ルドルフの解釈は演者によってけっこう変わるのが特徴ですよね。
前回の花組エリザベート、
キキちゃんルドルフは、
なんつーかハイテンションの中走りぬける感じの若さと凛々しさがあったんです。
古川雄大さんのルドルフは、
まさに勇敢なプリンス。
ただ常に子供の頃から『死』を意識していて、それがどんどんパーセント上がっていくような演じ方にしてたそうで。
エリザベートと同じですね。
今回のあっきーさん(澄輝さやと)ルドルフはどうだったかというと、
いわゆる史述通り。
もともと不安定な性格で、
伝説では30歳になっても母親に泣きついてワンワン泣いてたと言われてますし、
常に何かに怯えてるんです。
軍服着てる姿はもう完璧なのに、
どこか常にオドオドしてる。
こんなに格好つけないルドルフも居るんだなぁと思いました。
あっきーさんの美貌をもってすれば、
誰よりも王子様になれる筈なのに、
敢えてやらなかったんじゃないかと。
となると、
やはり原作に描かれていたルドルフをあっきーさんは演じたのかと思います。
朝夏トートが原作の通り『死』であったように、
あっきーさんもまた、
エリザベートに泣きついてもおかしくないルドルフを作った、と思われます。
しかし、妙なリアル感があったんですよね笑
あっきーさんの実年齢にも近いからでしょうか。
ルドルフは若い役者が演じるといつも思ってましたが、
実はこの見え方が一番正解なのかも…と思いました。
とにかく、
あっきーさんお見事でした!