こんにちは
大人とこどものためのピアノ教室

講師の小室典子です

 

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昨日のブログに書いた内容とも関連しますが、

幼い頃からピアノを習い続けて来ても

小学校高学年くらいになってくると

「塾へ行くのでピアノをやめることにした」

とか

「中学生になって勉強が大変だから、ピアノをやめる」 

というような生徒さんが出て来ることがあります。

 

保護者の方が

「音楽よりも学業が大切」

と思っているからなのだと思いますが

 

お子さんがピアノを嫌いになってしまったのなら

仕方ないですが

「せっかくここまで続けて来たピアノをやめさせたくない」

というお気持ちが少しでもあるのでしたら

そんなあなたへ、お伝えしたいことがあります。

 

私は4年前に

アメリカのバイオラ大学でピアノ教育学を教えて30年という河村まなみ先生に

「アメリカの音楽教育事情や脳科学について」のセミナーを受講しました。

 

その時の情報で

アメリカの研究結果で

「音楽教育は学業成績に良い影響を及ぼす」

ということがわかっているそうです。

 

【音楽教育は学業成績に良い影響を及ぼす】

カレッジ・ボード(大学入学用全国模試を行う機関)の統計を見ると、2015年に全国模試を受けた高校生のうち、4年間音楽のクラスを取った生徒は1年半以下しか取らなかった生徒より平均92点、総合点が高かった。(National Arts Administration and Policy Publications Database, “Arts Facts: SAT Scores and the Arts” 1999 ? 2015)

 

音楽の授業を4年間取った生徒は

1年半以下しか取らなかった生徒より

平均で92点も総合点が高かったそうです。

 

この試験の総合点は2400点だそうですが

92点も違ったら評価が変わりますね。
音楽の授業の効果はすごいです。

 

ここで、もう一つ注目するのは

「1年半よりも4年間音楽を学んだ生徒の方が成績が良かった」

ということかなと思います。

少しでも長い期間、音楽を学んだ方が効果がある、ということです。

 

ですが、日本の高校では

音楽の授業を3年間学べるところはほとんどありません。

選択芸術科目は書道と美術だけ、というように、

残念ですが、音楽の教科が含まれていない高校もあります。


それを考えるとやっぱり、ピアノを習い続ける意義は大きいと思います。

 


受験や部活動でピアノをやめてしまうのではなく、
中学、高校という伸び盛りの時こそ

ピアノを習い続けたほうが、学業成績にも良い影響が出る可能性があるのです。

実際、当教室でも

高校3年までピアノを続けていた生徒さんで

東大、お茶ノ水女子大、早稲田大、慶応大、東京女子大などに進学した生徒さんがいます。

 

 

また、次のような研究結果もあります。

音楽教育を受けた子供は、どのレベルであれ、全く受けていない子供より、英語、数学の成績が良い (Journal for Research in Music Education, June 2007; Dr. Christopher Johnson, Jenny Memmott)

 


ピアノのレッスンは音を注意深く聴くので、自然に耳が良くなります。
 

日本の母国語は英語ではなくて国語ですが

国語の学習は「読み書き」と言われて、「読み」が必須です。

 

小学校で毎日のように音読の宿題が出ていると思いますが、

「読み」と耳は密接な関係があるので、国語学習には音読が良いのです。

 

英語の「読み」も耳と関係してきますから

耳が良いということは、英語習得にも良いはずです。

 


また、音楽は、とっても数学的なのです。
全音符を2分割したものが2分音符、

4分割したものが4分音符、

その次は8分音符、16分音符、というように、

音符には数字の名前がついていますし、
音符の長さも数字に置き換えることができます。

実際に、ピアノを習っているお子さんは算数好きな子が多いです。

逆に、算数嫌いなお子さんでも

拍数を数えたり、音符の長さを考えながら算数脳を鍛えることができます。

 

 

音楽を学ぶことは、英数国、全部に影響して、良いこと尽くめのようです。