優秀スタッフが辞めない会社 | ◆いらっCHINA~中国で就職の日々!

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2010年に北京にやってきて生活・仕事と何とか頑張って生きています!その日々の様子や気づきなどをこのブログでシェア!

 

日系企業の管理層や人事の方々とお話をしていると

 

『いいスタッフほど早く辞める』

 

ということをよく仰られます。

 

 

確かにこれは中国に限らず日本でもそのはず。恐らく世界的に同様でしょう。

 

 

そこで給料上げたり、スタッフへの福利厚生を手厚くしたり、あの手この手で引き留めを図っているはず。

 

でもなかなかうまくいかない・・・

 

福利厚生を手厚くしたら逆に、本当は早く辞めて欲しいスタッフほど長居する羽目になりがち。

 

 

 

 

でも、僕が一番最初に働いていたドイツ系IT企業

 

ここは今、そうした現象とは逆で

 

優秀スタッフほど辞めない会社になっていて、下っ端のアッサリ交換がききそうなスタッフはかなり回転が速い。

 

 

そこで考えてみました。

 

「この差は一体何なのだろう?」と

 

 

その会社の福利厚生は確かに充実しています。

 

年間の有給休暇も18日あり、社員研修や、年2回の社員旅行、労働組合のレクリエーション活動も頻繁で楽しそう。

 

ただ、やっぱりこうしたことでその会社に居続けるわけではないのです。

 

給料は決してそれほど高いとは言えない。

コストに対しては非常にシビア。

そしてシフトも不安定。

 

待遇面も当然大事なのですが

やはりそこで成長出来るのか否か

ここが大きく作用するはず。

 

 

で、そのIT企業の自分が所属していた部署の3つ上の上司でもあった役員。

 

彼女は非常に尊敬できる人間でした。

 

語学力もさることながら

女性ならではの柔らかさとタフさを備えている。けど甘くない。

 

僕もとてもお世話になりました。

 

 

そしてその下についていた

これまた中国人女性の部長

 

彼女もまた同様で

高い語学力に

アタマもよく

包容力も兼ね備えていて

それでいてタフ

 

彼女も非常に尊敬できる。

今でも友だちでいられるのはありがたい。

 

 

 

上司もそうだけど

そのまた上の上司

そしてそのまた上

 

こうした人たちを見ていると

自分の将来も見えてくる。

 

出世したらその中に身をおくわけだから。

 

 

だから

「自分はこうはなりたくないな」

という上層部の姿であれば

やはり早く辞めてしまうだろうし

 

「自分もこうなりたい」

と思える上司や上層部の姿であれば

色々あっても

頑張って続けていきたい

と思えるのかもしれません。

 

 

僕も転職回数はかなり多い人間で

一度だけ管理職としてのオファーを

日本でもらったときに

結局それを受けずに転職したのも

その会社の上層部を観察していて

 

「こうはなりたくないし、この中に身を置きたくない。苦労するだろうなぁ」

 

と思ってしまっていたからです。

 

出世することに魅力を感じないんですよね。

 

 

 

ですから、優秀社員の引き留めに最も効果的なのは

 

"社員から憧れられる上層部であること"

 

これに勝る引き留め策は

恐らく存在しないでしょう。

 

 

ただ、自分を磨くのって

本当に面倒くさいし

もっとラクな手段を使いたいでしょう。

 

とはいえ

なかなかそうは問屋が卸してくれないんですよね・・・

 

それに、ただただ自分磨きをしていればいいというわけでもありませんし、ひたすら優秀であればいいというモノでもありません。

 

 

 

僕が昨年エグゼクティブコーチングさせた頂いたお客様は、昨年の目標達成後、今年の春にめでたくご帰任されましたが、会社のスタッフの方々が送別会を開かれたときに私は幸運にもその場に居合わせることが出来たのですが

 

とても人格者な方ですので

みなさん、さぞ残念そうでした。

 

恐らくかなり尊敬されていたことでしょう。

 

 

こうしたクライアントさんに自分のセッションがどれだけ寄与していたかは第三者からは知る由もありませんが、コーチングを通して、それまで気持ち的に外に向かっていたモノが内に向かうようになり、そのプロセスで自分自身を整えながら周りとの関係も自然とよくなっていくような

 

そんなお手伝いが出来るようであれば幸せです。

 

 

 

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