2024年6/15(土)

労働組合「電機連合兵庫地方協議会」様による

男女平等参画推進委員会主催の

2023年度男女withセミナーにて講演を担当しました。

 

私の担当は講座Ⅰ

「欲ばり人生を叶えるための!今日から出来るワーク・ライフ・バランス仕事術」

※↑「ご経歴」の内容が色々と斬新な物になっております(笑)

(試しに提出したら通ってしまいました!懐が深い…)

 

 

会場は神戸のホテルの宴会場とのことで楽しみ!

シャンデリアもイスも豪華です!披露宴も出来そうなお部屋。

 

(2023年度、となっているのは、8月で期が変わるからなんだそう)

 

今回も恒例の「優先順位が付けやすくなるTODOリスト」の

解説があります。

 

今回のご参加者は50名。

20~30代の方が大多数の印象で、若い!

 

事前に運営の方からも

「参加者は若い人が多いですので、新人から中堅への過渡期の悩みとして

取捨選択して処理することが職場や上司から求められるけど

明確なやり方やゴールはなく、自分で決めないといけないので

悩んでいる人も多いと思います。

そんな人たちの解決策になるような講座だと有難いです」

とのリクエストにお応えして、準備していきました。

 

 

 

せっかく関西各地からメンバーが集まることもあり

対話する時間もある方が嬉しいとのことで

ワーク・ライフ・バランスに関するお題で対話を2回して貰いました。

自分の考えをシェアして、他の方の考え方も聞ける時間。

あちこちで笑いも起きて、楽しそうでした。

 

 

恒例の最後の質疑応答

 

 

 

質問シートにて集まったご質問に回答したものを

一部ですが、再現しながらご紹介します。

Q1.緊急度が高く重要な物を認識しているが、

難しいものだと後まわしにしてしまう。

(タスク数を減らすために簡単な事を先にやってしまう)

 

A. はい、テスト勉強時期になるとやおら机のまわりの掃除をし出すのと

同じ現象ですね(笑)

後まわしにしても「あれがまだ終わっていないんだよね…」と

プレッシャーが残ります。

いつかはやらないといけないんだったらそれを先に終わらせた方が

そのプレッシャーがなくなる分だけ、お得だと思うのです。

 

こういう方には一度「イヤな物を先に終わらせてみる」という

成功体験をして欲しいです。

いかに清々しく、残った簡単な雑務に取り組めるか、を体感する!

 

夏休みの宿題を一度7月中に終わらせてみると

残りの時間を思いっきり遊べるので、一度経験した人は

翌年からは7月に終わらせるようになるみたいです。

 

ぜひ一度、午前中の集中力の高いやる気満々な時間帯に

難しいけどやらないといけないことをやっつけてみて下さいね!

 

 

Q2.TODOリストを「仕事用」「プライベート用」の

2枚に分けて作るのではなく、付箋を色分けして

1枚のTODOリスト内で分かるようにしても良い?

それとも2枚に分けた方が分かりやすい?

 

A. オススメは2枚に分ける方法です。

理由としては、職場では「仕事用」、家では「プライベート用」だけを見て

その中でどれを先に片づけるか、をジャッジしやすくなるからです。

(使う時間が明確に分かれている方こそ!

自営業やフリーランスだとごちゃまぜかもしれませんが)

 

またメリットもあって、仕事用を上司や先輩に見せて

アドバイスを貰ってやり方の改善もしやすくなりますが

もしプライベート用も混ぜていたら見せにくいと思います。

 

そういう意味では、コピーしてTODOリストを2枚作って

分けて使ってみて下さいね?

 

 

Q3.効率化して時間が出来ると

さらに仕事を振られるのはどうしたら良いか

(時給換算で働いている人は

だらだら仕事して残業した方がお金を貰える)

 

A. まず、定時外の時間を自分の為に使えるように、

普段から上司やチーム内で「今日は習い事が何時からあって楽しみ!

なので18時にはピタッと帰りますからね~」とプライベートを一部共有し

想定外の残業は頼めないように下地を作っておくのをお勧めします。

 

また時給換算で残業代が増えて嬉しい人にとって

業務効率化は有難くない事のように感じるかもしれませんが

長時間労働をすることのデメリットも解説しました。

・新しい知見を増やす時間が無いのでイノベーションが起こせない

・現役時代に家族と過ごす時間が少ないと熟年離婚が起こりやすい

・睡眠時間が減ると職場内でハラスメントを起こしやすくなる

・現役時代の睡眠不足で、老後の脳の健康を損なう危険性がある

これらと引き換えにして貰う残業代の重みを知っておいて下さい。

 

Q4.30社以上経験した中で

印象に残っている会社の働き方はありますか?

