こんにちはうさぎ

日本ボディファッション協会公式レポーターのピンク・ラビットです。

 

フェムテック、フェムケアという言葉もかなり浸透し、下着業界でもよく聞かれるようになりました。

今回は、このフェムテック、フェムケアをテーマにした2つの見本市の様子をレポートします。

 beautyworld JAPAN TOKYO内のフェムモアエリア

 

 

まずは、5月13日〜15日の3日間、東京ビッグサイト東1―8ホールで開催された「beautyworld JAPAN TOKYO(ビューティワールド ジャパン東京)」内のフェムモアエリアです。

「beautyworld JAPAN TOKYO」には、約800ブランドが出展し、来場者は3日間で77,248名。

昨年は71,461名の来場者だったそうなので、大きな来場者増です。

 

 

この来場者数からもわかるように、「beautyworld JAPAN TOKYO」は日本一の規模を誇る美容業界最大の見本市。

私は雨が土砂降りだった初日に行ったのですが、それでも開場前から入り口には行列ができていました。

そこに、昨年から設けられたのが、フェムテック、フェムケアをテーマにしたフェムモアエリアです。

 

 

約40ブランドが出展し、ステージでは1日3つのセミナーが開催されています。

 

 老舗下着メーカーならではの素材使いや技術力が光るエル・ローズ

 

こちらは、エル・ローズのブース。

 

 

一般医療機器として販売されている弾性ストッキングやレッグアイテムが展示され、OEM・ODMの商談が活発に行われていました。

着圧ストッキング、着圧ソックスは以前からありますが、現在はより効果効能を求める傾向にあり、一般医療機器の需要が高まっているそうです。

 

 

オリジナルブランド「Be-fit」「Be-fit すらっとシェイプ」「Divage LUXE」の紹介も。

 

 

主素材には柔らかさと補整力を備えたコンフォートパワーニットを使用したり、衣服内の温度や湿度をコントロールする光電子®繊維を使用したりなど、老舗下着メーカーならではの素材使いや技術力が光ります。

 クラウディアの姿勢美容ランジェリー

 

こちらは、「クラウディア」のブース。

 

 

クラウディアはウエディングドレスを展開する会社で、これまでウエディングドレスをより美しく着るための下着を扱っていたそうです。

その下着の評判が良いことから、日常に着用できる下着を開発し、今回の出展に至りました。

 

 

コンセプトは「姿勢美容ランジェリー」。

締め付けるのではなく、体を「支える・起こす・伸ばす」ように働きかけ、姿勢美に誘導するというもの。

ブラジャー、ウエストニッパー、ボトム(ガードル・パンツ・スカート)の3点セットでの着用を推奨しています。

 

 バロックジャパンリミテッドによる「re:juu」

 

こちらは、数々の人気ファッションブランドを展開するバロックジャパンリミテッドによる、女性と社会に寄り添うブランド「re:juu(リジュー)」。

 

 

ブランド名の「re:」は繰り返し、「juu」は樹木の樹を意味し、大地にしっかりと根を張り自立するイメージ。そこに生き生きと自然体で強く生きる女性の姿を重ねたそうです。

 

 

展開するのは吸水ショーツ、ナイトブラ、カップ・イン・キャミソールなど。

ファッョンブランドらしい色展開も魅力です。

 

こちらは、補整下着で知られるダイアナが展開する「+ft SUPREME.LA.LA(プラスエフティ シュープリームララ)」。

 

 

新商品として、シルクのブラジャーとショーツが展示されていました。

 

会場には外国の方も多く、団体で来場している人達も。

ファッションの世界とは違う独特の雰囲気と熱気に、終始圧倒されっぱなしでした(笑)

 emtech Japan 2024Femcare Japan 2024

 

次は、アニヴェルセル表参道で、6月6日に開催された「Femtech Japan 2024/Femcare Japan 2024」です。

 

 

同展は2021年10月に初開催され、今回は6回目の開催。

7本のセミナーには、出展者のほか、薬剤師さん、東京都議会議員さん、港区議会議員さん、経済産業省ヘルスケア産業課の方、浄土真宗のお坊さんまで、充実の登壇者の顔ぶれです!!

 エル・ローズのフェムケアブランド「hinna

 

 

 

こちらも約40ブランドが出展。

こちらはエル・ローズのフェムケアブランド「hinna(ヒンナ)」。

 

 

吸水ショーツ、締め付けないオーガニックコットンインナー、むくみケアアイテム、インナーケア、汗取り機能を備えたデオドライコットンインナーなどを展開。

エル・ローズは「beautyworld JAPAN TOKYO」にも別の切り口の商品で出展されていましたし、老舗メーカーだけあって幅が広いですね。

 

こちらは帝人フロンティアのフェムテックブラナド「itoomof.(いとおもふ)」。

 

 

素材から製品まで、設計のすべてを通して、帝人フロンティアで働く女性社員さんがプロデュースしています。

肌を弱酸性に保つ生地を使った快適ショーツや快適インナーなどは、さすが帝人フロンティアならでは。

他に汗かきさん専用の枕パッドや、くりかえし洗える母乳パッドなど、素材使いが巧みです。

 

他にも、アパレルメーカーが立ち上げた、デザイン性に富んだ吸水ショーツを中心とする「ECRU(エクル)」や……

 

 

蓄熱保温素材を使用した温活ニットランジェリーブランド「nainen(ナイネン)」など。

「nainen」はニットメーカーさんが始められたブランドで、ハーフトップ、フレアパンツ、キャミソール、腹巻きロングパンツなどを展開しています。

 

 

ママが楽に授乳生活を送ることができるためのアイテムを展開する「MO HOUSE(モーハウス)」。

 

 

元々は授乳ブラとして開発されたブラを、誰でもいつでも心地よく使えるブラとして提案されていました。

 

あのクリロナのCMでお馴染みの「SIX PAD」による、”はいて鍛える”「SIXPAD Hip Fit」。

もう見るだけで効きそうです!

 

 

今回ご紹介した2つの見本市のほか、フェムテック・フェムケア関連の見本市は足を運ぶようにしているのですが、毎回新しいブランドとの出会いがあります。

フェムテック・フェムケアはまだまだ開拓の余地がある市場なのかもしれませんね。

 

 

 女性特有の健康課題による社会全体の経済損失は年間3.4兆円!

 

「Femtech Japan 2024/Femcare Japan 2024」では、「女性特有の健康課題による経済損失の試算と健康経営の必要性について」というセミナーにも参加しました。

講師は経済産業省ヘルスケア産業課課長補佐の室紗貴さん。

 

 

こちらの資料は撮影OKの許可をいただいたので共有したいと思います。

女性特有の健康課題による社会全体の経済損失は、なんと年間3.4兆円!!

ビックリです!!

 

 

こちらは経済産業省ヘルスケア産業課の取り組みを見られるサイトのQRコードです。

興味がある方はぜひご覧くださいませ。