神戸の山側に位置する三田市。

対面での職員研修のご依頼に、喜び勇んでお伺いしてきました。

車窓から見えた秋の山。

空気が澄んでいて心地よさそう。

 

研修は午後からだったため、早めに着くようにして

三田市役所隣接の、市民にも開かれている職員食堂でランチをしました。

 

三田のゆるキャラ、キッピーの名を冠した「キッピー食堂」

 

窓際からの眺めも素敵でした♪

 

A定食600円❤

好きな物を1つ選べる小鉢の揚げ出し豆腐もアッツアツ!

 

なかでも、特筆すべきは食器です。

なんと全て青磁なんです!

(ご飯茶碗にご注目。ちゃんと金継ぎされています)

プラスチックじゃないだけで、こんなにも食事が上質に感じるとは…。

食堂の方は大変だと思いますが、

働く人が毎日手にして食べる物ですから、

これは嬉しい取り組みですよね。

他でもぜひ真似してあげて欲しいなぁ♪

きっと気持ちから何から、変わっていくはず…。

 

 

そして、話は研修の会場になった大ホールに移ります。

50名超の三田市の職員(管理職層)の貴重な2時間をお預かりしました。

年代としては40~60歳直前。

多数の部下を抱え、マネジメントやケアでもお忙しい年代のはずです。

今日の私の講義が、2時間も仕事の手を止めた以上の価値を

生み出せるようにしなければ、と、毎回気が引き締まります。

 

今回は、前半1時間が

ワーク・ライフ・バランスやイクボス(次世代管理職)についての

考え方や事例紹介の講義。

そして後半では、研修担当者の方とオンラインの打ち合わせで考えついたのが、

春に行った研修で抽出されたプレ管理職の方たちの多数の要望を元に、

その上司である管理職の方々の意見を集約してコミットする宣言までの

ワークショップを実施しよう、というスケジュールになりました。

 

その、プレ管理職たちの【働きながら叶えたい要望】はこんなキーワードでした。

 

ワークショップでは発言者が偏らないように

ふせんを使ってブレーンストーミングで膨大な意見出しをして貰うため、

「前半の講義にヒントが多数散りばめられているかもしれないので、

しっかり聴いて、後半の参考にしてください。」と半分脅しながら(?)スタート。

さすが青磁の器で毎日ご飯を食べている皆さん、

全く眠りこけることなく、腕組みの人もおらず、超前向きです!!

( →青磁のせいかどうかは、知らんけど(笑))

 

そして後半に入る前の休憩時間に、

自分たちの机のレイアウト変更が終わったグループから

前に掲示してある、コミットするキーワードを選びに来てもらう仕掛けに。

 

のっけから、すごい勢いで殺到してました!!

ややこしいテーマが当たると責任重大ですからね(笑)

 

皆さんキーワードを見て考えながら席に戻っている姿に、

真剣に取り組んで下さりそうな予感が走りました。

 

いざ、ワークショップスタート。

わざと違う部署同士でのグループを組んで

4人チームで取り組みます。

 

私がスライドで提示する、3つのお題に沿って、

各テーブルのキーワードについて深掘りしたり、アイディアを出し合ったり。

 

停滞しているチームがあれば、私がツッコミに…。

【家族との時間】を選んだチームでは、

「こどもがもう一緒にお風呂に入ってくれない」と書いている方が居て、

私が「お風呂に入ってくれなくなる日の事を『パパのXデー』って言うんですよ。

子育てって本当に期間限定ですよねー(笑)」と言うと

「えぇっ、じゃあうちももうXデー来ちゃったよー!」とか、笑いながら喋ったりもしました。

どうか部下の皆さんに同じ思いをさせないためにも

残り少ない子育て期間を楽しめるよう、早く帰れる組織にしてあげて下さいね。

 

どなたも積極的に意見を書いてふせんを貼って行ってくれていました。

 

部下の希望を叶えてあげたくて、一生懸命話し合う面々。

 

【親の介護】のキーワードを選んだ4人チームのふせんは、群を抜いて大量に。

「今ね、ここの全員がこれに直面中なんですわ!だから急いで選んだの!」

他人事ではない前のめり感が熱かったです。

 

 

意見出しをしたら、気になるのは他のチームの意見!

ということで、全員席を立って、他のテーブルの模造紙を見に行けるように

お時間を取りました。

 

これがもう、盛り上がるのなんの。

皆さん他のチームの意見出しに興味津々でした。

 

 

 

今回は見るだけでなく、各自に小さい赤い丸シールを持って貰い、

共感した意見や応援したいものに「いいね!」の代わりとして

ふせん内に丸シールを貼って貰いました。

 

 

こんな感じ。(全模造紙は最後に写真で掲載しますね)

まだ数が少ないタイミングでの写真ですが、

時間が終わる頃には「いいね!」のシールが多くつくふせんが明確になり、

それがまた、「行政や市役所では難しいんじゃないの?」と言われそうな

イノベーティブな意見だったのが皆さんの印象に残ったのではないでしょうか。

 

「いいね!」を貼りまくったのち、元のテーブルに戻って最後の作戦会議をし

「うちのチームではこの解決策を提案し実行します!」と書き加えて貰いました。

 

そして最後は発表(つまり宣言)タイムへ!

 

 

 

【親の介護】のキーワードを選んだチームも

意見を熱く発表。

 

こんなにも真剣に取り組み、

たったの1時間でここまでまとめて下さるとは、

さすが三田市のイクボスたち!

 

ということで、気になりますよね?どんな意見が出たのか。

ここから一気に13チーム分、ご紹介していきますね。

(だいたい左に分析・中央にアイディア・右側が最終のコミット、が貼られています)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上、13チームの力作でした!

お話合いを聞いていて、

どんなに上の立場の管理職も

結局は一人の人間であるのだな、と実感しました。

 

皆様、清々しいお顔つきで帰られたのですが

担当者さんいわく、

「コロナで職員同士のコミュニケーションも激減しているので

今日は研修でこんなにも交流や発散ができて、

皆さん心底楽しかったんだと思います!」

おっしゃっておられました。

 

私自身も、コロナ以降はグループで話し合うワークショップは控えていたので

久々に充実した研修を実施させて貰えて幸せでした。

ファザーリング・ジャパンの講師一覧サイトから私を見つけてご指名下さったという

三田市様、ご縁とチャンスをありがとうございました。

 

そして思い返すとこのキッピーモールのホールは、

9年ほど前に小室淑恵さんが東京から来て登壇し、

その講演のサポートに私が入った、全く同じ空間でもありました。

巡り巡っての稀有なご縁を頂けたこと、感謝を申し上げます。

 

今日お会いした管理職の皆様と、その部下の皆様が

三田市でのお仕事を幸せに全うされる未来を

心よりお祈りしています。

 

以上、オフィスhint linkの槙本千里でした。