施設から来ていたらしい。


救急隊員さん、一生懸命隠し芸を練習している私に

ドアをコンコンして2度ほど説明しに来てくれた。


色んな人生と色んな選択がある。

高齢でいくら治療があるとしても

居たくない場所には居たくないんだな。


その居場所、その人の居場所じゃないんだな。


自分の人生を改めて考え直す機会になりました。

夜中に子泣き爺がやってきたら、

立ち止まって考えるタイミングの合図という事に昨夜の事は、しておこう。