発達障害といわれる人の強みを、挙げてみますと

 

①    特化したスキルや深い知識

 

特定の分野に対する深い関心や情熱を持ち、それに関連する高度なスキルや専門知識を発達させることがあります。このような特化した知識は、科学、技術、芸術などの分野で顕著な業績を達成する基盤となることがあります。

 

②独創的な思考

 

発達障害を持つ人々は、問題解決や創造的な活動に対して独特のアプローチを取ることがよくあります。

彼らの独創的な視点や思考プロセスは、新しいアイデアや革新的な解決策を生み出すことに貢献することがあります。

 

③細かいディテールへの注意

 

細部に対する鋭敏な注意力を持ち、他の人が見過ごすかもしれない小さな違いやパターンを捉えることができます。この能力は、データ分析、科学研究、芸術制作など、細かいディテールが重要とされる職業や活動で特に価値があります。

 

④強い集中力

 

興味を持った活動や課題に対して、長時間集中し続けることができます。この集中力は、複雑なプロジェクトや研究に没頭する際に有利に働くことがあります。

 

⑤公平性への強い意識

 

社会的な公平性や正義に対する強い意識を持ち、道徳的、倫理的な問題に対して敏感です。彼らのこの側面は、社会正義や倫理的な取り組みにおいて重要な役割を果たすことがあります。

 

⑥高い忠誠心と誠実さ

人間関係や職場での約束に対して非常に誠実であり、一度約束したことに対しては、高い忠誠心を持って取り組む傾向があります。

 

これらの特徴は個人差があり、すべての発達障害を持つ人に当てはまるわけではありませんが、多くの場合、これらの能力や特性が彼らの強みとなり、社会や職場において独自の価値を提供するとされます。

 

発達障害を持つ人々の能力を理解し、それを生かす環境を整えることが、彼らが社会に貢献し、充実した生活を送る上で非常に重要といわれるゆえんです。

 

本当に凄い特性ですねびっくり

 

 

 

良く知られる有名人の例でみていくと、発達障害の人たちがどのよに活躍したかが理解しやすいかもしれません。

 

前回に続き、ブレインクリニックさんの記事の引用、抜粋をさせていただきます。

https://tokyo-brain.clinic/psychiatric-illness/dd/1689

 

発達障害と聞くと一生持ち続け生きづらさを感じながら生活をしているため、つらい思いをしている人が多いというイメージがありますが、実は特徴的な感性を発揮して芸能界・スポーツ界など多方面で活躍している有名人もたくさんいます。

 

一般的な教育機関もカウンセラーも、ほとんどの専門家は、発達障害について、プラス面をあまり意識していません。

※偏見では?

 

周囲が発達障害のマイナス面ばかりに目を向けてしまうと、発達障害の方の持つ才能が評価されなくなってしまいます。

 

集中力の低下、コミュニケーション障害、ネガティブ思考、緊張感などの症状が少し改善するだけでも、生きづらさを感じる機会が減り、本来のパフォーマンスを発揮し易くなるかも知れません。

 

今回はそんな発達障害の有名人を紹介します!

 

 

【ADHD(注意欠陥・多動性障害)を抱える有名人】

 

 

長嶋茂雄

マイケル・フェルプス

ウィル・スミス

黒柳徹子

さかなクン

ジミー大西

深瀬慧(SEKAI NO OWARI)

ウィル・スミスさんは失語症、黒柳徹子さんは計算障害とADHD(注意欠陥・多動性障害)だけでなくLD(学習障害)も併発しています。このように発達障害えも何個もの症状を併発している人も少なくありません。

 

長嶋さんはなにか一つのことに集中すると他が見えなくなったり、相手チームの顔色が読めないと困惑していたことから、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の特徴と合致する部分がありますね。

 

海洋生物の知識が豊富なさかなクンですが、学生時代絵や図工が得意だったが他の勉強は全くだめという発達障害の特徴が全面にでていたそうです。

 

そしてさかなクンの場合お母様が素晴らしく、魚の絵ばかりを書く息子を止めず個性を理解し活かす教育をしていたそうです。

 

ジミー大西さんはなんと言っても絵の才能です。

 

ジミーさんの絵は数百万で取引されるほど価値のあるそうで、特に色彩感覚はずば抜けた才能があるそうです。ジミーさんのようなある分野に天才的な才能を見せる人はサヴァン症候群(左脳が損傷し、右脳だけが補うように発達する)とも言われています。

 

SEKAI NO OWARIの深瀬さんは、ADHD(注意欠陥・多動性障害)を公表しており、小さい頃は喧嘩が多く、集中力がなく成績も悪かったそうです。学生時代は二次的障害でひどいパニック障害を患い、精神科に入院していたという壮絶な過去も公表しています。

 

深瀬さんのように発達障害の人の中には、精神疾患を合併症として発症する方も多く、二次的障害に苦しんでる方もいます。

 

アスペルガー(自閉症スペクトラム障害)の有名人・芸能人・スポーツ選手

次にアスペルガー(自閉症スペクトラム障害)を見ていきましょう。

 

アスペルガー(自閉症スペクトラム障害)は、特徴としては特定の物に強いこだわりを見せたり、音や感触に過敏があります。

 

もちろん強く出ないこともありますが、研究や開発の分野を得意としている人や、文章能力や絵画の分野で高い能力を発揮する傾向があるため、特性を活かした仕事に就くと成功する可能性があります。

 

【アスペルガー(自閉症スペクトラム障害)を抱える有名人】

 

