こんにちは!
公認心理師、臨床心理士の資格を持つ心理士ぴのです。
本日もご訪問ありがとうございます。
「私はカサンドラ症候群だと思います」とおっしゃる女性の方は多いです。
カサンドラ症候群は、夫や妻、家族がアスペルガー症候群(現自閉症スペクトラム障害)のため適切な意思疎通を築くことが難しく、精神的・肉体的に症状が表われるものとされています。
自閉症スペクトラム症候群は、男性が女性の4~8倍多いため、そのパートナーにおこる
カサンドラ症候群は女性に多いとされています。
アスペルガー症候群の人は、仕事場など緊張する場所から離れると、家庭内などでは社会性や情緒的交流関係を放棄する傾向があるとされます。
そのため家庭内でコミュニケーション障害が起こりやすくなります。
コロナで在宅ワークが広がったことで、カサンドラ症候群も広がったといわれます。
カサンドラ症候群は正式な精神疾患の疾患名ではありません。
対人関係により心身症状が生じている状態を指す言葉です。
カサンドラ症候群は正式な疾患名ではないため、こういった症状があればカサンドラ症候群という診断基準がありません。
カサンドラ症候群の人は、周囲からつらさを共感してもらえない傾向があります。
誰かに話しても「普通の夫婦も同じ」などと言われ、親身になって聞いてもらえずに孤独感をつのらせるケースも多いのです。
パートナーがアスペルガー症候群で、会話ができなかったり、いさかいが絶えずに耐えられない苦痛を感じていても、それだけで夫婦関係が破綻しているとは認められず離婚は難しいようです。
つらいですね。
医療機関や専門機関に相談すると
今現れている症状への対処療法が主流になります。
適切な薬物療法と認知行動療法をすすめられます。
辛いときには、上手く利用するといいと思います。
症状が落ち着き、冷静にものが考えられるようになったら、じっくり対策を練りましょう。
・何とか折り合いをつけて、一緒に生活を続ける道はあるか?
・少し時間をかけて離婚を目論む。
まずは別居。
別居を3~5年、長ければ長いほど「夫婦の修復が不可能」と離婚が認められやすくなるようです。
何はともあれ、自分自身が潰れないようにしないとね。
ちなみに、発達障害の親を持つ子どもは、カサンドラ症候群になりやすいといわれます。
自己肯定感が低く、過酷な人生を送る傾向があるといわれます。
カサンドラの名称の由来はギリシア神話に登場するトロイの王女、カサンドラの名前からきています。
太陽神アポロンから未来予知の能力を授かりましたが、その能力でアポロンに見捨てられる未来を予知したカサンドラはアポロンの愛を拒絶し、アポロンの怒りを買ってしまいます。
そして、「カサンドラの言うことを誰も信じない」という呪いをかけられてしまい、カサンドラは真実を伝えても、人々から信じてもらえなくなってしまいました。
王女カサンドラの境遇と、身近な自閉症症候群の人と適切なコミュニケーションを取れずに苦しむ様子を重ねて「カサンドラ症候群」と呼ばれるようになりました。
最期までお読みいただきありがとうございました。