こんにちは
日本ボディファッション協会公式レポーターのピンク・ラビットです。
先日、5月15日〜17日の3日間、東京ビッグサイトで開催された「ビューティーワールド ジャパン 東京(以下、ビューティーワールド)」に行ってまいりました!
同展は、エステ、ヘア、ネイルなどの美容と健康産業関連の商品やサービスを紹介するB to Bの見本市。
東京ビッグサイトの東1〜8ホールを使用して開催される、とにかく大規模な見本市で、11の国と地域から831社が出展。
今年は3日間で71,000人を超える来場者で、7万人を超えるのは、コロナ禍前の2019年以来だそうです。すごいですね〜
その「ビューティーワールド」に、今年はフェムケア&フェムテック分野の商材を集めたゾーン「フェムモア」が新設されたと聞き、さっそく初日に行ったのでした。
下着メーカーではチーカスとダイアナが出展
美容関連の見本市なので、ほとんどがエステサロンなどで使用される機器や販売されるコスメなどが中心だったものの、下着メーカーからは、チーカスが展開する吸水ショーツとナイトブラの新ブランド「Cuip(キュイップ)」、ダイアナの補正機能や冷え対策の下着ブランド「+FT SUPREME.LA.LA.(プラスエフティ シュープリームララ)」が出展していました。
下記は「Cuip」のブースです。
フェムテック議連の宮路拓馬事務局長が登壇
また、初日の11時からは大変興味深いトークセミナーが開催されました。
講師は衆議院議員でフェムテック振興議員連盟(以下、フェムテック議連)事務局長の宮路拓馬さんと、吸水ショーツ「Be-A(ベア)」を展開するベアジャパンCEOの高橋くみさんです。
お二人からは溢れるような情熱と使命感が伝わりました。
*以下、写真は宮路拓馬さんのインスタグラムを転載します。
はじめに驚いたのは、男性の宮路さんの口から、生理、ナプキン、タンボン、月経カップ、妊孕性(にんようせい)、おりもの、経血といった言葉が、スルスルと出てきたこと。
フェムテック議連の事務局長さんなので当たり前のことかもしれませんが、それらの言葉を日々の業務の中で、いかに当たり前に話されているかが、よくわかりました。
そして、フェムテック議連は、生理期間を快適に過ごせる社会になること、子供を望む人が希望を実現できる社会になること、そして、更年期の諸問題を解決し活躍できる社会になることを目指して、活動していることなどが語られました。
その大きな一歩が、「骨太方針2021」に「フェムテックの推進」が盛り込まれたこと。
ここに一言「フェムテック」という言葉が盛り込まれたことで、それに関する予算が取れるようになったのだそうです。
確かな品質のものが世の中に広がることが何より大切
ベアジャパンの髙橋さんからは、今後、吸水ショーツが多くの方に広がるためには、確かな品質のものが世の中に広がることが何より大切なこと。
そうでないと、吸水ショーツ全てが期待ハズレのようになってしまい、せっかくここまで広がった吸水ショーツがただのブームで終わってしまうことになってしまう、というお話がありました。
実際に「ベア」は発売直後に粗悪なコピー品がネットで販売され、お客様のクレームからそれが発覚したそうです。
雑品扱いの吸水ショーツに関する法整備も
また、お話の中では、吸水ショーツの薬機法上の位置付けについても言及されました。
ご存じの方も多いかもしれませんが、現在、吸水ショーツは「雑品」として位置付けられています。
なぜなら、現在の薬機法では、生理用品は白色であること、使い捨てであることなどが厳密に定められているからです。
そのため、吸水ショーツはナプキンの代替として使用することを提案したり推奨したりするような表現はできないのです。
これについても、現在フェムテック議連がきっかけとなって、法整備が整いつつあるとのこと。
これまで、ほぼナプキンとタンポンしかなかった生理用品のカテゴリーに新しいアイテムが加わるわけですから、法整備にも予定以上に時間がかかっているそうですが、着実に前進しているようです。
ほかにも、熱いトークが繰り広げられたのですが、今日はこのあたりで終わりにしたいと思います。
髙橋さんもおっしゃっていましたが、「フェムテック」をうたう商品やサービスがどんどん増えること、プレイヤーが増えるのはとてもいいことだと思います。
その一方で、エビデンス(根拠)のない効果効能を大げさに宣伝したり、女性の不安をむやみに煽るセールスが蔓延ったりしないことを、願いたいと思います。
そして、それは下着にも共通する思いです。