中村由利子さんを初めて知った時のことを書きたいと思います。
たまたま聞いていたFMラジオから
洗練されたピアノの美しいメロディーが流れてきました。
それまで聞いたことのない
クラシックとは違う香りのする音使いです。
誰の曲なんだろう?…
誰が弾いているんだろう?…
次々と流れてくる素敵な曲に耳が釘づけになりました。
番組の最後に
ラジオのアナウンサーが口にしたピアニストの名前が
中村由利子さんでした。
忘れまいとしてメモ用紙に書きとめたのでした。
当時、由利子さんはデビューして間もない頃で
ラジオから流れていたのは
デビューアルバム『風の鏡』でした。
ほどなくして
楽器店の楽譜売り場で由利子さんの楽譜を見つけました。
ラジオで聴いたあのアルバムの譜面でした。
(その時の喜びは今もよく覚えています)
楽器店に1冊だけ置いてあったその楽譜を購入して帰り
胸をドキドキさせながらページをめくってピアノで弾いてみました。
今日ご紹介するのは
『風の鏡』のアルバムから
「ディア・グリーンフィールド」
この曲を聴くと、私は透明な気持ちになります。