夫の命日が近いため、墓参りに行ってきました。
夫が亡くなり、もうすぐ5年になります。
どんな悲しみや苦しみも、いづれは癒え心の落ち着きを取り戻します。
人生の目的が何であるのか?
何のために生まれてきたのか?
自分の寿命が尽きるまで、生きていけばそれでいい❕
そんな風に最近考えます。
俳優の中尾彬(81歳)さんが16日、心不全のため都内の自宅で死去したというニュースをみました。
おしどり夫婦として知られ、妻で女優の池波志乃(69)さんのコメントは以下の通りです。
今年に入って足腰が悪く体力も落ちて、医師の訪問を受けながら、本人の意思により、自宅でゆっくり休んでおりました。
時には取材や、足腰をかばっての仕事もやらせていただき、本人は元気で12月の旅行に向けて、頑張ってリハビリをしていたくらいでしたが、15日に容態が急変し、16日の夜中に自宅で私と二人の時に、とても穏やかに本当に眠るように息を引き取りました。
あまりに急で、変わらない顔で逝ってしまったので、まだ志乃~と呼ばれそうな気がします。
中尾彬さんの亡くなり方は、私には理想的にみえます。
お二人で終活を進めていたようですが、信頼できるパートナーに見守られながら自宅で長く苦しまずに亡くなるのが理想的だと考えるシニアの人は多いと思います。
特に男性は。
中尾彬さんのご冥福をお祈りいたします。
仲のいい夫婦にとって、一方が亡くなることは非常に辛い経験であり、普通の夫婦よりも深い悲しみや喪失感を感じるといわれます。
仲のいい夫婦の一方を失うことは人生の一部を失うような感覚になります。
長い時間を共に過ごし、多くの思い出や経験を共有しているため、その欠如が大きな空虚感をもたらします。
お互いが日常生活の中で支え合っているため、パートナーの不在が日常生活に大きな影響を及ぼします。
また、長い間一緒にいることで、お互いに依存する部分が多くなるため、その支えがなくなることで深い孤独感を感じます。
私の初めの結婚は13年で終わっています。
初めの夫とは、終わってから1度も関りがなく、消息もわかりません。
終りは終わり。
慰謝料や養育費もなく、消えてくれたらそれだけで良いという性格です。
2人の子どもの父親ですが、離婚と同時に完全に自分の世界から消えた人です。
夫婦仲が良くなかったので、周りの仲良し夫婦をみて羨ましい気持ちと同時に、仲の良い夫婦は、どちらかが亡くなり一人になった時にはさぞかし辛いだろうから、夫婦仲に距離があるくらいでいいと言い聞かせていたように思います。
心理学でいう「酸っぱい葡萄」概念ですね。
欲しいものを手に入れることができないので、自分が欲しいと思っていたものを「実はそんなに価値がない」と再評価することで、自分の失敗や不満を正当化する概念です。
2度目の夫は、入籍して5か月で癌で亡くなっています。
結婚生活は短かったものの、付き合いは15年以上と長く、初めの夫より強い絆で結ばれていました。
いずれ入籍をと考えていたのですが、お互いに一度結婚生活に失敗していたので、面倒だと足踏みする気持ちがあったのかもしれません。
経済的にも、精神的にもお互いに依存がなく自立した関係でした。
病気の発見時は大事とは捉えておらず、まさかこんな急展開になるとは、お互い夢にも思っていなかったのです。
しかし、夫は病気が見つかると、直ぐに入籍を求めてきました。
夫は、本能的にそうした方がいいと感じたのだと今は思います。
人が死を迎える際に求めるものは多岐にわたりますが、共通しているのは心の平和、愛とつながり、意味と目的の確認、そして最後の瞬間を自分の望む形で迎えることだといわれます。
多くの人は、愛する人々と一緒にいることを望むといわれます。
安心感と愛情を感じられる最期の居場所を本能的に求めるのでしょうね。
最後の時間を共有することで、感謝の気持ちや愛情を伝えたいという思いがあるといわれます。
痛みや苦しみから解放されることを望みます。
平和な心で最期を迎えることを求める人が多いといわれます。
自分の人生が意味を持っていたと感じたいという思いから、過去の経験や業績を振り返ることが多いといわれます。
そして、自分のいなくなった後の整理を気の許せる人に託したい。
自分の存在していた証を、誰かの記憶に残したい。
自分の人生の物語や大切な思い出の記憶が生き続けることを願うのだと思います。
自分が消え去ることの恐怖から逃れるために。
私は、仲の良い夫を失い、大きな空虚感や深い孤独感に溺れました
人生が終わったように感じました
でも、5年が経った今日、夫の墓前には元気な私がいます
その時がきたら、そっちに行くよ!
それまでは、守ってね💘
予想外の地獄のような悲しみや苦しみを味わいましたが、夫と巡り合えて幸せでした
やはり、男女とも信頼でき仲良くできる人と結ばれることは幸せだと思います。
最期までお読みいただき、ありがとうございました。