偉大な男と楽しい食事☆

この旅の途中で、幼馴染の父親が亡くなった。某有名電機メーカーの社長さんをされていた彼は10年前NYに住んでい た。甘い物を食べない彼を尋ねてトリノから飛行機に乗る時イタリアのチーズを持って行った。この年末重病で胃瘻をしていると聞いた時、もう美味しいと言いながらご飯を食べる日は無いのだとわかった。
20歳そこそこの私にNYの摩天楼（世界の大きさ）を見せてくれた大切な人だった。
この旅でどうしても訪問したかった所にMarco de bartoliワイナリーがある。自身の人生をかけてマルサーラという街のアイデンティティが何であるか皆に教えた人である。私は10年前パンテレリア島のブックラムに居る彼を訪問した。そして亡くなる1年前に再会した時、私に不思議なメッセージをくれた。
私の人生を大きく形成してくれた偉大なこの男達2人ともう一緒にご飯を食べることはない。
人と楽しい食事、美味しい酒を飲む事は本当は限りがあることなのだ。大切にしていきたい。