イチロー

米津玄師

島崎遥香

スーザン・ボイル

スティーブ・ジョブズ

栗原類

イーロン・マスク

イチローさんは公表していないですが、毎朝カレーを食べる、飯は絶対炊きたてやいつもと違う調味料を使うとすぐに気づくなど、食へのこだわりや味覚が過敏なエピソードや、球場入りまでの行動が決まっているこだわりの強さから、アスペルガー症候群の特徴が垣間見えます。

 

米津玄師さんは発達障害を公表しており、昔組んでいたバンド仲間とのコミュニケーションが上手く取れず解散してしまったり、他人が何を言っているのか理解できないこともあったそうです。また、音楽を作る際のこだわりが強いためミリオン再生回数を叩き出すほどの曲を作り出せるのでしょう。

 

栗原類さんは「ネガティブすぎるモデル」としてテレビや雑誌にと活躍されてます。

 

発達障害もカミングアウトされています。

 

栗原さんもやはりこだわりが強く、物の位置が少しでもずれていると気持ち悪く直してしまったり、人の怒鳴り声や大きな声、テレビの大きな音がとても苦手という聴覚過敏の特性もあります。

 

スティーブ・ジョブズさんは子どもの頃から、興味を示したことは全てやらないと気がすまない子どもだったそうで、勉強にはとことんのめり込んでいたため飛び級するほど成績が伸びたそう。

 

アップル製品の芸術性の高さはデザインに対して頑なに主張を曲げないこだわりの強さから来ているかもしれません。

 

イーロン・マスク氏も自身がアスペルガー症候群であることをアメリカの人気番組で公表しました。電気自動車を考案したり、火星に人類を送り込もうと計画している稀代の起業家として知られる彼は、人とは違う感性やこだわりを持っているからこそ、世界を驚かせるような事業を展開しているのでしょう。

 

イーロン・マスク氏は次から次に新しいことが思い浮かんでしまい、シャツのボタンが上手く留められないという逸話もあることから、ADHDの特性も持ち合わせているかもしれません。

 

いずれにしろ、発達障害を持っていても能力を生かして活躍できるということを示してくれていますね。

 

このようにアスペルガー症候群の症状は多種多様です。

 

はっきりとした原因や要因はないですが、子供のうちからトレーニングすればコミュニケーション障害や生き辛さを軽減出来るかもと言われています。

 

【LD(学習障害)を抱える有名人】

 

最後にウィル・スミスさんや黒柳徹子さんがLD(学習障害)を見ていきましょう。

 

LD(学習障害)とは、ある特定のことが理解できないため、学習に障害が出るものです。

 

知的障害ではありませんが、ADHD(注意欠陥・多動性障害)やアスペルガー症候群と合わせて発生することがあります。

 

主な症状は文章の意味がわからない、文字が読めるが書けない、数字の概念がわからず計算が出来ないなどです。

 

そんなLD(学習障害)を抱えながら活動している有名人がこちらです!

 

ミッツ・マングローブ

トム・クルーズ

お二人とも学習障害を公表されております。

 

ミッツ・マングローブさんの場合、字が認識できないため読むことが困難だそうです。

 

そのため全て絵にしてイメージで捉えるという勉強法を行い、慶応義塾大学法学部に合格。”女装家”として、バラエティ番組で活躍されております。

 

そしてトム・クルーズさんは難読症です。

 

字が読みにくい、または全く読めないためセリフは録音したものを聞いて覚えるという独自のやり方で克服し、ハリウッドスターとして数々の映画に出演しております。

 

【発達障害だったのではとされる偉人】

 

 

坂本竜馬⇒ADHD(注意欠陥・多動性障害)

遠慮がなく、人の話を聞かずに、よく居眠りしていたという同時代人の記録があることから、ADHDだった可能性があります。

 

織田信長⇒アスペルガー症候群

織田信長は坊主の教義に耳を傾けるような従順な人間ではなく、自分の衝動を抑えられない問題児だっと記録に残っていますが、戦国時代では、型破りな戦略が功を奏しました。

 

レオナルド・ダヴィンチ⇒アスペルガー症候群

一つの物事に異常に執着し、集中し、没頭するという性格が、絵だけではなく、医学・建築・天文学で生かされました。

 

トーマス・エジソン⇒ADHD(注意欠陥・多動性障害)

子供時代、授業の途中で疑問が浮かぶと、学校の先生をを質問攻めにして授業を中断よく中断させたいう逸話があります。衝動性が『発明王』と言われる原動力となったようです。

 

アルバート・アインシュタイン⇒アスペルガー症候群

5歳までほとんど話すことが出来ず、読み書きが苦手で、数学以外のことにはあまり関心を示さなかったと言われています。しかし、物理、数学で圧倒的な能力を発揮されました。

 

モーツァルト⇒ADHD(注意欠陥・多動性障害)、アスペルガー症候群

作曲家のモーツァルトは多動性や衝動性、特定のものへのこだわりといった特徴から、発達障害の可能性があったといわれます。

 

発達障害の人たちが、その時代に新しい世界を切り開いたといっても過言ではないように思われます。

 

発達障害と一口にいっても、知的障害を伴う方や様々な段階があるので活かせる強みを持つ人ばかりではありませんが、できないことや困難なことの克服に重きをおく考え方よりも、ユニークな才能や能力、優れているとされる特徴に目を向けるのが良さそうです。

 

発達障害の概念は時代と共に変わり続けており、その理解や対応については今後も進化し続けるでしょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。