なければ反対のよくなかった事例など

 

A. 私のプロフィールからのご質問、ありがとうございます。

講座内では時間が足りなくて駆け足で話しましたが

せっかくなのでここに詳しく残させて下さい。

 

すごく良いなと思った会社は「分け隔てをしない会社」でした。

具体的には2カ所ありました。

 

①広島から大阪に赴任してきた新支社長が

100名ほどの社員の顔と名前を早く覚えたいからと

毎月一回、全社に声をかける飲み会を開催し

(幹事は新人5名と派遣社員1年目の私に任命)

縦横ななめ関係なくみんなが顔見知りになる機会を作ってくれた事。

参加費はありましたが、ラストオーダー後にも喋って盛り上がっているので

「よーし!じゃあ僕のポケットマネーで全員にもう一杯おごりまーす!」と

毎回数万円をご馳走してくれる姿を見て、

社員が「この支社長の在任中、困らせることは絶対ないようにしよう、

支社長が喜ぶ成果を出そう!」と全員が結束した姿を見たこと。

その後ものすごく業績がアップしていたのも事実です。

(「伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社」砂田支社長の思い出)

 

②宇宙航空業界の見本市「エアショー」でパリに行った部長が、

部の女性従業員(社員5名+派遣社員1名=私+川崎重工駐在の派遣社員2名)のために

「みんなで分けてね~」とお土産に8本のシャネルの口紅を買って来てくれたのです。

(パリ・エアショー以外にも、NYやフェニックスなど海外出張の度に

ディオールとかハイブランドのコスメを、一人に1個、必ず!!!)

そんな手厚い事をしてくれた上司は過去にいなかったので(この時点で20社以上経験済)

びっくりして「なぜ派遣社員にもこんなに良くしてくれるのですか?」と

質問したら、「僕がパリに行ったら接待で美味しい物ご馳走になったり

いいホテルを用意してくれたり、すごく良い思いをさせて貰ってるのね。

これってみんなの日頃の働きがあってこそ呼ばれるわけじゃない?

でも全員をパリには連れて行ってはあげられないから、せめてもの

フランスのエッセンスをお裾分け(^^)」との答えが。

(実は奥様のリクエストと同じものにしているのだそうで、

部員へのお土産も経費ではなく部長のお小遣いから買っているそう←訊いたw)

ここで私が言いたいのは「コスメ貰えて、わーい!」ではなく

「自分の成功は部下たちの働きのおかげである」ということを

常に意識して、恥ずかしがらずに表現してくれる上司の下で

心底安心して働けたのはとても幸せだったこと。

この会社は他の上司達も人間性が素晴らしくて、社風なのかもしれません。

(東京「丸紅エアロスペース株式会社」エンジン機器部 西條部長の思い出)

そういえば、チャウチャウ犬にそっくりのお顔でした♡

 

逆によくなかった事例は、

日本5大総合商社のうちのとある商社の大阪支社にて、

社員の机が10人分ほど並ぶ島の一角で、

女性社員が泣くまで横に立って延々と怒鳴り散らす部長がいて

島の部員全員が誰も止めず、それをじっと見ているだけ、という地獄でした。

この会社は隣の部署でも50歳以上の女性社員を

部屋の隅っこにまとめて追いやったりあからさまにお荷物扱いをして、

独身で定年まで残るには肩身狭く生きていかないといけないようで

「人のことを大事にしない社風なのね」と理解しました。

こちらは2006年頃の話ですので、今では変わっていることを祈ります。

 

皆様、他の方にも参考になるご質問、

ありがとうございました!

 

 

企画運営担当のさくらケーシーエスユニオンの担当者さんからは

「ご講演ありがとうございました。

作業効率のあげ方、考え方が非常に勉強になり、

参加者の方にも満足してもらえたと思います。」

とのご感想を頂きました。

 

こちらこそ、労働組合の大切なイベントにお招き頂きまして

本当にありがとうございました。

 

 

 

以上、オフィスhint linkの槙本千里でした。