石丸伸二氏は自己愛性パーソナリティー障害で発達障害、サイコパスではないかと噂されています。

 

臨床心理士、公認心理師としてみてみると、彼はそのどの要素も持っているように思われますが、違うようにも見受けられます。

 

 

サイコパスとは、医学用語にはなく、医学的に言うと「行為障害」「素行障害」

 

サイコパスの特徴を持つ人々は「反社会性パーソナリティ障害(ASPD)」として診断されることが一般的とされます。

 

発達障害との関係性も強いといわれています。

 

自己愛性パーソナリティ障害(NPD)と反社会性パーソナリティ障害(ASPD)は、いくつかの共通点がありますが、根本的には異なる特徴を持っているといわれます。

 

◎自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の特徴

 

①    自己中心的:自分が特別で優れていると信じ、他人からの称賛を求める。

②    共感の欠如:他人の感情やニーズに対する共感が乏しい。

③    過剰な自信:自分の能力や業績を誇張し、他人を見下すことがある。

④    批判に敏感:批判や失敗に対して過剰に反応し、怒りや攻撃的な態度を示すことがある。

 

◎反社会性パーソナリティ障害(ASPD)の特徴

 

①他人の権利の無視:他人の権利や感情を無視し、侵害する行動を繰り返す。

②衝動的な行動:計画性がなく、衝動的に行動することが多い。

③攻撃的:しばしば攻撃的で、暴力的な行動を取ることがある。

⑤ 罪悪感の欠如:自分の行動に対する罪悪感や後悔の念がほとんどない。

 

◎共通点

 

①共感の欠如:どちらも他人の感情に対する共感が乏しい。

②自己中心性:自分の利益や欲求を最優先する傾向がる。

 

どちらの傾向も、石丸氏には当てはまるような気もしますが、だれでも多かれ少なかれ該当するもので障害といえるほどのものではないように思われます。

 

サイコパスですが、患者数は人口に対して1パーセントほどいると言われています。

そして、成功者といわれる政治家、医師、弁護士、経営者の5パーセントがサイコパス。

重犯罪者の中には、15%から25%のサイコパスがいるといわれています。

 

スクリーニングして診断された人の数なので、実際ははるかに多いのではないかと予想できます。

 

サイコパスになってしまう原因は、現在の医学でもはっきりとは分かっていないとされていますが、サイコパスの発要因には、先天的な遺伝によるものと後天的な幼少期の環境によるものの2つが関係していると考えられています。

 

両親から遺伝的に引き継いでしまいサイコパスになる先天的要因。

 

幼少期に虐待・トラウマになるような事を繰り返し受けてきた場合や、生まれ育った環境が酷く親から愛情を受けずに育った場合に感情が欠如してしまい、サイコパスになってしまう後天的要因です。

 

また、脳の構造上に問題があるとする説があります。

 

前頭葉や大脳皮質において健常者とは異なる脳波を出していたり、言語の処理を左脳ではなく右脳でするなど脳の構造が異なっているといったことが原因と考えられています。

 

他にも脳の構造に欠陥があることや強迫・洗脳によって発症するなど、サイコパス発症の仕組みには様々な要因や考えがあります。

 

どれも明確な根拠を示せるものはなく、なぜサイコパスになってしまうのかはっきりとしていないのが現状です。

 

そして、サイコパスの傾向を持つ人を変容させたり治療するのは大変難しいとされています。

なぜなら、サイコパスの人本人が自身の変容や治療、サポートを必要と考えない場合が多いからです。

 

『サイコパスおじさん』と自称する岡田 斗司夫氏は、youtube配信で、サイコパスを解りやすく語っています。

 

「サイコパスっていうのは脳の機能障害であって、その症状として社会性の欠如というのがあるわけですよ。

人間が嫌でもうみんな殺してやれというのではない。

 

