トレンダーズ様のお誘いにより、「FOOD ACTION NIPPON」のイベントに参加してきました。



FOOD ACTION NIPPONのホームページはこちら にあるのですが、


子供たちの子供たちも、その、ずーっと先の子供たちも安心に食べていけるように、日本の食について考えるためにつくられたプロジェクトです。


私、実は、食糧自給率について考える会は今月2回目です。特に、食糧と関係のない仕事についている私でさえ、このごろは日本の食糧自給率40%という数字をよく目にします。(前回参加した銀座の会の様子はこちら です。)


今の日本はいろんなものが食べられるようになり、食は、生きるためから楽しむものに変わってきました。飽食の時代となり、数十年前は70%以上あった食糧自給率もいまや、40%と低下しています。食を考えることは未来を考えることといわれていたのが印象的でした。


まず、日本の食糧事情についての映像を見せていただきました。


農林水産省の末松広行さんより、「我が国における食糧問題の現状と課題について」お話いただきました。

資料は、前回の銀座で頂いたものと同じものだったので、予習は十分でしたので、すごくわかりやすく感じました。


食糧自給率40%について

1日1人あたり2500Kcalのエネルギー供給(食べるではなく出される)を受けていると考えると、このうち国内で賄えるのは1000Kcalと半分以下だそうです。

実際には今や食材の80%は輸入で賄っているそうです。


この自給率の低下と日本の食の欧米化は深いつながりを持ち、お米を食べなくなったこととも関係が深いそうです。


日本の食糧事情は大半を輸入に頼っています。

輸入についていえばメリットとしては、世界のいい食材を食べることができ豊かな食生活ができるようになりました。

マイナス面は、輸入をする際には運送費がかかり、輸送の車からはCO2も排出されます。これは地球環境に悪影響を及ぼします。


食の欧米化により、栄養バランスが悪くなり、平成17年には肥満人口が増加して問題になり、現在のメタボりっくシンドロームの対策にもつながっていくのです。


ここで一番問題にしているのは、農地の減少だそうです。農地が減少されていくとさらに自給率が減っていきます。農地の減少は、農地がになっていた洪水防止機能や、土砂崩れ防止機能、やすらぎ(景色をみることによる)昨日をも低下させます。


農地を保つためには、日本で作れるものを日本人が消費しないといけないといわれていました。


お肉を食べるためにも、えさとなる穀物は大切ですし、食糧については、いざというときはやはり自国内の供給が優先となります。


世界の人口は2005年に65億人、そして、2050年には、92億になると予測されています。

限られた農地を有効に活用させることは世界的にみても重要だということがこの数字からも予測されます。

食糧をめぐっての暴動は、世界各地では勃発していて死者もでているところもあります。


日本の農地事情を考えると、国内生産100%は難しいでしょうから、国内でできることを優先的にやっていき、輸入を考えることが大切だといわれていました。


確かに、非常事態になれば自国の食糧が最優先になるでしょうし、経済的政策のトレード条件になる可能性もあります。食は、人間が生きていく上で欠かせないものですから、その価格はいくらにもなりうると考えるからです。


日本人の日本食離れが自給率の低下とは盲点でした。私は、減反や畜産振興事業団など農業への過保護な政策が問題だと思っていましたが、私の行動も食糧自給率にかかわっているとは、思いもしませんでした。


1日1度は日本食を実行していかないとと思いました。


ということで、お米消費のためにお弁当づくりを頑張ることを宣言いたします音譜


つづいて、スーパーパティシエ辻口博啓さんの登場です音譜

辻口さんのホームページこちら です。ブログもありますよ音譜


この会は、モンサンクレールの辻口さんのスイーツが食べれるというのが最大の楽しみでした。

石川県和倉温泉にある辻口さんの美術館「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」での作品の制作映像をみせていただきました。


大きなガラス板にデコレートしていく様は圧巻でした。


辻口さんは石川県の出身で、石川県の素材をつかったお菓子作りを考えているそうです。能登ミルクや加賀野菜、能登大納言などその土地にいかないと食べれないものがあり、それらを使ったお菓子を作っていきたいとのことでした。

辻口さんは和菓子やの長男だそうです。


そして、こちらが、群馬製粉株式会社 の山口慶一さんです。この山口さんと辻さんは、米粉をつかった麺を7~8年かかって開発したそうです。


こうして小麦粉の100%代替として使用できる米の粉「リファリーヌ」が誕生しました。


山口さんと辻口さんと静岡大学の教授での共同で日本の水と米粉だけでつくったJ麺を完成させました。

今日は、米粉のスイーツが食べれるとのことでしたが、このJ麺食べてみたい!と思っていたら、なんと後日郵送してくださることになりました。



山口さん、群馬製粉様ありがとうございますビックリマーク

山口さんはお米革命という本もかかれていて、先月の10月19日に発売されたばかりです。

こちらも機会があれば読んでみたいです。

お米革命―日本の食材が世界を変える/山口 慶一
¥1,680
Amazon.co.jp

いよいよ待ちに待った、小麦粉を一切使わないシフォンケーキがふるまわれます。

デコレーションもすべて辻口さんが私たちの前でなさっていました。




そして、サーブも辻口さんビックリマーク超感動でしたラブラブ


コチラが米このシフォンケーキです。ふじっこのくろまめにお米のカスタードクリーム、生クリームに黒蜜添えです。



日本の心を感じました。甘さが程良くておいしかったです。

さすが、世界の辻口さんのケーキです。ここでしかたべられないというプレミアム感もあって感無量でございました。


前述のJ麺はすでに麺屋武蔵でも取り入れられ、イタリアンシェフの植竹隆政さんの米粉のパスタなど、最近では、米粉もメジャーになりつつあります。


辻口シェフは最後に、日本文化を正しく世界に発信していきたいといわれていました。お米はおいしいと思うし、日本の食の中心だともいわれていました。


辻口シェフの本が会場にはならべてありました。


辻口シェフ、群馬製粉様、トレンダーズ様、このたびは食糧自給率について考える機会をいただき、またおいしいスイーツをふるまっていただきありがとうございました。


私もささやかながら、毎日のお弁当づくりで日本で作られる物の消費に励んでいきたいと思います。

お弁当づくりには、「FOOD ACTION NIPPON]公式HPにある旬の食材が一目でわかる「旬感マップ 」も活用させていただきますね。作り方ものっていて「旬のごちそうファイル 」もなかなか楽しいです。

J麺も楽しみです。届いたら、また、感想を報告させていただきますね。


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私も登録しちゃいました。


「四季の食べ物をお米と一緒においしく食べる」こんな素敵な習慣を大切にしていきたいと思います。