今ハマってるドラマがありまして。
タイトルの通り
괜찮아 사랑이야 大丈夫、愛だ
です。
チョインソンとコンヒョジン主演っていう豪華キャストでSBSでも今期一押しドラマらしいんだけど、なるほどなって思うことがあってね。
6話でジェヨル(チョインソン紛)ヘス(コンヒョジン紛)がジェヨルの部屋のラクダの絵を見ながら話すんだけど。
ジェヨル曰くラクダを飼う遊牧民は夜になるとラクダを木につないでおくんだけど、朝になってラクダをつないでいたつなをほどいてもどっか行ったりしないでその場にじっとしているんだって。それは夜の間つながれていたってことをラクダが覚えているからだと。
私たちが過去に受けた心の傷をずっと記憶しててそれに縛られたまま生きているように。
ジェヨルは父親の暴力、ヘスは小さいときに見たお母さんと不倫相手のキスシーンがトラウマになって、大人になっても完全に忘れることができない。
ラクダといい人間といい、過去に縛られるっていうのはなんと悲しい習性だろう。
このシーンがすごく印象に残ったのにはもう一つ理由があって。
他のドキュメンタリー番組で、30代半ばの男なんだけど、ニートで、働かない、というか働く気がない親のすねかじり。悪びれることもなく、遊びに行ったり洋服を買ったりするお金も親に無心する。飲酒運転で起こした事故の裁判に提出用の?書類も親がチェックしてあげてる間に本人はお酒飲みに外出。要はクズなんだけど、両親は父親が公務員、母親が学校の先生。なんでこうなってしまったかなぁというところなんだけれど、親子3人で相談所のカウンセラーのところへ行った時に、治療の一環でお互いの役割を交代してロールプレイングしてみようということに。母親が、息子の役になって、息子が心の中に貯めていそうなことを想像しながら泣きながら叫ぶんだけど、それを聞いていた息子も泣き出すんだよね。
小さい頃、親の期待が大きくて、教師の息子だからちゃんとしろ、という重圧もあって、辛かったんだと。親は外面だけを気にして、自分が求めていたものは与えてくれなかったと。一見ほんとふてぶてしいニートって感じなんだけれど、この人なりに傷を抱えて生きてたんだなぁと。しかも幼い頃のことなのに、いい歳になってもそれを完全に解放されることはないんだよね。まぁ、だからってみんながみんなこうはならないと思うけれど。
ここでラクダの絵のことをおもいだしたんだよね。
この人が小さいときに受けた傷がやっと放出されたのか、と。
小さい頃傷つくことがあった時、それを外に表出できないと、大人になってからこじらせてしまうんだなぁと。
うつとかも、本当は辛いのに、悲しいのに、大丈夫だ大丈夫だとやり過ごすと、あとで悪化するというしね。
心の傷とかトラウマになるような出来事って、不可避だし、選べることじゃないと思うけど、そういう辛いことがあった時に、
あの時悲しかったんだー
辛いことがあってね。・・・
と吐き出せるような相手とか、環境が、少しは救いになるのかなーなんて思って見てた。
きっとジェヨルとヘスがお互いそういう関係になっていくんだよね?お互い傷を抱えたもの同士。
重い内容になっちゃったけど、ドラマ自体は重すぎずむしろ韓ドラ特有の軽いラブコメの要素も多いのであしからず。
6話の終わりも衝撃的だったしまだまだ目が離せないね。