2022年7月に、大阪市様の管理職向け研修

【令和4年度 イクボス(ワーク・ライフ・バランス)研修】を担当しました。

今回はボス(上司)になりたてにあたる

比較的若い層(課長級)の方々が大阪市内の各所から集まられて

3時間の研修を、50名×6回で合計300名の方に受講頂きました。

 

 

今回は3時間も受講して頂く為、

講義に飽きないように、記述ワークやグループでの対話ワークを

分散して散りばめる工夫をしました。

これは付箋に書き出して意見交換をした時のワークシート。

 

かなりのご準備物をお願いしたのですが、

多数の意見が集まった成果物が残せたので

担当の方も後で見るのが楽しみなご様子でした。

 

 

最後は私の講義で恒例の「質問シートによる質疑応答」。

熱いご相談やご意見がたくさん寄せられて、

毎回10分では足りないくらい!

 

一例としてどんなご質問が寄せられたのかご覧下さいね。

回答した内容も記述しておきます。

 

Q1, 公務員の必ずしも結果を伴わない企画系(公共事業等)

  の生産性をどう考えるか

 

A1, 正解が無い企画やクリエイティブ系の業務は

  どこまで時間をかけたら終わりに出来るかわからず

  延々と時間をかけてしまいがちなので

  時間割でスケジューリングして完成時間を決めるなど

  工夫した方が良いと思う。

  毎回同じようなアイディアしか出なくてネタに困るようなら

  職場外でのインプットで刺激を貰う時間を確保するためにも

  ぜひ残業せずに街に飛び出して自分の目で見聞きしては?

 

Q2. 生活がある中、男性の育休100%を達成した日本生命は

   どのようにしたのか?

 

A2, 部下から「妻が妊娠した」という報告が入った瞬間に

  上司は育休期間の相談に入り、チーム内での仕事の配分を早めに考えて

  スケジューリングに組み込んで、

  「男性も、誰もが休むもの」という空気にしたことが大きい。

 

Q3, コミュニケーションや職場の雰囲気作りが大切とわかりました。

  しかし昨今のコロナの状況では、晩の飲み会も減り

  プライベートな話を勤務時間中にするのもな…と考えてしまいます。

  何か明暗はありませんでしょうか…?

 

A3, 飲み会が出来ない今、それを言い訳にしていても解決しないので

  変わる方法を考えるしかないですよね。

  私が今まで上司の親の介護の話などは、日常のスケジュール組みの中で

  自然と話し出してくれ、質問も出来る雰囲気でした。

  例えば「先週休んでケアマネさんトコ相談に行ったんやけど

  来週デイサービスのお試し見学に連れて行くことになって、

  ワシ1日休むからよろしくねー。

  うちの母親、急に車いすになってもうたから家の中で嫁さんが大変なんよー」

  など、ご自宅内の介護進行状況をこまめに共有してくれていたんです。

  これにより、私も案外若い35歳で親の介護が急に始まった時に

  一番最初に悩みを話そうと思ったのはこの上司だったんです。

  他にも、男性の上司の高校生の息子さんが引きこもりになって暴れるようになり、

  奥様をサポートするために家からの電話で急に帰ることもあって

  家庭内の状況を私たちに詳しく開示してくれており

  部署のメンバー全員で応援していたようなこともありました。

  (数年後無事に社会復帰され、ご結婚の話を聴いた時はみんな涙ぐみました…!!)

  こんな風に介護だろうと、子育てで思春期に入って大変なのよ、など

  上司にも生活と家族があり、

  悩みながら進んでいるという姿を日頃から見せていれば

  部下も相談しやすかったり話しかけやすくなるんじゃないかなぁと

  私は思っています。

 

ご参加された今後さらに多数の部下を持たれる職位になっていく皆さんに

何か心に残るお話が出来たなら嬉しいです。

 

今回のお仕事は、右側の鷺本晴香さんの会社、

Meta-Design-Development(メタ デザイン デベロップメント)との協働でした。

 

実はこの2人の出会いは、なんとFacebookでして、

共通の趣味は「アーティスト藤井風」で、

最初にお会いしたのは去年1月の「藤井風さんの大阪ライブ参戦」だったのです。

 

その後、お互いに似たような人材育成の講師を大阪でしていることがわかり

今年の春に晴香さんより

「槙本さんの専門分野を活かして一緒にやりませんか?」

とお声がけを頂いたのでした。

 

趣味(ライフ)から仕事(ワーク)に繋がるのは、

まさにワーク・ライフ・バランスの相乗効果じゃないですか!?

とても良いストーリーが出来たなぁ、と自分でも大満足しています。

 

ちなみに、初夏に晴香さんから

「ワーク・ライフ・バラエティの研修、決まりました!」

とのご連絡を貰って(おそらく予想変換の選び間違い)

以来、私もワーク・ライフ・バラエティに富んだ人生を体現していきたいなぁと

思っています。

 

この度は大変貴重な経験をさせて頂き、ありがとうございました。

 

以上、オフィスhint linkの槙本千里でした。