WWII時にドイツ軍が使用したガソリン缶をジェリー缶と呼びますが、ジェリーとはドイツの蔑称ですので私自身はこの語の使用は問題あり!?と思っています。1/35スケールでは田宮が以前戦車の付属品の一つとして模型化していましたが、イタレリ製の物の方が早くから田宮製よりも正確でした(ごめんなさい)。私も長い間塗装色はダークグレーかダークイエロー、またはダークグリーン(あるいはオリーブグリーン)だと思っていましたが、数年前に購入した洋書(出た!)のカラー写真を見たときには、驚きを禁じ得ませんでした。それは4号戦車の無線手兼前方機銃手として戦争を生き抜いた戦車兵の書いた本の中に数枚掲載されていたカラー写真でした。4号戦車の側面とシュルツェンとの間に置かれてあったジェリ缶の色がなんと艶アリの黒だったからでした。今まで国内や海外の1/35スケールのドイツ軍車両やダイオラマ(ジオラマ)作品でもジェリ缶をグロス・ブラックで塗装したものを目にしたことがなかったので(現在に至るまで)衝撃でした。もし模型の展示会などに作品を出品するときは、ジェリ缶をピカピカの黒に塗ってそれとなく置いておくと結構人目を惹くかも知れませんね。更にその後購入した高価な洋書に掲載されていたカラー写真にも軍用車両の傍らに置いてあったジェリ缶が矢張り艶アリの黒だったので、黒く塗られたものもあったことは間違いありません。恐らくこの事実を公表したのは、そうです、世界でただ一人この私だけです!?(そうあってほしい!?)。ちなみに現在までジェリ缶を暗緑色またはオリーブグリーンで塗装したカラー写真をまだ見たことがないので、探してみたいです。現在ジェリ缶はいくつかのメーカーから模型化されたものが出されていますが、私はアスカ(旧タスカ)製のものが気に入っています。ただ、アスカ製のものは他社のものと比べて少し厚みがある点が気になるところです。例えばプーマのジェリ缶をタスカ製に変えると結構違和感を覚えます。蛇足ながらタスカは一時あいだに挟むプレス跡を表現するためのエッチング製のものを紙に変更しましたが、史上最悪の愚策(ゴメンナサイ)でしたね。私も購入して作ってみましたが、Oh, No!でした。多分経費削減か何かで思いついた野郎(ごめんなさい)がいたのでしょうね。こんなものが飛ぶように売れたとは思えませんが。いつかどこかのメーカーがプレス跡をきちんと表現した「プラスチック製」の正確なジェリ缶を発売してくれることを願ってやみません。