お金の心配は、多くの人が抱える重要な問題ですよね。

 

年齢に関係なく、異常と思われるくらいにお金の不安に悩まされている人を見かけます。

 

地味でつつましい生活をしていた一人暮らしの老人が亡くなった後に、1億近い預金が見つかり国に没収された。

 

万引き常習犯の老人が、4000千万以上持っていたのに、持ち金を減らすのが怖くてわずかな金額の食料品を万引きしてしまった話がありました。

 

 

うつ病の三大妄想の一つに「貧困妄想」というのがあります。

 

「貧困妄想」とは、実際の経済状況に関わらず、自身が極度に貧しい状況にある、またはそのような状況に陥ると信じ込む症状を指します。

 

これはうつ病の患者に見られる認知の歪みの一例であり、患者は自分の財政状況を過度に悲観的に捉える傾向があります。

 

貧困妄想は、うつ病における一般的な否定的思考パターンの極端な形態と考えることができます。

 

貧困妄想の特徴は

 

①    客観的な証拠がなくても、経済的破綻や極度の貧困に陥ると信じ込む極端な貧困への不合理な恐怖がある

 

②    実際には安定しているか、または管理可能な財政状態であっても、常にお金に関する心配事を抱える経済状況に対する過剰な心配をしてしまう

 

 

③    貧困妄想によって、日常的な支出や財政的な決断を下すことが困難になる財政的な判断の麻痺する

などがあげられています。

 

貧困妄想は、うつ病や不安障害などの心理的な問題から生じることが多く、患者の思考パターンや感情に深く関係しています。

 

始末が悪いのは、双極性(躁鬱)の傾向のある人です。

 

だれにもある傾向で、私自身も注意レベルの傾向を持っています。

 

躁状態時には、気持ちが大きくなり大胆な買い物や契約をしてしまいます。

 

そして、うつ状態に移ると極端な貧困への不合理な恐怖が襲ってきます。

 

躁状態時の行動を後悔して、罪悪感や自己嫌悪が増大し、うつ病が悪化します。

 

こんな状況が当てはまるときには、自分はうつ病によるもの?と疑ってみると良いかもしれません。

 

貧困に関する恐れを持つことはでれでもあります。しかし。

このな恐れが妄想的なレベルに達する場合は、精神的な健康状態やその他の病的要因である可能性があります。

 

自分の日常的な支出や財政状態を客観的、冷静に洗い出して把握し、本当に心配な状態なのか定期的に確認する作業を行い、不安が軽減するようでしたら大丈夫です。

 

 

 

1.貧困妄想が悪化すると、日常生活の質が低下します。

必要以上に節約を行い、食事や健康管理など基本的な生活ニーズを満たすことを怠る可能性があります。

これは栄養不足や健康問題を引き起こすことがあります。

 

2. 社会的孤立に孤立するようになります。

経済的な不安から、社交活動や家族行事への参加を避けるようになることがあります。

これは孤立感を高め、うつ病の症状をさらに悪化させる可能性があります。

 

3. 精神的なストレスの増大

絶え間ない貧困に関する心配は、不安やストレスを増大させ、これが睡眠障害や集中力の低下など、他の健康問題を引き起こす可能性があります。

 

4. 治療の妨げ

経済的な不安から、治療やカウンセリングへの投資を避けるようになることがあります。

これはうつ病の状態の改善を妨げ、回復を遅らせる原因となり得ます。

 

5. 自己評価の低下

自分自身を経済的に無能と見なすことは、自己評価の低下を招きます。

これはうつ病の深刻な症状を引き起こすか、既存の症状を悪化させる可能性があります。

 

こんあな場合は、専門家に相談し、適切な治療を受けることが非常に重要だといわれます。

 

どこで相談するのがいいのか?

 

心理療法、薬物療法、支援グループへの参加が効果的とされています。

 

お金の問題は、家族や友人には相談しにくいですよね。

近しい人に話す場合は、トラブルを招かないように注意が必要だと考えます。

 

銀行、証券会社やフィナンシャルプランナーにはカモにされそうですよね。

 

お金の問題は、自分自身でしっかり判断して管理したいと願っています。

 

それが困難になったときのためにも、できる限りの整理をしておこうと強く思うこの頃です。