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年の瀬になって、新商品をつくった。




いわゆるミートパン。




パーネ・コン・ラグーとでも言えばよいか。



なんとなくつくったのだが、これができあがった時に思った。




「私って、こういうの作りたかった!」










私が作る食事は、おおまかに分けて2通りある。




1つめは、昔食べたものを思い出して再現する。




もうひとつは、こんなのが家庭にあったらいいのにな!と思うものである。




基本私は手先が不器用で、料理は習ったことがない。




親からも誰からも。


だから、あんまり自信がない。

そして、一切レシピなどというものがない。




勿論レシピ本は、人並みに持っているが大抵分厚くて表紙が可愛いので、本棚に飾るのにもってこいだ。




そして、自分で書き溜めたレシピのメモなんてものもなければ、この5年間店で出したものが何なのか一切記録していない。




面倒くさがりのO型もここまでくるとやばいなぁと思う。多少焦る時もあったりするが、ないものは仕方がない。




もはや、ここで血液型を出すのは他のO型の皆様に申し訳ない。




でも、妙に昔食べたものを鮮明に覚えていたりするので、たまに食べたくなって作ったりする。




そして、壁に書いている定番メニュー以外のものはオーダーしてもらって、その人の気分とここにある材料と自分のやる気度合いで作る。よくないなぁと思ったりしますが、この緊張感がたまらなく発想や記憶を呼び起こすのだ。




なかば吉本の芸人のアドリブコントの世界だ。




こんな営業スタイルで、いけないとは思っています。




だから、緊張が取れて思い出したりすることがなければ、メモをとっていないので2度と作れないものも多い。










時に料理に情熱を燃やす時期があるのだが、それは妙に商売っ気が出ている時と(笑)

神聖な気持ちになっている時の2通り。




神聖な気持ちになっている時は、美味しいものを食べて欲しいなぁと思ってる時と、まじめに仕事せな明日がないと思い直し殉職ている時と、将来の家族を思っている時。




この3番目に書いた将来の家族を思っている時が我ながら地中深くまで潜って行ってしまう、ちょっと無限な世界を見ている時。




ちょうどこのミートパンを作りはじめた頃、相当な妄想にかられてパンを練っていた。




・・・子供の3時のおやつに。




・・・子供の3時のおやつに、ミートパンを・・・・。




・・・子供にミートパンを食べさせてやりたい!




誰も止めないこの地下室で、私はまだ見ぬ羽が生えた子供の妖精に必死になってミートパンをつくっていた。




3時に帰って来たら、先に手を洗ってきなさいと言いたい。言ってみたい!










30代未婚女子・・・。やばいな。







あまりちゃんとしていなかった人の年の瀬なんてこんなもんなんだろう。














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