軍事研究家になるには軍事研究家資格試験なるものがあるのでしょうか。というのは本当にこの人は軍事研究家なの?と疑問符が付く人が模型界に時折顔を見せることがあるからで、プラモデルの組み立て説明書に解説を書いたり洋書の翻訳をしたりしているので専門知識も語学力もあるのかと思われるのに、翻訳書に誤訳が散見されたり、翻訳書の体裁を成していない本を出版したりしているからです。このことに気づいたのは、たまたまドイツで刊行されたWWIIドイツ陸軍戦車兵の英語版を持っていて何度か読んでいたのでおおむねその内容が頭に入っていました。その戦いを生き抜いた戦車兵の本が日本語に翻訳されて出版されたので喜んで購入して読んでいた時でした。ある個所の記述がおかしいので自分の持っている英語版のその部分にあたったところ、どう解釈しても誤訳としか思えないと思ったからでした。そのためそれ以降のページをめくって読み進んで行く中に、おかしな箇所が増えていったので出版元に確認したところ、その翻訳者の日本語が日本語になっていない⁈ので修正をしたとのことでした。改訂版の出版予定を尋ねたところ、「ない」とのことでした。また、別の自称軍事研究家が翻訳した(多分英語版から)WWIIのドイツ陸軍のある軍事作戦についての本も、本来注釈は別にするところをだらだらと訳の間に挟んでおり、とても読むに堪えなかったのでその出版社に苦情を伝えたところ、同じ苦情が寄せられていたことが分かり、同じく改訂版の出版予定は「なし」でした。これらの事実から推測するとどうも「私は軍事研究家です。」と言った時点で日本では誰でも軍事研究家になれる⁈のではないかというのが私の現在の結論です。こうなったら私も「軍事研究家です。」と名乗って誤訳だらけの高価な本を売りまくろうと半分本気で考えています。そういう私の英語の実力はというと...

かなり前の話ですが新宿にモックという模型店がかつてあって、その店でNeues(ノイエス:ドイツ語でニュースのこと)という小紙を発行していました。当時はバーリンデン氏のフィギュア塗装が人気があって氏の書いた文を翻訳してそのNeuesに載せてもらったところ、結構売れたそうです。そうです!日本で初めてバーリンデン氏の塗装法を紹介したのは私です!バーントシエンナなどという油絵の具を使った塗装法は日本人には思いつかなかったのです。蛇足ながら、氏の塗装されたフィギュアを間近に見たことがありますが、カラー写真では見栄えが良いのに実物はインディアンの戦いの化粧のようにドギツイものでした。(ゴメンナサイ)