体内の「自分ではない誰か」を巡る旅。
お父さんやお母さんから受け継いだもの、きょうだいと分かち合ったもの……。
締めとなる今回は、この不思議な現象が私たちに教えてくれる「生命の本当の姿」について考えてみたいと思います。
なぜ、体は「他人」を受け入れるのか?
本来、私たちの免疫システムは、自分以外のものを「異物」として排除するようにできています。
それなのに、なぜマイクロキメリズムという現象は、何十年も否定されずに続いていくのでしょうか。
そこには、生命が生き残るための、しなやかで賢い戦略が隠されています。
異なる細胞が混ざり合うことで、免疫系は「自分とは違うもの」に対して寛容になり、より多様で強い体を作ろうとするといわれます。
「混ざり合うこと」はエラーではなく、私たちがより健やかに、より豊かに生きていくための「進化の知恵」なのかもしれません。
あなたの体は、愛のパッチワーク
マイクロキメリズムの視点で見れば、私たちは決して「たった一人の個体」ではありません。
* あなたを慈しみ育てた、お母さんのカケラ。
* あなたへと命を繋いだ、お父さん(を通して受け継がれた祖母)のカケラ。
* かつて同じ場所を共有した、きょうだいのカケラ。
* そして、あなたが命懸けで守り抜いた、我が子のカケラ。
私たちの体は、大切な人たちから贈られた細胞が重なり合ってできた、美しい「愛のパッチワーク」といえます。
誰一人として、自分だけの力で立っているわけではありません。
私たちは文字通り、お互いの一部を抱え持ち、支え合って存在しています。
「孤独」という概念を書き換える
もしあなたが、ふとした瞬間に「自分はひとりぼっちだ」と感じることがあったなら、どうか自分の鼓動に耳を澄ませてみてください。
あなたの胸の鼓動、あなたの思考、あなたの指先。
そのどこかに、あなたを愛した人たちの痕跡が今も静かに息づいています。
たとえ物理的に離れていても、あるいはもう二度と会えない場所にいたとしても、彼らはあなたの細胞の一部となり、あなたという存在を内側から支え続けています。
「ずっと一緒だよ」という言葉は、決して気休めの約束ではありません。
それは、科学が証明した「身体的な事実」なのです。
命の物語は続いていく
全5回にわたってお届けしてきたマイクロキメリズムの物語。
この不思議な現象は、私たちに一つの答えを教えてくれます。
それは、「人は生まれながらにして、誰かと深く繋がっている」ということです。
あなたの体の中に宿る小さな客神(ゲスト)たちは、あなたが今日を生きる力を、そっと後押ししてくれているはずです。
自分を大切にすることは、あなたの中に生きる大切な人たちを大切にすること。
今日、鏡を見る時、あるいは大切な人の手を握る時。
その中に流れる、何世代にもわたる温かい「細胞のバトン」に、想いを馳せていただけたら嬉しいです。
あなたの命は、こんなにも多くの愛で編み上げられているのですから。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
臨床心理士・公認心理師・産業カウンセラーのぴのでした。
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