2024年6月14日に肥後橋のArts &Craftsさんで開催された

青木純さんのトークイベント「小さい大家の始め方」に参加して来ました。

 

Arts &Craftsさん(=A&Cさん)は、私がここ10年ほどファンの

古い物を大事にして素敵な空間にリノベしている会社です。

 

右側の青木純さんは、大人の女子寮の解説スライドにも登場する、

賃貸物件内のコミュニケーションを活発化させたり、魅力的な場作りをして

入居希望者が大行列するほどの人気物件に変える、魔法使いみたいな人。

 

青木純さんの会社「まめくらし」

 
青木純さんはA&C前社長の中谷ノボルさんの本を読んで
考え方が広がったことで今がある、とおっしゃっていましたが
私も中谷ノボルさんのコラムに惹きつけられて、この会社はちょっと面白いぞ、と
ファンになったのです。
今回は青木純さんのご著書「PUBLIC LIFE」パブリックライフの
全国行脚出版記念講演35回目。
 
人は依存先が沢山あると自立できる。人は一人では生きられないから。
 
集団主語=PUBLIC LIFE それぞれが責任もって動いている状態
私もよくキーワードとして使う「100年後も残るもの」
青木純さんも同じ!と嬉しくなりました。
 
「初めの1~2年は『こんな未来を目指しているんだ』と語っているが
次に、そばで聞いていた人が自分の言葉で語り始める。
受け身側の入居者が、近所の人やこれから入居を考える人に
自分の言葉でおススメしている状態」
 
・もっと上手く出来るはず、と思うといつまでも成功しない
 
「替えがきかない目の前の人と楽しいことをやっていこう(家族も同じ)」
地域の未来を共創しよう
 
・強制はしない住人同士の交流の仕掛け方
・住まいをまちにひらく方法
・ハレだけでなくケの日も豊かに
・地域との連携により、人の回遊を生み出すには
 
グラデーションのある関わり
新しい形のくらしの自治
 
他人の目がある、社会の目があると気持ちがセーブ出来る。助けて貰える。
 
毎日挨拶してますか?ゴミが落ちてたら拾いますか?
人の目があるとゴミが減る。
 
企画などをコアになって行う、寮母さん的な通称女将(おかみ)を配置する重要性も。
 
コロナ禍、人との繋がりがあるといいなと思って
青豆ハウス(集合住宅)の1階で「なりわいぐらし」、
小商いが出来るようにしたら大人気に。
住人のみならず周辺地域の人も楽しみに覗きに来てくれた。
→これによりエリア全体の価値が高まった。
青豆ハウスは比較検討せずに一択で選ばれている。
家賃は周辺相場の1.5倍なのに空きが出ても即完売する。
 
 
最後の質問タイム、
私は勇気を出して青木純さんに挙手!
槙本
「おひとり様の高齢女性が助け合いながら暮らせる賃貸の集合住宅を
どこかの会社に作って貰えないか動いています。
(お一人様が自分で不動産を持ったまま死ぬのが怖いので持ちたくないから)
大きな企業さんに作って貰うにはどういうアプローチをしたらいいのか、
もし純さんが何かいいアイディアがあったら教えて頂けたら嬉しいです」
 
青木純さん
「正解か分かんないですけど、僕が当事者だったら
僕が住むためにっていうことで仲間を集めてみますね」
 
「今、やってます!」
 
「すげぇ!いいですねぇ、それをそのまんま企業に提案したらいいんじゃ?
それで『もうお客さんついてるから一緒に企画しましょう』
って言うのが一番いいですよね」
 
「今(参加してくれてる人)60人ぐらいいます」
 
「うわぁすげぇ!やってるじゃん!
誰かいませんか企業!?URさんいませんか!?誰か!?
(会場内約30人に声かける)
もうそのまんま提案に行ったら、ねぇ?」
 
会場から質問「どこでやってるんですか?」
 
「仲間づくりのワークショップだけで
こういうのあったらいいよねーって意見出しで
もう妄想だけで建物も出来てるんですけど…(笑)」
 
「最高ですねぇ」
 
会場の別の方から質問「箱はあるんですか?」
 
「箱はまだなんですけど、お金はみんな出せそうなんです。
バブル世代なんで(笑)」
 
「(A&Cの社長の方を向いて)R不動産でコラム書いたらいいんじゃない?
6~70人のお客さんがいるってコラム書いて、募集しますって」
 
「今、さかさま不動産みたいな取り組みが盛り上がっていて
逆プロポーザルみたいな提案をやってみたらいいんじゃない?
社宅持ってる企業にとっては渡りに船みたいな感じで、
じゃあそれをやってみましょうみたいなこともあるかもしれない」
 
「もう一つのアプローチとしては
シニアだけだと不安だなぁと大家さんが思うなら、あえてシニアだけじゃなくて
多様な年代も住めるようなものを作るのも1つだから選択肢にしてもいいかも。
色んな人が住んでるから、結果として一人で住んでる人も安心、というのが
企業の方も取り組みやすいかも」
 
「全員年寄りだとね、倒れる時も一緒なんで(笑)
ものすごい勢いで新陳代謝してしまうんで…」
 
「空室率高っ!(笑)」
 
「なので、一応世代は3~40年くらいの幅で考えていて、
40代からメンバーがいるので」
 
「いいですねぇ」
 
「若い子は上の人を助けて、上の人は知識やコネで年下を助けて、みたいな
イメージで『大人の女子寮』みたいな学生時代の先輩と後輩のように
助け合い成長出来る感じがいいなと思って」
 
「(青木純さん主宰の)『大家の学校』では

ある大家はお医者さんで、仕事で訪問診療をしているんだけれども

大変だから自分で住んでいるところに集合住宅建てて

一人身のシニアの方を集めて、

そこを訪問診療で回れば済むようにしたり」
 
「もう一つは母子家庭、シングルマザーの方が大家で
ママさんとお子さんと学生寮にしてその3世代を集めて自分もそこにいて
みんな安心するじゃないですか」
 
「あとコミュニティナースとか保育士さんの大家さんも増えてて
結果としてめちゃくちゃいいユートピアみたいな、
そこにいれば全部完結するみたいな場所になっちゃってる。
自分が居たい物を作ってる」
 
「シニアとかに限らず、
不安なことを不安じゃなくす環境を一人じゃなくて集合体で一緒にやってって
それを自分達の世代だけじゃなくて
『こんな楽しい人たちがこんな未来を創りたいって言ってんだけど
さぁ創りますか』って言ったら、創るでしょう。
一緒にやりましょうってなるでしょう?」
 
「(またA&Cの社長の方へ)R不動産のコラム、面白そうですね、
連載企画になっちゃうかも。
めちゃ面白いかもしんない」(^^)
 

 

 

 

 

(翌週、早速この西川社長とアポを取らせて頂き、

大人の女子寮のお話をさせて貰いました!)

 
 
青木純さん、盛り上げて下さり、
さらにはA&Cの西川社長の言質も取って下さって、ありがとうございます!
 
後半の「飲みニケーション!」での3ショット。
右側ブルーのドレスは、大人の女子寮コアメンバーのおからさん。
 
実は Arts &Craftsさん、オフィス内にカウンターバーがあります。
 
 
この日はランチボックスにケータリングで美味しい物詰合せが!
 
会場内はオールスタンディングで大盛り上がり!
 
おからさんもご興味ありそうなテーマだったのでお誘いしたのですが
結果的に強い強い味方となってくれて
沢山の方に大人の女子寮について聞かれた時も
そばでおからさんの言葉で語ってくれて本当に嬉しかったです!
 
 
 
以上、オフィスhint linkの槙本千里でした。