流産の記録~稽留流産の確定とmisoprostol(ミソプロストール)~ | *カナダでのマイニチ*

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2010年に国際再婚した夫+娘と息子たちとの5人暮らし。
カナダのとある小さな街からの毎日をお届けします。

 

今朝起きたら彼が

酔っ払い「今マイナス23-4度で体感温度はマイナス29度だって!

あったかくして出かけなよ~。」

と。

でも大君をバス停まで送って行くときは少し気温が上がってマイナス19度。

ひょえーと思ったけれど、いざ外に出てみると風が吹いていなかったので助かりましたほっ

 

+++++

 

注意長文です注意

*暗い話題なので興味のない方はスルーしてください。

 

 

なかなか記録が進みません・・・

時間と気力があるときでないとなかなか書けないのですみません。

 

前回の続きとなります。

 

12月1日・・・病院での超音波検査。

もうこの時には妊娠が継続されていないことは分かっていたので、前回よりも冷静に検査を受けることができました。

この日は彼も検査室内に入ってもよいとのことだったので一緒にいてもらうことに。

 

前回と同様の検査を行い、前回と同じく検査技師さんがドクターに確認に行き、結果も全く前回と同じ。

「妊娠の継続は100%ありえず、大変残念なことですが稽留流産ですね。

出血も止まり腹痛もないとのことなので、こちらからファミリードクターに結果を報告するのでD&Cを受ける手続きを受けてもらうことになるかと思われます。」

と言われました。

 

ちなみにD&Cとは子宮内容除去のことです。

大人になってから手術なんて受けたことはないし、しかもここはカナダ。

どういう手術なんだろう・・・

簡単な手術とは言っても術後の痛みはどのくらい?

麻酔は?等いろいろな疑問が次から次へと出てきて不安でした。

 

12月2日・・・ファミリードクターから朝電話がかかってきて、gynecologist(婦人科医)に連絡を入れるので週末か週明けにD&Cを受けることになると思います、と説明を受ける。

その後再度ファミリードクターから昼過ぎに電話。

この日の3時ならアポを入れてくれるそうだから急な話だけどこのgynecologistのいるクリニックまで行けますか?と聞かれ、急いでアポを入れてもらう。

 

クリニックではてっきりD&Cを受けるための説明になると思っていたら少し違いました。

先生「選択は3つあります。

1つ目は自然に流れるのを待つこと。

でもこれはお薦めしません。

何日かかるかも分からないし、精神的な苦痛を考えても身体のことを考えても子宮内に残っているものを早く出したほうが良いので。

2つ目は薬を服用してもらいます。

薬によって人工的に子宮内に残っているものを押し出すものです。

3つ目はD&C。

手術によって子宮内のものを取り出します。

 

あなたの場合かなり早い週数で妊娠は継続されていなかった様子です。

私が1番良いと思う方法は2番目の薬です。

misoprostol(ミソプロストール)という薬ですが、薬によって子宮を強く収縮させて自然流産を促進させます。

基本的にはD&Cと同じですが、薬で行う分手術よりリスクは低くなるんです。

どうします?」

とのこと。

 

手術を受けることなく、リスクも低くなるなら薬にします、と答えて処方してもらいました。

ドクターの説明ではそんなに大変そうな感じではなかったんですが、いやはや、このあと地獄のような壮絶な夜を過ごすことになったのでした汗

 

説明されたことは

先生「例えば今夜の9時にスタートするとしましょう。

まず最初に薬を4錠膣内に入れてください。

しばらくすると痛みと出血が始まり数時間後に出血と塊が出てきます。

12時間後に今度は口から薬を飲んでください。

それで終了です。

来週フォローアップをしますので、アポを入れてまた来てくださいね。」

とのこと。

説明時も笑顔で結構あっさりしていたし、そこまで大変そうな感じではなかったんだけどね・・・

 

さて、そんなわけでこの日の夜9時に薬を入れようと思っていました。

が、やっぱり怖い。

自分で錠剤を膣内に入れなくてはいけないのに、なかなか勇気が出ず・・・

彼にどうせやらなくちゃいけないことなんだから早くしたら早く終わるのに、と言われながらもどんな痛みになるのかと不安で、結局勇気を振り絞って入れたのが夜10時。

寝られるうちに寝ておこう、とそのまま寝ました。

 

12月3日・午前12時。

痛みで目が覚める。

重い生理痛のような感じ。

 

午前1時。

痛みがひどくなる。

彼に痛み止め(Tylenol Extra Strength)を持って来てもらう。

しかし痛み止めはほとんど効かず、陣痛のような痛みが絶え間なく襲ってきて3時まで全く寝られず。

仰向けになると痛くてたまらないので、横に寝転んだり座ってみたり、とにかく必死にお腹をさすりながら耐える2時間・・・

どうにもならないので椅子に座ってみたり、床に横になってみたり、とにかくどうにかして痛みを和らげたい、と必死。

隣で気持ちよさそうに寝ている彼がうらめしかったです。

 

午前3時。

トイレに行くと出血が始まっていました。

でもこの段階ではまだ水っぽいサラサラした感じの出血のみ。

3時あたりから5時までは疲れ果てて痛みの合間に数分ウトウトすることもあるものの、すぐに痛みで目が覚めて結局ほとんど寝られずのたうちまわっていました。

 

