教室に、手作りの粘土の人形が飾ってあります。


トライアングルを手に持つ女の子と

トランペットを吹いている男の子。

コントラバスを抱えた大人の人形がひときわ目につきます。

鍵盤の上で、みんなとっても楽しそう!



人形たちが手にしている楽器の名前を生徒に当ててもらったり、

キーボードでその楽器の音を鳴らしてみたり、

壁の人形たちは、レッスンでも大活躍!


この壁飾り人形は、

私が初めて伴奏した女声合唱団にいらっしゃった方が作ってくださいました。

その方が急にこの町を離れることになり

お別れに・・」と

1ヵ月以上もの期間をかけて作ってくださった渾身の力作です。

5年前の東日本大震災では、私の住む町も進度6強に見舞われ、

壁に掛けておいた時計や絵画などは、皆、床に落ちてしまいましたが

奇跡的にも、この人形たちは壁から外れることなく、壊れずにすみました。


人形たちは、20年以上の年月を、

教室に訪れる生徒さんたちを見守ってくれています。


人形たちを眺めるたびに、暖かい気持ちで心が満たされます。

作って下さった方の笑顔が浮かびます。