こんにちはうさぎ

日本ボディファッション協会公式レポーターのピンク・ラビットです。

 

1月21日から23日に開催された、パリ国際ランジェリー展(SALON INTERNATIONAL DE LA LINGERIE、以下SIL)に取材に行ってきました。

最後に取材したのは新型コロナウイルスが世界で蔓延する直前の2020年1月ですから、4年ぶりです。

SILについては、また後日レポートするとして、今回は会期中である1月21日に、別会場で開催された素晴らしいファッションショー「ALTER EGO MY OTHER SELF」の様子をご紹介します。

 

「ALTER EGO」とは、フランス語で「右腕」の意味だと、ご一緒した繊研新聞のフランス特派員の方が教えてくださいました。

いろんな意味が含まれる、奥深いタイトルですね。

 

このファッションショーを主催したのは、ランジェリーフランセーズ(LINGERIE FRANCAISE)DEFI(the Committee for Promoting and Developing French Clothing)

ランジェリーフランセーズは、ANTIGEL、AUBADE、CHANTELLE、CHANTELLE X, EMPREINTE.LISE CHARMEL、LOU、LOUISA BRACO、MAISON LEJABY、SIMONE PERELE が加盟する団体。DEFIは政府機関で、前述の繊研新聞フランス特派員の方の記事では「ファッション販売促進委員会」と表記されていました。

会場となったのは、CIRQUE D’HIVER。北マレにあるサーカス会場です。

 

 

 レトロな歴史的建造物で最新のランジェリーショー!

 

会場に入ると、レトロムードかつ美しい空間に圧倒されました。

 

 

ランジェリーフランセーズ協会関係者、メディア関係、インフルエンサーなど約600名の招待客が続々と入場し、アペリティフタイムのスタートです。

 

 

 

シャンパン片手にフィンガーフードをいただきながら、開演を待つ。

いかにも、フランス的ですね!

 

そして、いよいよショーの開始です。

まずは、ランジェリーフランセーズ会長のご挨拶。

ちゃんとライオン使いの衣装です!

 

 

冒頭に流れたのはフランスのスポーツ選手が登場するビデオ。

アーティスティックスイミング選手ヴィルジニー・デデューも登場していたので、たぶん、歴代のオリンピック選手達なのではないかと思います。

配布されたリリースを読むと、このショーは今夏開催されるパリ五輪の幕開けであり、スポーツ、オリンピック、アスリート、そして最終的にはすべての女性と人類へのオマージュである、と記されていました。

 

登場するのは、ファッションモデルではなく、筋肉が美しいダンサー達。

5つのシーンに分けて、素晴らしい演出のショーツが45分間にわたって繰り広げられました。

 

 

 政府機関のパックアップがあってこその華やかさ

 

このショーの企画・演出はAGENCE MODERNE。

写真はありませんが、ブレイクダンスのダンサーも登場して、大盛り上がりでした。

 

このようなショーが開催されるのは4回目。

これまでもそれぞれに異なる素晴らしい演出のショーでしたが、今回はダイバーシティを想起させる力強いものでした。

CIRQUE D’HIVERという伝統ある場所で、今の感覚に基づいた演出で、最新のランジェリーのショーを見せる。

フランスのランジェリーが進化していること、そして、これからも進化し続けることの意思表示のように私は感じました。

 

そしてショー終了後は、またカクテルタイム。

ショー前は前菜風の料理だったのですが、ショーの後はメイン料理風。

贅沢ですね。

カクテルタイムを楽しんでいたら、ショーに出演していたダンサーさん達の姿も。

快く記念撮影してくださいました。

 

 

ご覧いただいたように、とってもとってもお金が掛かった(笑)このイベント。

だからと言って、フランスのランジェリー業界が好景気に湧いているというわけでは、決してないようです。

それでもこの華やかさなのは、政府機関であるDEFIの力なのでしょう。

そこには、ファッションそしてランジェリーはフランスを支える重要な産業であること、そして政府はそれを支えていくんだという意思や覚悟を表現しているようでした。

日本でランジェリービジネスに関わる人々にとっては、なんとも羨ましい話ですね……。