守成青山デイライトからの町田相模10周年記念例会
先月隣に座った町田の方との約束で、
前から来てみたかった町田に来ました。
町田は、20歳の誕生日前夜にウィーンからの夜行列車のコンパートメントにいたイタリア人達から途中下車を勧められて、夜中2時に降り立ったベネツィアで会った大学四年生のお兄さんの出身地で、
あの旅以来1度だけ旅仲間で会ったきり
もう会っていないけれど、
私に
「就活も良いけど、今からは手に職持つ方が良いよ」と言ってくれた人。家具職人になると言ってた。
その横で、同じ卒業旅行で1人旅してたお兄さんはゼネコンに就職が決まっていて建築物を観に来ていた。彼は、
「遊ぶなら今。金借りてでも遊べ」
と教えてくれた人。
皆で美術館に行って大航海図を観たのを覚えてる。
ルネッサンス期やそれ以前のクラッシックな歴史絵画や宗教画が多い中、グッゲンハイムに連れて行ってダリとかを観せてくれたのもこのお兄さん。
町田の市街を歩きながら、
「なんやかんやゆうて結構あの人達に影響されて来たな…」と振り返った。
就職を目前に囚われの身になる兄さん達の遺言みたいで、青春を託されてるみたいな感じで、
夜な夜なユースホステスのキッチンで安いワインを飲みながら1人旅者同士で語りあった🍷
「時間というのは、有限で。金はいくらでも後から作れる。だから、したい事をし忘れるなよ」
うん、うん。
と、諸先輩達の言う事を聴いて、帰国後は今迄に輪をかけてやりたい事を思いっきりした。
馬術部に入ったのもこの頃で、バイトも掛け持ちして、翌年もう一度イタリアへもギリシャへも行った。
馬に乗れる様になって、イタリアに住んでいた頃は馬に乗りまくった。帰国して、旅行関係の仕事をしていた時は馬関係の仕事ももらった。競馬ではあるけれど(笑)
イタリアへも住む事になった。
同級生は誰も私が急に変わって、急に突っ走って、
「ミカは変わってる。何考えてるのかわからない」
今、経営者の人達とつるむ様になり、
そんな事を誰からも言われなくなった。
47年経ってようやく、普通の人扱いされる世界にやって来れたな!と思う。
私は至ってシンプルに、好きな人達に影響されたり、素直に聞いたり、思い切り好きな物に向けて走っているだけな気がする。
全然変わってないなー。
町田のお兄さんに会ってみたいな。
どうしてるんだろね。