愛可を出産したときもスピード出産だったし、大翔のときなんて病院まで間に合わないかと思ったくらいだったし(結局着いてすぐ分娩台→出産)、あんな風に長時間痛みに苦しんだことなんてなかったんです。

しかも出産なら赤ちゃんが生まれる、という幸せなゴールがある。

でも今回は痛みで苦しんでも幸せな結果は何もやってこない。

出産なら病院でナースやドクターがいてくれるのに、こんな痛みの中一人ぼっちで苦しむだけ。

痛い痛いと私がつぶやいているので彼は一瞬起きて心配してくれるけど、その数分後には眠気に負けてまた寝ています・・・←うらめしい

 

午前5時。

トイレに行くと出血と一緒に赤黒い塊を発見。

そんなに大きくはないけれど、その後トイレに行く度に小さな塊は何度か出てきました。

トイレとベッドの往復が面倒で、もうこのままトイレで横になろうか・・・と思えるほどの痛みがまだ続き・・・

それでも痛み止めが少しは効いてきたのか、痛みのピークが過ぎたのか、疲れすぎていたのか、10分、15分、と寝られる時間は少しずつ長くなってきました。

 

午前7時。

まだ気持ちよさそうに寝ている彼のことがうらめしくなり、無理矢理起こす。

疲れ果てた私の姿に驚く彼。

痛み止めを持って来てもらう。

この後午前8時から1時間ほどやっと寝られるようになりました。

 

午前10時。

2度目のmisoprostol(ミソプロストール)。

今度は口から飲みます。

これまでの12時間があまりに壮絶で地獄のような時間だったので飲むのがためらわれましたが、彼に励まされて4錠飲み込みました。

彼に薬局で他の痛み止め(Aleve)を買ってきてもらいました。

 

この日は彼の職場のクリスマスパーティーの日で、私のことが心配だから行くのを止めると彼は話していましたが、大君は楽しみにしていたので連れて行ってあげて、とお願いしました。

彼が心配するので万が一のときのために義両親に連絡を入れてもらい、何かあったら義両親に助けてもらうことにして2人は2時間程パーティーに。

そういえば愛可は前の日からお友達のおうちにお泊りでした。

 

この辺りから痛みも和らいできたのでやっとまとまった時間眠れるようになりました。

出血は生理のような感じ。

時々小さな塊は出てくるものの、結局大きな塊を見ることはありませんでした。

 

この日は結局夕方までベッドからほぼ起き上がることができませんでした。

夕方5時ごろになってボサボサの髪の毛でリビングルームまで出て行ったらみんなにおおーーーっ、と驚かれました(笑)。

 

このmisoprostolに関してはネットでもいろいろ調べたんですがイマイチ情報が少なくて、あまりにも自分にとっては過酷で壮絶な体験だったので、記録にも書いておこうと思ったんです。

もう2度としたくない経験ですが、もしどなたかこの薬を服用しなくてはならないときは、家に誰かがいるときに服用したほうがいいんじゃないか、と私は思います。

夜中に一人ぼっちで孤独に耐えながらあの痛みに耐えるのはあまりにも辛かったので・・・

 

12月4日

サンタさんとのスケートの日。

もちろん私は動けないので彼に子供たちをリンクに連れて行ってもらい、この日もほぼ1日横になっていました。

 

その後も数日は出血は続き、だんだん茶色のおりものへと変わっていったのでした。

 

12月7日

フォローアップのためにgynecologistのクリニックへ。

前回ここに来たときは他に患者さんは誰もいませんでしたが、この日は待合室に結構人がいました。

 

やっとこれで一段落。

2週間落ち込み続けたのでこれからは少し前向きに頑張らなくちゃな、と気合を入れて髪の毛を巻いてバッグも新しいものにして家を出たのに、ここでショックを受けて待合室で泣いてしまった私。

というのもですね・・・

待合室の患者さんがお腹の大きな妊婦さんばかりで。

本来なら自分だって妊婦なはずだったのに、私だけ妊娠が継続できていない・・・女として失格というか・・・自分勝手な理由ですが今一番会いたくない人たちに囲まれて、1人情けない気持ちになって泣けてきたんです。

あれは本当に辛かった。

 

この日は薬を服用後のフォローアップだったので子宮の戻り具合なんかをチェックしてもらうのかと思っていましたが・・・

先生「週末はどうでした?

そう、ちゃんと出血と塊が出たのね。

え?大きな塊が出なかったって?

あなたの場合流産の時期が早くて赤ちゃんも育っていなかったので、大きな塊で出てくることはないと思われるから大丈夫よ。

出血もだいぶおさまってきたようなのでもう大丈夫だと思います。

流産後の生理は1か月くらい経ってからまた再開されると思います。

再度の妊娠を希望するならその辺りから急いで頑張りなさい(←年齢のことがあるから)。

1か月以上経っても生理が来ないときはまたアポを入れてもらうことになるけれど、そうじゃなかったら今日で最後、ということで大丈夫でしょう。」

と。

それだけ。

 

え?

それでいいの?

それだけですか(苦笑)!?

 

少し驚いたものの、これで終わったのか・・・とほっと一息ついて、待合室の妊婦さんを見ないようにしながら急いでクリニックを後にしました。

 

でも実はこれで終わりではなくてこの後救急に駆け込むことになったのですが、今日はこれにて失礼します。

 

 

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