町の雰囲気が落ち着いていて大好きで、

個人的にわざわざランチやボディメンテに年間何度も通っている、

芦屋市。(写真は茶屋之町の桜並木の通り)

そんな風に大好きな芦屋市に、

仕事でも訪れてお役に立つことが出来たらいいなぁ、と願っていたら、

3年前にパパ料理講座に登壇していた友人の紹介からご縁を頂け、

2019年・2010年と連続で職員研修を担当させて頂くことが出来ました。

 

今年度にご依頼いただいたテーマは、

ワークもライフもチーム全員が欲張れる!
次世代リーダー『イクボス』短期集中養成講座

 イクボスとは、「部下のワークライフバランスを応援し、

業績もコミットしながら、

自身のワークライフバランスも実現する

次世代リーダー」のことを言います。

(開始前のご挨拶をされる、伊藤舞市長。

この研修受講後に、芦屋市長のイクボス宣言もされるとのこと)

 

この日は40名ほどが受講。

同時に講座全編をビデオカメラで録画しておき

欠席の方も後日受講できるようにとの

コロナ時代ならではの新たな対応でした。

(記録に残るのでなるべく標準語で解説しよう、と

稀にみるおとなしそうなキャラになりきって努力しましたが、

やはり事例のセリフ回しでは、ついつい関西弁が…!)

 

【本日のポイントは3つ】

ワークもライフもチーム全員が欲張れる、

次世代リーダー「イクボス」になるために!

①「スタッフ達の幸せ」 (ワークもライフも)

②「組織の幸せ」

③「自分自身の幸せ」 (ワークもライフも)

 この3つを叶える、

 次世代管理職=「イクボス」になるヒント を

 今日は皆さんに多数持ち帰って頂くのですが、

 ご自身で言語化してもらう「問い」もご用意しています。

 

新型コロナの感染防止の観点から

昨今、受講者同士の対話ワークはなるべく避ける傾向になり、

書き出しワークを用意しました。

本来ならば、記入後にグループでワイワイ意見交換出来ると

他の視点の気づきもあって、学びが深まるのですが…。

早く安心して対話できるフェーズになりますように。

 

講師もアクリル板の向こうでおとなしく起立するのみで、

受講者たちの机の間を歩き回ることも今は避けています。

動物園の檻の中のような感覚です…。

 

イクボス推進の第一人者、安藤哲也さんの言葉。

「管理職の仕事は、部下を管理するんじゃなく活かすこと。

どこに行っても通用する人材に育てることに、ボスとしての醍醐味がある。

そうやって育てた、どこの職場でも欲しがるような優秀なスタッフに

「やっぱりこの組織がいい」と思わせる、職場の環境整備をすることが
マネージャーの一番の仕事ではないだろうか。」

 

この言葉は安藤さんの活動の原点のような想いでもあり、

私自身も「こんな上司と出会えてよかった!」という経験から今があるので

ぜひ上司=ボスの皆様にはそんな人物像になって頂きたいと思っています。

上司の言葉や行動の影響力は大きく、

部下の人生をも変えてしまうインパクトがあると思いますから。

芦屋市でも推進中の男性職員の育休取得についても

実際に取得する働き手や

ワーク・ライフ・バランスコンサルタント側からの情報提供を行いました。

 

ご著書発売のタイミングで小室淑恵さんに質問出来る機会があり、

私の質問「男性育休推進のキラーワードを教えて!」が採用され、

小室さんから直接4つもご回答頂き、ご紹介しました。

 

 

①「産後の妻の死因1位は自殺」(1年以内)
 産後うつの回避には、睡眠時間の確保と朝日を浴びての散歩が

激減したホルモン(セロトニン)増加に有効。
その為には夫が早く帰宅するだけでは足りず、

しっかり休業して深夜の育児を担当する必要性がある。

 

②「育休を取らせた職場は生産性がUPしている。
 育休を取った男性社員の仕事力がUPしている」

 育休は家庭内留学と言われるほど
 多岐にわたっての未経験を
 乗り越えて身に着けられる機会に。

 

 

③育休を取るためには半年前から計画 
 早い段階からチーム全員で考えていれば、
 育休取得が不可能になりようがない。
(半年も前から聞いていて出来ないとは!?)

 

④「部長、今幸せですか?
 家族に愛されていますか?」

 人生100年時代。
 あなたの人生の評価をするのは
 上司や職場ではなく、家族。

 

研修講師にとっては一期一会の場でもあるので、

私にしか語れない、身内の苦い経験談などもシェアしましたが、

これからも長く芦屋市で働き続け、

さらに多くの部下の面倒を見ていく管理職の皆様に

何か心に残って行動変容のきっかけにして頂ければ嬉しいです。

 

偉そうに前で先生ぶってはいますが、

私が語れることは、元を正せば誰か(特に上司や師匠、先輩方)から

日々与えて貰った言葉や経験。

今日の研修を受けられた方々もご自身の糧にしたのちは

次の方にご自身の経験や言葉として受け渡して行って下さいね。

 

受講後のアンケートでは

(回答)

資料はわかりやすく,講師のお話しぶりも声も聞きやすく,よく理解できた。

同感できることが多く,実践して活かせると思えるが,

「業績の結果を出しつつ」はまだまだで,

理想と現実との差があると思う。

とのご意見も書いて頂け、

今日の研修でわかった自分たちの課題を明確に見つめつつ、

理想が現実に近づくアクションを今から起こして頂きたい、と

祈る気持ちです。

 

 

(帰りの阪神電車の車窓より眺めた夕陽)

世界がこんなにも変わった2020年。

自分たちの周囲5メートルこそ、望ましい働き方や関係性に

ガラリと変えても平気な時期になったのではないか?

「ピンチだからこそ、いつもよりもチャンスに変えやすい」

と捉えたいと、私は思うのです。

 

お世話頂いた運営の皆様、

そして真剣にご受講下さり、

質問も寄せて下さった職員の皆様。

貴重な機会をご一緒出来て、感謝申し上げます。

 

(万全のご準備をして頂き、安心して講演に没頭することが出来ました)

以上、オフィスhint linkの槙本千里でした。

槙本千里総合WEBサイト: