2024年NHK日曜ドラマの「光る君へ」がおもしろい!
ドラマの背景は、第66代一条天皇が在位していた平安時代中期で、文化や政治の発展した時代です。
物語の主人公、紫式部は宮廷に仕えた貴族で『源氏物語』の著者として知られています。
この作品は、平安時代の宮廷生活や貴族社会を詳細に描いた長編物語であり、日本文学の古典のみならず世界文学の重要な一部として評価されています。
『源氏物語』は、光源氏という架空の貴族の生涯を中心に、愛と人間関係をテーマにしています。
今上徳仁天皇は第126代天皇です。
現在、何かと話題の多い皇室の継承者問題などに絡めてみると、とても面白い!
継承問題、権力闘争は1000年以上前から今も変わらない?
ドラマの中で注目してしまうのは、女性の生き方。
特に藤原道長の正室であった倫子(ともこ・りんし)の生きざまはあっぱれ!
24歳の時に藤原道長の正室となって以降、44歳になるまで2男4女をもうけました。
現在でも35歳を過ぎると高齢出産といわれます。
当時の平均寿命は、
男50歳
女40歳
76歳で出家
90歳で亡くなっています。
倫子はとても生命力にあふれた人物だったと感じられます。
遺伝的要素も大きいと考えられます。
倫子の母:穆子→86歳
倫子の娘:彰子→87歳
倫子の性格は、おおらかでバイタリティーにあふれていたようです。
道長が倫子について「おっとりしているが、男っぽい」と語ったという記録が残っています。
源倫子の容姿
「栄花物語」という作品によると倫子の容姿は、小柄でふっくらし女性だったそうです。
また、平安時代の美しい女性の象徴は長い黒髪とされていたようですが、倫子は髪の毛がとても多くて長かったかったと記されています。
44歳で末の子供を産んだ倫子に対し、2歳年下の道長は「娘に劣らないほど若々しい」と語ったとされています。
女性の幸せを考える上で、倫子という女性はとても興味深い。
夫や子を上手く育て上げ、繁栄していくことは女性の本能的な喜びでなのでしょうか。
結局、結婚とは繁栄や血筋の伝承をさせるためのものだとDNAが教えてくれるのか?
倫子は、自分より身分が低く、五男坊で出世の見込みのなく父親から大反対されていた道長に嫁いだ。
ドラマでは倫子は道長に惹かれて妻になることを父に頼んでいます。
母の穆子が、道長はただ物ではなく必ず出世すると、後押しをしたため無事に結婚に至ったようだ。
倫子と母穆子の女の感は、間違いなかった
高嶺の花だった源倫子を手に入れた道長は、逆玉の輿!
倫子と結婚がなかったら、成功はなかったのではないか?
道長は、わかっていたから倫子をとても大切にしたのでしょう。
夫から大切にされる結婚生活は、幸せに違いない
どれだけ夫に、他に女がいても。
藤原道長は「御堂関白記」という日記を残しています。
それによると、藤原道長は倫子と行動をともにしていることが多く、天皇のお住まい(内裏だいり)や、お寺や宇治に頻繁に遊びに行き行動を共にすることが多かったようです。
内助の功という言葉がありますが、倫子は道長の頼れるパートナーだったと想像できます。
倫子は優秀なマネージャー。
夫(プレイヤー)や子どもたちの成功をサポートしています。
道長と倫子の子どもは2男4女。
娘たちは全員天皇の后になり、息子たちは関白になっています。
しかし、勝ちっぱなしの人生はない。
倫子が90歳という長寿だったにも拘らず、長女彰子を除く3名の娘に先立たれています。
病気や、道長を恨んで拒食症で命を落とした娘もいました。
出家したのも、そんな不幸が影響しているのかもしれません。
90歳で亡くなる時、彼女は自分の人生を振り返り、何を語るのか?
続きます。
最期までお読みいただきありがとうございました。
一週間、頑張りましょう!