私には大阪で唯一先輩と尊敬している人がいる。

いい仕事をしている。そのお客さんも感じの良い方ばかりだ。仕事上の話を真剣に話したりした時に与えてくれるアドバイスがとてもマジメで人情味があって、とても厳しいから好きだ。

他の人とつるんで意見を貰うことはあっても、この人が私に対してくれる言葉の強さには誰もかなわないと常に思う。


その先輩のところへ行ってきた。

久しぶりだったので約3時間ほどみっちり近況報告を兼ねて話したのだが、不況の煽りをうけていないか?と優しい先輩はきいてくれた。

勿論、そう感じる日もあるが、その時そう感じるくらいでそれが一体そうなのか、そうでないのかは分からない。

どちらかというと明らかに自分の努力不足であると感じる事のほうが多い。

ただ、ここ半年、正直言って金曜日に来てくれるお客様が凄く少なくなっているのは事実。金曜を避けるように来てもらえないのは、すこし悲しいことです。(金曜日もよろしくおねがいしますね!)

まぁ、努力不足が原因であるということは分かっているので、ちゃんとします。

他、繁盛店ではありませんが、良いお客様に恵まれて毎日健全な営業を続けさせていただいてるのは確かです。店は機能していると思います。それは本当に幸せなことです。


時々、ガラ空きの時に「ぴんこちゃん、お客さんに電話しなあかんで。個人的にメールとか。」と言われます。「電話してきてくれ。」と言ってくださる方も居ます。そして、究極は「お客さんとご飯食べに行かなあかん。」いわゆる同伴をせよと言われたりします。

それらのことについて返事していませんでしたが、ここに書いておきますね。

切羽詰ったら、そういうことをしないといけないのかも知れませんが、それは私の仕事ではないから、するつもりはありません。

それをするなら北新地でちゃんとラウンジやスナックの別の業種で店を経営していたと思います。


私の仕事はワインバーで、綺麗なドレスや着物を着て男性客メインで集客を望む店ではありませんし、お客様にご飯をご馳走になったりご機嫌をとるためのメールや一対一の勧誘などするべきではないと思っています。

私の店も私もそういうのはギャグでやったとしても(エイプリルフールね!)まずないと思っておいてくださいね。

イタリアから来た大事なワイン達は私がそんな事をしてまで、飲まれたいと思っていないと思います。

仲良くしてくれた造り手も首をかしげるだろうし、そして私が同伴をしている姿を見たら、今来てくれているお客さん達はとても悲しむと思います。

そういう形で仕事をしなければいけなくなったら、ここを辞めて切腹します・・・(すみません。)

それくらいの気持ちで始めたことなので、にっちもさっちも行かなくなったら、多分自分ができる別のことで生きていく事を決めると思います。そう諦めたいと思います。それが、最後のラインだと自分で知っていますので。


そういうわけで、「絶対に何があっても魂を売ってまで仕事をするな。次、本当のやりたいことをしたくても戻ってこれなくなるぞ。」と先輩にまた激励されました。


・・・つづく