極端な自分勝手であったり、または目的のために手段を選ばない人なわけですね。

例えば普通の人というか心やしい人が人の体を切る外科医をすると手術中にですね判断が鈍っちゃう場合がたまにあるって言うんですね。

例えばここを切っちゃったらこの人のこの後の人生どうなるだろうとか。

例えば乳房を切除しちゃったら本人悲しむだろうなとか。

顔とか切っちゃったら(傷つけたら)残りの人生苦しいだろうなていう風に考えてそれで迷ってしまう場合があるんです。

 

でも、サイコパスが外科医の場合は、生存の可能性を上げる生き残る可能性を上げるということだけを考えて行動するので判断にブレがない。

 

また、例えば会社を潰さないために、どの部分を潰すかを考える経営者的な判断が早いのはサイコパスの特徴なんですよ。

 

そういう医者とか経営者は、とまどいがない。

あと悩みや後悔があんまりないんですね。

 

だから非人間的と言われるですよ。

 

サイコパスの能力って言ったらいいんでしょうか、偏りを社会のために使えば役に立つのに

 

そこそこ気持ち悪く、あの人なんかすごいんだけども

友達としてはどうかねって言われる人になるし、反社会のために使っちゃえばそれはもう犯罪者になっちゃうわけですね。

 

サイコパスは、はっきりと普通の人とは違う偏りというか異常というのが分かる、脳の機能障害なんですね。」

 

 

石丸氏にサイコパスの傾向があるとしたら、成功者としての傾向を持つと考えられます。

 

 

バージニア・コモンウェルス大学で行われた研究は、サイコパス的特性を持つ人々が成功する可能性があるという興味深い視点を提供しています。

 

この研究は、サイコパス的特性が必ずしも犯罪行動に結びつくわけではなく、むしろビジネスや政治などの分野で成功を収める可能性があることを示唆しています。

 

研究では、サイコパス的特性を持つ個人がビジネスや政治、法律などの分野で成功する可能性があるといっています。

 

サイコパスの特性は、リスクを取る能力、決断力、ストレス耐性の高さ、他者を魅了する能力などに貢献することがあります。

 

成功したサイコパスは、犯罪行動を避けつつも、自らの特性を有益な方法で活用することができるといっています。

 

彼らはしばしばカリスマ的であり、他者を魅了する能力が高いとされます。

 

この研究は、サイコパス的特性が必ずしもネガティブな結果をもたらすわけではなく、特定の環境や状況下ではプラスに働く可能性があることを示してたとされます。

 

サイコパス的特性を持つ個人が社会でどのように適応し、成功するかについての理解が深まり、サイコパスに対する見方を広げ、彼らがどのようにして社会に貢献できるかを考える上で重要な研究とされました。

 

サイコパス的特性を持つ個人は、リスクを恐れず、大胆な決断を下す傾向があります。

 

彼らはストレスの多い状況でも冷静さを保ち、迅速に対応する能力があります。

 

サイコパス的特性を持つ成功者は、他者を魅了し、説得する力に長けています。

 

彼らはしばしばカリスマ的なリーダーシップを発揮し、部下や同僚からの支持を得ることができます。

 

成功したサイコパスは、自己中心的な傾向があるものの、その特性を犯罪行動に向けるのではなく、ビジネスや政治での成功に向けているとしました。

 

結論として、バージニア・コモンウェルス大学の研究は、サイコパス的特性が必ずしも否定的な結果をもたらすわけではなく、適切な環境と枠組みの中でプラスに働く可能性があることを示しています。

 

そのカギは、自制力を育てることができるかどうか?でしょうか??

 

個人の特性を理解し、そのポテンシャルを最大限に引き出すための環境が大切であることも理解できます。

 

 

やはり、その差は親の養育にヒントがあると私は注目してしまいます。

 

次回は、石丸伸二氏とすすきの殺害事件の村田瑠奈容疑者の育てられ方を考えてみます。

 

両者ともサイコパス傾向が強いと噂されています。

 

難しい子どもを、親はどう育てたら良いのか

子育てに正解hないと言われますが、子育ての一考になるかもしれません。

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。