あなたは「子どもが凶悪事件を起こすくらいなら、死んでほしい」と考えたことはありますか?

 

 

 

統合失調症や双極性障害などの特定の精神疾患やアスペルガー症候群を持つ人々は、犯罪を犯すリスクが高いといわれています。

 

殺人は、精神障害者のほうが健常者よりも約3.4倍も高い犯罪率。

 

放火では精神障害者のほうが健常者よりも約4.7倍も高い犯罪率。

 

凶悪犯罪に分類される「殺人」と「放火」については、精神障害者の犯罪率が高いとされます。

(凶悪犯罪は絶対数が少ないため、過剰に反応するのはよくないと注意喚起されていますが)

 

統合失調症や双極性障害などの特定の精神疾患を持つ人や発達障害の人が犯罪を犯すリスクが高まる理由には、以下のような要因が関連しています。

 

①統合失調症

現実との区別がつきにくくなることがあります。

幻聴や妄想により、現実が歪んで認識されるため、間違った判断をしてしまうことがあります。

例えば、幻聴に従って行動してしまい、それが犯罪行為につながる場合があります。

 

②双極性障害

躁状態の時に極端な衝動性とリスクを顧みない行動を示すことがあります。

このような状態では、判断力が低下し、通常は考えられないようなリスクの高い行動(例えば、盗みや暴力行為)に出ることがあります。

 

③自閉スペクトラム症(ASD): ASD

社会的コミュニケーションや対人関係において困難を抱えています。

非言語的なコミュニケーション(身振りや表情)の解釈が難しいため、誤解を招きやすく、それがトラブルにつながることがあります。

また、ルールや社会的な暗黙の了解を文字通りに解釈する傾向があり、それが非適切な行動を引き起こすこともあります。時に誤解されやすく、怪しいと見なされることがあります。

例えば、集中して何かを見つめる行動がストーキングと誤解されることもあります。

 

④注意欠陥・多動性障害(ADHD)

衝動性が高く、計画性や先を見据えた行動を取るのが苦手です。

これが原因で、思慮が浅い犯罪行為に手を染めることがあります。

特に、瞬間的な欲求を満たすために、盗みや不正行為を行うことがあります。

 

偏見ではなく、こういった事実があります。

 

パートナーであれば、離婚して離れられる可能性があります。

 

しかし、親子の場合は縁を切ることが難しいですよね。

 

家族が精神疾患やアスペルガー症候群(自閉症スペクトラム障害、ASD)を持つ子どもがいる場合、自殺や世間を騒がせるような事件を起こさないかという不安から離れなくなることがあるかもしれません。

 

いやいや、子どもに障害がなくても心配になることがあると思います。

 

 

前回のブログ記事「元農水事務官長男殺害事件」のように、親が極度のストレスやトラウマを経験している場合には、「子どもが世間を騒がせるような極悪事件を起こすぐらいなら死んでくれたほうがましだ」という思いがふと浮かぶことは、だれにでもあるかもしれません。

 

親が子どもを深く思うからこそ、子どもが罪を犯すことにより、その人生が台無しになることへの恐れから矛盾した感情が生まれることがあります。

 

子どもを守りたい一心で、かえって極端な思いに走ることもあります。

 

では、家族はどうしたら良いのか?

 

 

出来ることは、

家族自身の心を守ることだと考えます。

 

 

泥沼の中にいるような慢性的・絶望的な疲れの中、

どうやって自分の心を守ればいいのか?

 

自分の感情に正直に向き合い、それを認めることが重要です。

 

感情を抑えつけるのではなく、感じていることを受け入れることで、次第に心のバランスを取り戻すといわれます。

 

すぐに解決しようとしたり衝撃的行動を避け、ゆっくり自分自身の心が落ち着くまで時間をかけます。

 

ひとりで抱え込まず、家族全体で支え合うことが、この困難を乗り越える鍵となります。

 

心理療法士やカウンセラーといった専門家の支援を受けることは、自分自身の感情を整理し、適切な対応を模索するために効果的です。

 

自分の状況や、心情を理解、把握して伴走してくれる人がいるだけで安心できます。

 

当人への接し方や、対処方法を一緒に考える第三者がいると極端な行動を控えることができます。

 

公認心理師のカウンセリングが、保険治療で安価でだれでも受けやすくなる日がくることを、

心から願っているぴのです。

 

サポートグループやオンラインフォーラム、書籍やセミナーなど、多くのリソースを活用することで、同じような経験をした他の親との交流や、新たな視点を得ることができます。

 

ここ重要ですが、心の健康だけでなく、身体的な健康も大切です。

 

適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠など、日常生活の基本を守ることで、ストレスを管理しやすくなります。

 

一般的ストレス解消法も自己ケアの強化に役立ちます。

 

瞑想、深呼吸、ヨガなど、ストレスを軽減する活動に積極的に参加する。

 

自分の好きな活動や趣味に時間を割くことで、精神的なバランスをとります。

 

十分な休息と運動をとる。良い睡眠と適度な運動は、心身の健康を支える基本です。

 

 

 

ステレオタイプな方法ばかりと思われますが、行うのは意外と難しいです。

 

1つでも2つでもやってみると効果があると思います。

 

一瞬で解決できる打ち出の小槌はありません。

 

まず、ご自分が潰れないことプンプン

 

 

「子どもが凶悪事件を起こすくらいなら死んでほしい」という考えを持つことは、親としての極度のストレスや絶望を反映しています。

 

このような感情を持つこと自体を異常と断じるのではなく、その背景にある感情や思いを理解し、適切な支援を求めることが、親自身と子どもの未来のためにも非常に重要です。

 

どのような状況であっても、親としての愛と支援が、最終的には子どもを正しい道へと導く大きな力となることを忘れないでください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。