しばらくブログを離れている間に
クリスマスイブになってしまいました![]()
クリスマスにちなんだ物語や映画は色々ありますが
私がクリスマスに一番読みたくなるのは、
トルーマン・カポーティ作「クリスマスの思い出」です。
(同じかた、結構いらっしゃるんじゃないかと思います)
60歳を過ぎた女性(年の離れたいとこ)スック、7歳の男の子「僕」(スックからはバディ(相棒)と呼ばれてる)、そして一匹の犬(クイーニー)。
たくさんの親戚が暮らす大きな屋敷の片隅で肩を寄せ合うように暮らしている2人と1匹の過ごす
かけがえのない素晴らしいクリスマスの思い出の物語です。
「フルーツケーキの季節がきたよ!」
11月の終わり、クリスマスが近づき始めた頃
1年間色々工夫して貯めたお金(ベッドの下に小銭をためた小箱を隠しているんです)と知恵を振り絞って集めた材料(ウイスキーを調達するくだりのエピソードが大好き!)で
2人は30個のフルーツケーキを焼き始めます。
そのとびっきりのフルーツケーキの届け先は2人の大切な人たち。
近所の友人たちだけではなくて、一度しか合ったことのない人や、一度も会ったこともない人、ルーズヴェルト大統領まで含まれています。
そのほかには、旅の行きずりに1時間おしゃべりをしたことのある若夫婦や、一度町で説教をしてくれた宣教師や、毎日手を振ってくれるバスの運転手さんなど。
つましい素朴な生活の中で(親戚そのものは裕福なのでしょうが、二人はその中のやっかい者扱い)
ワクワクしながらフルーツケーキの材料を揃えて焼き始める二人の姿がとても生き生きとして可愛くて。
スックは他の大人からは軽んじられているのが物語からは見て取れますが
バディにとっては誰よりも素敵な大人なのでした。
森の奥にクリスマスツリーを切りに行って、
とびっきりのプレゼントを交換して。
でも、2人と1匹の完璧な素晴らしい世界は、離れ離れになることで終わりを告げます。
いつも最後に思わずちょっぴり泣いてしまうのだけれど、それでも、この切ないほどの幸福感はなんだろう、って
思ってしまいます。
2人と1匹のパーフェクトなクリスマスの思い出。
未読の方にはぜひ読んでいただきたい1冊です(とても短いのですぐ読めます)
都会派のクールな作風で知られる作家、トルーマン・カポーティの幼少時代の思い出をつづった(スックも実在のモデルがいますしバディとスックの写真も残ってます)物語です。
私はカポーティのこちらのお話のシリーズのほうが好きだなあ(他にもスックが出てくるお話もありますよ)
「クリスマスの思い出」を含む、バディとスックが登場するほかの短編「感謝祭の客」などもこちらで読めます。
バディとパパの物語、「あるクリスマス」も苦いんだけど、最後にグッとくるんだよなー↓
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Merry Christmas!![]()
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