本日は2026年衆院議員選の投開票日。
全国大雪のところも多く、選挙事務所に行くのが大変な方も多かったと思われます。
あと数時間で、その結果がわかりますね。
選挙投票に行く人の間で、「ママ戦争止めてくるわ」という言葉が流行りました。
戦争勃発しそうな政権を掲げる政党には、票を入れないよという意味です。
一体、どこの党を指しているんだ?!という反発の声もありました。
私はまさか、こんな言葉(戦争ワード)がトレンド1位になる世の中になるなんてという気持ちになりました。
スレッズなどで、雪深い写真と共に、「じいちゃん、ばあちゃん連れて、戦争止めてきた」などの投稿を見ると、選挙結果はともかく人々の温かさを感じ安心します。
話題になっているこの言葉は、エッセイストの清繭子さんの note記事「ママ、戦争止めてくるわ」から広がったとされます。
内容を元の文章に近い形でお伝えします。
**2026年2月6日付け公開分** からの引用になります(※全文公開は著作権の関係で載せられませんが、主要なパートを原文まま紹介します)([note(ノート)][1])
清繭子「ママ、戦争止めてくるわ」 — note/小説家になりたい人(自笑)日記(2026年2月6日)**
> 仕事がひと段落して、どれ下の子迎えに行くかぁ…と腰を上げて、
> そういえば今日夫は会食だったな…ハッ!
> じゃあ下の子迎えに行って、そのまま期日前投票行って、
> 帰りフードコートで晩御飯食べたらよくない?
>
> そうだそうだ、と思って、小学校から先に帰ってゲームしてた上の子に
> 「◇ちゃん、ママ、戦争止めてくるわ。ついてきて」って言った。([note(ノート)][1])
(子どもの反応の描写、日常の流れ)
> 投票が終わったら、子どもたちは興味津々に
> 「ね、せんそうはんたいのひとにいれた?」と尋ねる。
> 「うん、ママ戦争止めてきたわ」
> 安心させたくてそう言った。([note(ノート)][1])
> フードコートでみんなでご飯食べて、スマホを見たら、
> さっきのつぶやきにどんどん
> 「私も止めてくるわ」「おじさんも止めてくるわ」「パパも止めてくるわ」
> 「叔母も止めてくるわ」「独身男子も止めてきます」
> ってリプライがついて元気が出た。([note(ノート)][1])
(ツイートも引用)
> > ママ、戦争止めてくるわ#期日前投票
> > — 清繭子「夢みるかかとにご飯つぶ」 (@kiyoshi_mayuko) February 5, 2026
>
> > これつぶやいたら「パパも止めてくるわ」…
> > 平和は著作権フリーなのでどんどん使ってください。…([note(ノート)][1])
> 今この瞬間も、戦争を反対しているのは私だけじゃない。
> バズるの合わない私はまたちょっと怖がりかけたけど、
> いや、これは本当に私の心から出た言葉。だから、引っ込めない。
>
> 子どもの食べこぼしを指で拭いたら、ほっぺが柔らかくて、愛しくて、生きていて。
>
> **ママ、戦争止めてみせるから。
> みんなで、ぜったい戦争止めてみせるから。**([note(ノート)][1])
この言葉は、清さんが自分の期日前投票を「戦争を止めるため」と表現したものです。
Twitter(X)やスレッズでは多くの人が立場を変えて「私も止めてくるわ」と応答し、トレンド入りしています。
■なぜここまで響いたのか(心理的背景)
この言葉が強いのは、大きな主張をしていないからと考えられます。
* デモに行く
* 政治を語る
* 誰かを論破する
そういう「闘う言葉」ではなく、
> 迎えに行って
> ご飯食べて
> ついでに投票してくる
という生活の延長線上に、「戦争を止める」という言葉が、ぽんと置かれている。
心理的に言うとこれは、
* ❌「正しさで人を動かす」
* ⭕「安心感で人を巻き込む」
しかも語り手は「母・生活者・ケアする側」。
人は「守っている人の言葉」に弱い。
これは進化心理学的にも、臨床的にも確かです。
■「ママ戦争止めてくるわ」が刺さる構造
この一文、実はとてもよくできています。
① 主語が「ママ」
→ 権力者でも、活動家でもない
→ 「私にも言っていい」と思わせる
② 動詞が「止めてくる」
→ 結果ではなく“行為”
→ 成功・失敗を問われない
→ 無力感を刺激しない
③ 子どもに向けた言葉
→ 正論ではなく“説明”
→ 嘘じゃないけど、約束でもない
→ 「信じたい世界」をそのまま口にしてい
だからこの言葉は、
* 押し付けにならない
* 論争を呼びにくい
* それでいて行動を促す
という、非常に珍しい政治的言語になっています。
■なぜ「ママ戦争を止めてくるわ」が連鎖したのか
Xで広がった
* 「パパも止めてくるわ」
* 「おじさんも止めてくるわ」
* 「独身男子も止めてくるわ」
これ、実はすごく大事で、人は「自分もその輪に入っていい」と感じた瞬間に動くといわれます。
清さん自身がnoteで書いている通り、
> 平和は著作権フリーなのでどんどん使ってください
この姿勢があったから、言葉が「所有物」にならず、**共有物=合言葉**になった。
これは心理支援の現場で言う「回復の言葉が個人から集団に移る瞬間」に似ているかもしれません。
■炎上しにくい理由(ここ重要)
実はこの言葉、**意見を言っていない**んです。
* 政党名を出していない
* 誰が悪いとも言っていない
* 相手を説得しようとしていない
ただ、「私は、こういう気持ちで行ってくるね」と、**自己開示だけ**している。
だから反論しにくい。
心理的にはこれは「境界線がはっきりしたメッセージ」
カウンセリング的にも、ものすごく上手い言い方といえます。
しかし、「母の言葉」が届かない層も確実にいます
■「母の言葉」が届かない層
この言葉は、
•ケアする人
•子どもを守る感覚を持つ人
•日常から世界を考える人
には強く刺さります。
でも逆に、
•政治=力関係で見る人
•不安を「強さ」で打ち消したい人
•共感を弱さと感じる人
には、ほとんど届かない。
選挙は、この両方が同じ一票を持つ場です。
■この言葉は「意味がなかった」のか?
ここで大事なのは、ここです。
選挙結果がひっくり返らなくても、この言葉は 無力ではありません。
なぜなら、
•投票に行く理由を与えた
•子どもに説明できる物語を作った
•「一人じゃない」という感覚を生んだ
これは、心理学的には行動の土台(ナラティブ)を作るという非常に大きな役割です。
■「理屈」を飛び越える、母としての直感
政治的な背景や、複雑な国際情勢。
もちろんそれらも無視はできません。
けれど、母親(あるいは祖母)という立場に立ったとき、そんな難しい理屈よりも先に、もっとシンプルで、もっと強烈な感情が湧き上がることがあります。
「この子を、この孫を、絶対に戦場に送らせない」
「昨日まで笑っていた日常を、あんな無機質な暴力で壊させない」
「#ママ戦争止めてくるわ」という言葉には、そんな「命を守る側」に立つ者の、凛とした決意が滲んでいます。
「ママが止めるなんて、現実はそんなに甘くない」と冷ややかな声を出す人もいるかもしれません。
でも、歴史を振り返れば、世の中を大きく動かしてきたのは、いつだってこうした「個人の切実な願い」の連鎖といえるかもしれません。
一人の母親が抱いた「嫌だ」という強い拒絶。
それがハッシュタグを通じて波紋のように広がり、大きなうねりとなる。
そのプロセス自体が、今の時代における新しい「平和への歩み」なのかもしれません。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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